今年、ライトリグタックルを追加したんですよね。背景としては、遠征での岡山湯原ダム、福島桧原湖でのディープゲームや慣れない陸っぱりで、ライトリグタックルがなくて大苦戦した今年の夏の経験です。
週末の貴重な釣行、なんとしてもボウズだけは逃れたい。たまの休みに向かったハイランドレイクや足元のスレきった関東フィールドで、そう祈るようにライトリグを投入した経験は、僕に限らず誰しも一度はあるはずです。そんで、僕もついに導入したわけです。ライトリグタックルを。
そんで、そのロッドが遠征やディープに限ることなく、アタってます。購入して数週間で2桁釣れてるっていう。。。
レジットデザインの「ワイルドサイド WSS-ST59UL」
スピニングのULロッドです。
ベイトでの強い釣りに憧れてベイトだらけだった僕、もうね、10年以上ぶりのスピニングタックルを手にした時はね、
なんか新鮮な気持ちになってですね、
家でこんなポーズして嫁に写真撮らせてましたからね。

話を戻して、釣果に限るなら、もちろんライトリグというもの、そのものの威力は計り知れないです。が、ライトリグを使うだけなら、ベイトフィネスもやっていたのと、同行する嫁や仲間もスピニングタックルは使っています。それと比較しても、釣れてます。てか、スピニング使っている人に貸しても釣れます。
以来、定期的に、「貸して」とか「ズルい」と言われるくらい。
ロングロッド全盛のいま、あえて選んだ全長5ft9in(1.75m)という極端なショートレングス。レジットデザインの「ワイルドサイド WSS-ST59UL」は、手にした瞬間に「投げて気持ちいい竿」ではないことがはっきりと分かります。ただ、ボトムの釣りにおいては、このロッドのコスパはエグい。
自分自身の釣果はもちろん、普段は釣りをしない妻に渡しても、人生初のバス釣りに挑んだ同僚に持たせても、なぜか魚を連れてきてしまう。6〜8万円台のハイエンドロッドでなくても、3万円台(中古だと1万円)のこの1本で全然釣れる、久々に両手をあげてオススメできるロッドとして紹介します。
1. レジットデザイン WSS-ST59UL 基本スペック
レジットデザインの基本モデル、ワイルドサイド。メーカーであるレジットデザインは、大手メーカーとは一線を画す職人的なロッドメーカーです。
そもそも僕はレジットデザインのロッドって好きなんですよ。だって、こういうプロが作った職人的メーカーって馬鹿みたいに高価じゃないですか。
しかしレジットは3万円台で今回のロッドも含む「釣れる」ロッドを提供してくれている。
コアなショップだけでなくネット・量販店にも供給されていて、普及もしっかりしてる。桧原湖の某超人ガイド界隈でもガイド時のおすすめ定番ロッドとして記載されています。
素敵なメーカーです。
嫁のバスロッドデビューもレジットの2ピースロッドだったわけです。1万円台のそのロッド、よく考えられていて、嫁に初日に40UPのスモールを釣れてきたり、今では別のメンバーが愛用しています。

- 公式製品ページ: LEGIT DESIGN WILD SIDE Spinning Model
- 全長: 5ft 9in(1.75m)
- 自重: 79g
- アクション: Fast(30tカーボンソリッドティップ搭載)
- 適合ルアーウェイト: 0.5〜5g
- 適合ライン: 1.5〜4lb
- 継数: 1ピース(アラミドレインフォースメントブランクス)
- 実売価格帯: 約3万円台前半〜中盤
別に、特殊な仕掛けがしてあるロッドではなく、いい意味でスタンダードな形をしているスピニングロッドです、ぱっと見ね。
わかる人は、スペック表を見れば一目瞭然ですが、現代の基準からするとかなり短く、尖った設計です。「何でも1本でこなすバーサタイル」を求めるなら、素直に6ft4in前後のチューブラーを選ぶべきです。この竿は、明確に「ライトリグの操作」と「食わせ」だけにステータスを極振りした専用機です。
2. 自分以外でも釣れるロッド:「妻」や「初心者の同僚」もキャッチ!
以前、桧原湖にこのロッドを持ち込まなかった釣行では、ディープの攻略に苦戦し、なかなか渋い釣果で肩を落として帰路につきました。自分の腕では、一般的な長さのロッドでは、1g前後の軽量シンカーを水深8〜9mのボトムに留めておくことすら難しかったのです。
リベンジを期してWSS-ST59ULを持ち込んだ9月の桧原湖(記事へ)では、ボートとオカッパリの双方でスモールマウスが2桁安打。さらに、2日目にバイトが出ずに苦戦していた妻にこの竿を渡したところ、あっさりと2〜3匹を連続でキャッチしました。

