バス釣りで一番おすすめのルアーは何かと訊かれたら、迷わず「スピナーベイト」と答えます。
一番釣ったルアーもスピナーベイトです。土日釣行だけでも累計100尾は釣っている超信頼のルアーです。でも、僕は初心者の頃、1年間、スピナーベイトで釣れませんでした。初めて釣れた時は叫んだのを覚えています(マナー違反)。
*これが初めて釣ったスピナべフィッシュ。
今回は、「スピナーベイトで釣る方法がわからない」初心者の方へ、僕が汗だけかいて血と涙は流さないくらいにやり込んできた、スピナーベイトの釣り方を紹介していこうと思います。自分の備忘録を兼ねて。長くなるので分けて書きますね。
◆今回は一番重要な「いつ・どこに・どう投げるか」問題
◆お勧めのスピナーベイト
*タックルなども重要なのでそちらは続編を書きます。
いつも通り、おかっぱり・バス釣り初心者の方向けの記事です。
ロマンと実績を兼ね備える戦闘機
*上部のブレードが水を掻いて、下部のヘッドがその振動で揺れる、そんなルアー。
かっこいい。。。
この、初心者にはとっかかりにくい見た目。でも、バスが釣れるわけです。
●あの到底魚には見えない戦闘機のような(?)フォルム
●ブレード、ヘッド、スカートと言う複合ギミック
まさにルアーofルアー、ロマンのルアーです。
強みは、シングルフックとブレードによる障害物回避性能。根がかりでのロスト→ペースが崩れて心が折れる可能性を極限まで減らしてくれるというSDGsなルアーです。
いつ投げる:ハイアピール故に日が照りつけていない時
まず、真昼間の快晴・無風で投げてもまぐれ以外で釣れません。というか、他にもっと釣れる方法があります。
初心者のうちはこんな状況で使って下さい:魚が捕食している時間です。
●朝 ・日暮れ前後
●ピーカンよりは曇りや雨など低気圧
●ベイトフィッシュ(小魚)がいるorいつかやってくる
●流れがあったり風で多少(少しでもいいので)水が動く/波立っている
まず釣りたいなら、上記の条件が2つ以上あてはまるときに使うことをおすすめします。スピナベじゃなくても釣れるやんって思った方、この記事は不要なほどのレベルの方です。
考え方は「波動で寄せる」:スピナーベイトはブレードが水を掻きます。その波動が魚を寄せるわけです。しかし、快晴無風の高温で魚の動きがよくない状態でアピールして釣るのは難しいです。結構上級者のレベルに入ります。
だから、魚が動くきっかけがあるときに使う、ハイアピールなルアーとして位置付けておくことが大切です。
Dゾーンで曇り時々雨の日に釣れた
どこに投げる:沖に投げるな、岸際オンリーでいい!
一番重要なことです。スピナーベイトは「何もない沖に投げるな」。これも初心者のうち、特に水の中を知らない状態で無闇矢鱈に20mも30mも沖に投げても釣れません。
僕のスピナベの釣果は9割がた岸沿いです。岸と並行に岸際や葦際から数mに投げて下さい。
実際このコンクリート沿いで釣れました(奥の水飛沫がバスです*キャッチ写真より)
こんなポイントがあったら、おそらく階段上にコンクリが沈んでいますね。まずはこのカメラのアングル通りの方向、間近な段差沿いに投げてひく、ダメだったら、岸から数mに投げて斜め切っていくように投げて巻いて下さい。縦に切るのは勿体無い。
余談ですが重要なこととして、影になるものが複数あったら丁寧に攻めてください。
・岸などの段差
・アシやガマ
・浮いている竹や木・桟橋
など障害物の要素が2つ以上あるとスピナーベイトが魚引っ張ってくる確率が上がります。
仮説としては、
・岸際は(魚を追い込んで食べる気がある)バスが潜んでいる可能性が高い
・スピナーベイトは障害物にぶつかると不規則な動きをして魚にスイッチを入れる
からですかね。そんな岸際を直線で長距離引っ張ってこられるので食いっ気があれば一発で釣れて効率が良いです。
どう使うのか:全部の深さを巻く。
4つの速度でただ巻いてください、以上です。