また別の日、関東のシャローエリアへバス釣り完全初体験の同僚Sさんを連れ出したときのことです。前日からの大雨で水面はカフェオレのようなド茶濁り。経験者でも頭を抱えるタフコンディションのなか、同僚Sさんに1.3gのダウンショットをセットしたこの竿を預けると、良型を含む3尾のバスを水揚げしてしまいました(記事へ)。


さらに、「釣りに行った日がよかったんちゃうか。」ということで桧原湖、2週間後にまた行ったんですよ、4時間かけて不眠で(笑)。

14本という強烈な釣果を叩き出してくれました。
この「誰が使っても釣れてしまう現象」には、明確な物理的理由があります。
初心者がライトリグで魚を釣れない最大の原因は、「ワームを動かしすぎていること」と「底を切ってしまっている(浮いている)ことに気づいていないこと」です。長いロッドや張りの強いチューブラーロッドを持たせると、本人は優しくシェイクしているつもりでも、思っている以上にワームが手前に来てしまったり、水中のリグはまるでトランポリンのように跳ね上がり、警戒心の高いバスから逃走してしまいます。
WSS-ST59ULを持たせた際、同僚Sさんに「1gだと底についてるわからないでしょ?」と聞いた時に返ってきた言葉が印象的でした。 「え、底についているの、分かりますよ」(確かにティップがボトムでプツプツ動いていた)。
わずか1.3gのシンカーがボトムに着底した瞬間を、繊細なソリッドティップが視覚と手元へ明確に伝えていたのです。そして、初心者のぎこちないロッドワークやアバウトな操作を、ソリッド部が無駄な入力として吸収し、リグをボトムに貼り付けたままにしてくれます。
ラインが張りすぎていなければ、人間側の余計な小細工をロッドが勝手に打ち消し、魚が口を使うための「自然な間」をオートマチックに生み出してしまう。これこそが、初心者に持たせても釣れてしまうカラクリです。
3. 「ソリッド=根掛かりやすい」は本当か? 4釣行でロストは1桁
ソリッドティップのロッドを導入する際、誰もが一度は「ティップが柔らかすぎて、岩や枝の隙間に深くリグが食い込んで根掛かりが多発するのではないか?」と警戒します。
結論から言うと、この竿を導入してから4釣行の間、リグのロストは片手で数える程度(1桁)にとどまっています。桧原湖の岩ハンプやオカッパリのゴロタ場、ウィードエリア、そして関東のシャローに沈む沈木など、引っかかりやすい場所をタイトに通し続けましたが、驚くほど生還率が高いのです。初心者の同僚Sさんに至っては、丸一日の釣行でロストしたのははシンカーのわずか1個でした。
これは、ソリッドティップのモタれ方と手元への情報伝達スピードにあるのかと。 何かにコンタクトした際、いきなり深くスタックするのではなく、「ゴリゴリッ」とした感触とともにティップが適度に追従して手元に異変を伝えてくれます。そこで力まず、ポンとほぐせば、取れることが多い。
また、5ft9inというショートレングスは、自分の手先から竿先までの距離が極めて近いため、ラインスラックの処理が瞬時に行えます。スタックしそうになった瞬間に手首を小さく戻すだけで、ワームの移動を抑えられます。そこで、竿先を高くして、ポンポンとラインを揺さぶると、リグを障害物から「ブルリンッ(ソリッドなので、プツって感じじゃない)」と外すハングオフが、思いの外決まります。
4. ファイト時のバットパワーとフッキング性能
「5ft9inのULで、魚の突っ込みを止められるのか?」という懸念についても、杞憂でした。