●水面に波動が立つか立たないかくらい表層:竿の立て気味で巻く
●ルアーが見えないくらいの中層をゆっくり巻く
●ルアーが底に当たってゴツゴツするくらいの速度で力まず引く(力んだら根がかりで無くします)
●障害物があればわざとぶつけるコースでまいてみる(力まない、勝手にスピナベがヒラを打ちます)
最初のうちはこの4つを1つのポイントに対して1回ずつ必ず行いましょう。
ポイントやスポットによって、バスが水面近くで食べてくれるのか、中層で食べるのか、など情報が手に入ります。
ぶっちゃけ中層で釣れちゃうことが多いのですが、これをやる目的はもう1つあり、ルアーが泳ぐ深さのコントロール習得です。これは次回以降にお伝えするスピナベエピソードIIで大切になる感覚です。
タックルによって感覚が違うので、巻いて覚えるしかないんです。
自分のタックルで覚えることで、その後、さまざまな使い方で水中が想像できるようになります。
同じところに投げない:歩きながら方向を変えて投げる
スピナーベイトは、アピールが強いので、基本的に同じところに何度も何度も投げても交通事故的にしか釣れません。1投したら歩く、角度を変える、深さを変えるなどして、効率的に攻めて行くことも大切です。
まず1尾釣るために:ウエイトは3/8ozがおすすめ
さて、スピナーベイトのウエイトですが、Mパワー・MHパワーのベイトタックルならば、おかっぱりでは3/8ozの重さをおすすめします。1/2が良いというのも聞くのですが、初心者ゆえに3/8をお勧めします。
●投げやすい(無理して投げてたか切れしにくい)
●ロッドが曲がりっぱなしになったりしずらい(力づくで引くと根がかる)
●巻き抵抗も重すぎないので巻きやすい
岸際は浅いところが多いので3/8ozでやり切れると思います。というか、3/8ozのスピナベってブレード入れると1/2近くあるしね・・・。*スピナーベイトの重さは鉛とワイヤーのみの表記のものが大半です=ブレードやスカートの重さは別なんです。
最後にこれらの使い方をするのに、適したスピナーベイトを紹介して、終わりにします。
OSPハイピッチャー:コスパ・結果ともに安定
OSPのハイピッチャー。僕の初スピナべフィッシュ(本記事上部の写真)をもたらしてくれた思いでのルアーです。
●スピナベの中だと比較的安い
●サイズがコンパクトで釣れそうなメンタルが続く
●飛距離もしっかり出る
この3/8ozがおすすめです。今でも困ったらこいつを投げておけばサイズは選べませんが釣れます。まずこれの好きな色を2、3個持っておけば、スピナーベイトの使い方は習得できるし、釣れると思います。
Dゾーン:ロングセラーでどこでも手に入るし釣れる
本記事2枚目の写真で釣っているのがこのDゾーンです。こいつはブレードワイヤーの形がカッコよくて使っています。
●ワイヤーをあえてが細くしていて、ボディ部分がよく揺れてくれるスピナーベイト。
●そして、普及もしていて手に入りやすいです。釣
果は言うことありません。印旛新川・高滝・霞、と全てで実績あります。
上記のタンデムウイロー(丸いブレードと葉っぱ型のブレードがセットのやつ)は無難でいいかな、と。
ブレードが細くてあまり雑に扱うと折れたりするので、注意が必要ですが、2番目に釣ってるスピナーベイトなので紹介しておきます。
あとは投げまくる!
さて、あとは投げまくるだけです。スピナーベイトは投げ続けることで必ず釣果をもたらします。そして、巻きで釣った魚は嬉しさ倍増です。「こ、こんなルアーで釣れた!?」。今でも嬉しさが蘇ります。
巻いていて、ぐーーーんと重くなり、「根がかりか?ん?巻けるぞ(糸が横に走る)」。こんな感触まで覚えています。
なぜか1尾釣れるとその後ポコポコと釣れるようになる不思議なルアーだったりします(多分コツを掴む)。
だからこそ、1尾釣れるまでは投げ倒すつもりで、ぜひスピナベフィッシュをゲットしてください。
その他、おすすめルアーの使い方や紹介はこちら