桧原湖で掛けた40cmのスモールマウスは、ドラグを適切に設定していれば、ロッド全体が美しい弧を描いて強烈な突っ込みをいなしてくれました。また、同僚Sさんが人生初のバスとして掛けた35cmのラージマウスも、焦る初心者のリーリングに追従しながら、無事に足元まで引き寄せてキャッチに至っています。


アラミド繊維で補強されたレジットデザイン特有のブランクスは、魚が暴れれば暴れるほど粘り強く曲がり込み、アングラーの腕力ではなく竿自体の復元力で魚を疲れさせてくれます。3lb前後の極細フロロカーボンラインを使っていても、ロッドがいなしてくれるため、今のところ4釣行で不意のラインブレイクは一度も起きていません。
アタリの出方は、手元に「プルルンッ」と明確に来ることもあれば、ラインがヌーーと重くなる程度の違和感として現れることもあります。そうした微小な変化を感じたら、まずはラインを静かに張って魚の重みを確認します。ソリッドティップが違和感なく吸い込ませてくれているため、慌ててバシッと叩き込むようなフッキングをする必要はありません。ロッド全体に魚の重量を乗せるイメージで、スイープに大きく曲げ込んでいくことで、細軸フックが確実かつ深く貫通します。
感度は独特だが、しっかりわかる
ファイト前のアタリの出方は、手元に「プルルンッ」と明確に来ることもあれば、ラインがフッと重くなる程度の違和感として現れることもあります。
ただ、比較するとわかりやすいのが
・僕のベイトフィネスのキンキンロッド(チューブラーのアドレナ)は、かなり明確に、ココン!とあたりがでます。その代わり、軽微なアタリでもロッドをしっかりと曲げにいかないと、フッキングしない。
・レジットデザインWSS-ST59ULはもう少し小さく、ボヤっとしている感じ。ただ、ボヤっとしていると言っても、ちゃんとわかります。感度に振りまくっているロッドではありませんが、ウィードも岩もちゃんとわかります。最初に使ってスモールマウスで入魂した時のアタリがすごく小さかったんですが、ルアーの操作感がなくなった少しの違和感がすぐわかったくらいなんで。
そんで大抵の場合、軽くフッキングされてる状態です。ソリッドティップの絶妙なバランスで、感度と乗せが共存している感じ。
そうした微小な変化を感じたら、まずはラインを静かに張って魚の重みを確認します。ソリッドティップが違和感なく吸い込ませてくれているため、慌ててバシッと叩き込むようなフッキングをする必要はありません。ロッド全体に魚の重量を乗せるイメージで、スイープに大きく曲げ込んでいくことで、細軸フックが確実かつ深く貫通します。
というか、気づいたら、貫通してくれていることも結構あるので、絡めとる系の竿です。
5. 正直に語る「明確なデメリット」と使ってはいけないシチュエーション
どれほど優れた道具であっても、物理的な限界は存在します。このロッドを購入して後悔しないために、明確な「使えないシチュエーション」を3つ挙げておきます。
- 大遠投が必要なオカッパリシチュエーション 飛距離は全く出ません。遠投性能は最初から切り捨てられています。オカッパリで沖のブレイクや流芯へリグを届けたい場面では、完全に手詰まりになります。「体の前でピュッとコンパクトに振る」ライナーキャストや、足元・近距離のカバーへアンダーハンドで低弾道に落とし込む釣りに特化しています。
- 足場の高い護岸やヘビーカバー周り ロッドが短いため、水面まで高さがある場所では足元までリグを引けず、すぐに浮き上がってしまいます。また、魚を掛けたあとの足場からの抜き上げや、ウィードジャングルから力任せに魚を引きずり出すようなパワープレイは構造上不可能です。
- 総重量2.5gを超えるリグ全般 表記上のルアーウェイトは5gまでとなっていますが、実際にロッドのポテンシャルを100%引き出せるのは、ワーム単体+シンカーで「2.5g程度」までです。3g以上のシンカーを使ったライトキャロライナリグや高比重ノーシンカーを背負わせると、キャスト時もアクション時もティップに重みが乗りすぎてしまい、ダルさが一気に顔を出します。
6. おすすめタックルセッティング
WSS-ST59ULの強みを殺さないためには、リールとラインのバランスが生命線になります。
- リール: 2000番クラス、自重180g前後の軽量スピニングリール (自重200gを超えるような重いリールを合わせると、手元の重心バランスが崩れ、せっかくの繊細な操作性とボトム感知能力が損なわれます)
ハイエンド系だと釣り仲間でかっこいい+高性能と話題の24ルビアス。軽いです。
ヴァンフォードも150g台ですしミドルクラスで長く使えます。
まずはセットを揃える、であれば、25アルテグラ(僕は10年前のスピニングリール使えて釣れてるんで性能的にはこれで十分かと)
- ライン: フロロカーボン 3lb 。1.3gの場合の沈下性能と操作性と強度のバランスが最も取れる太さは3lb~4lbでも。2.5lb台まで落とすとしなやかになりますがオカッパリでの精神的余裕が失われます。僕は海用のスモールゲームFCの3.5lbにしてますが、切れたことないですね。評判が良いのはアブソルートですね。著名なアングラーはアブソルートですので間違いない。
沈めるので、PEは下巻き程度で、基本はオールフロロです。感度重視でPEもありかと思いますが、初心者のうちはフロロオンリーでいいと思います。
- 推奨リグ: 0.9g〜1.3g程度のダウンショットリグ、マイクロネコリグ (底を丁寧にズル引き、あるいはその場でステイさせて一点シェイクする釣りにベストマッチします)1.3gの操作性は抜群。鉛でも十分にボトムを取れる感度があります。
使い方は以下で紹介してます。

7. 「3万円台でこの実力なら、もうこれでいい」と思える理由
市場には6〜8万円台のハイエンドロッドが数多く存在し、それらは確かに極限の軽さとレーシングカーのような感度を持っています。しかし、毎週のようにトーナメントへ出場するわけではないサンデーアングラーにとって、そこまでのコストをかけるべきかは悩ましいです。
実売3万円台前半でありながら、釣りの動作が未熟なアングラーに持たせても釣れるなら
これで十分どころか、むしろお得なんじゃないか。
しかも別に安物ってわけでもないので、使い込めつつ大事にしたくなるロッド。
桧原湖をはじめとするメジャープロガイド界隈が、ゲスト用タックルとしてレジットデザインを多く常備している理由も、実際に使ってみれば深く納得できます。
確実に口を使わせてくれるライトリグだからこそ、アングラー側にはひとつだけ守るべきマナーがあります。ソリッドティップが違和感なくワームを吸い込ませてくれる反面、アタリを放置するとワームを喉の奥まで飲み込まれてしまうリスクが高くなります。正直スモールだとかなり多い。
ラインの動きやティップのモタれに少しでも違和感を覚えたら、放置せずにスッとラインを張って重みを確認し、早めのスイープフッキングを心がけてください。上顎の硬い部分に掛けることができれば、魚へのダメージを最小限に抑えられます。飲み込んでしまったらオエオエ棒は常備。
また、3lbという極細ラインを扱う以上、魚をキャッチした後のラインチェックと結び直しは絶対です。万が一のラインブレイクで魚の口にフックを残さないこと、足場の高い場所から無理に魚をぶら下げず、濡らした手やネットで優しくケアして水へ帰すこと。足場が高い時にはランディングネットを準備しましょう。ライトラインで抜き上げはせっかくのファイトを台無しにするくらいあっさりラインが切れてしまいますから。
どうしても1本獲りたい休日に、頼りになるリーサルウェポンとして。このロッドがもたらしてくれるヒットとともに、ライトリグでのフィールドや魚へのダメージは最小限にする釣りは準備したいところです!
関連記事:かつて書いたショートロッドの記事。にも関わらず僕も最近はロングレングスでの沖の釣りを主体としていましたが、改めてショートロッドって釣果は伸びることがあるな、というのもあり今回の記事を書きました。


