中華製リールが話題になっている2020年代。2024~注目を集めているのが、丸型リールの新星Loongze Airlite。2025年には製品ページも一気にイケてる感じになりましたね。
僕は2024年2月2日に初回予約で購入し1年使ってきました。
*ラインナップも充実してきてモデル名がコロコロ変わっているので本機種の最新名も記載しておきます!僕の機種は:Loongze Airlite B100/101 HG/DBC-2ってやつです。
「軽い・DC・フィネス対応」の丸型ですよ。丸型愛好家の僕にはとんでもないリールでした。
2024年~2025年1年間メインリールとして、
・バスフィッシング
・渓流
・ライトゲーム
・海外での遠征
で使用してかなり解像度が上がったので、詳細にレポートしていきます。
「軽さ」という丸型の新たな選択肢!140g台の軽量ボディ
まず結論から言うと、すでにカルカッタコンクエスト100やBFSを使っている人には価格面(5万円前後)がネックかもしれません。
しかし、「丸型リールが好きだけど、重さがネックで手を出せなかった」という方には、まさに新たな選択肢。Loongze Airliteは、従来の丸型リールの重さというデメリットを払拭しました。
Loongze Airliteの基本スペック
- モデルは主に2つ
BFSモデル(BFに改名):ベイトフィネス向け、約139g
DCモデル(DBC):デジタルコントロール搭載、約148g
*デジタルコントロール向けの充電器がありますが、1年間、数週に1回リールを使用している分には充電は不要でした。 - ギア比:7.1(HG)、XGモデルも検討中
- 糸巻き量:PE1号150m、ナイロン8lb70m
- 防水性能:生活防水&海水対応
- DC機能:スマホ連携対応予定
- カラーバリエーション:シルバー、ゴールド、パープル、ブラック
- 価格:5〜6万円で推移(初回キャンペーンなどあり変動)
公式情報(ブランドサイト):https://loongzefishing.jp/

メーカー情報:Loongzeとは?
Loongze(ローンズ)は、中国の釣具メーカーで、特に丸型リールに特化した製品展開を行っています。OEM供給も積極的に行っており、日本メーカーからも品質面で高い評価を得ています。現在、日本市場向けにも製品の拡充を進めています。
1年間使っても、いいリールだな、と感じているので、リールいじり上級者の改造でこそポテンシャルを発揮する巷の激安中華メーカーとは一線を画するクオリティのようですね。実際使っていても、変にチューニングしない方がいいくらいの完成度です。
NT海洋事業部のサポート
Loongze Airliteは、日本のNT海洋事業部が販売・サポートを行っています。PRやサポートもNT海洋事業部がしてくれていますので、安心して購入・問い合わせができました。海洋機器やフィッシングギアの開発・販売を手掛ける企業で、高品質な釣具の選定とテストに定評があります。
公式ページ:https://s.ntus.info/
メリット1:軽量の恩恵
体感できる軽さ:メタニウムMGL(175g)より軽量
比較対象として、以下のリールと持ち比べました。
- 17カルカッタコンクエストBFS(200g)
- 22アルデバラン(約130g)
結果として、17カルコンBFSより圧倒的に軽く、アルデバランに近い感覚。ロッドに装着しても、丸型リール特有の重さを感じさせない軽快な振り抜きが可能です。
握った感じもロープロに近いパーミングで、さっと持ち替えができると感じています。
渓流釣りで実感!手首キャストの疲労激減効果
一番恩恵を感じたのはこれです。
渓流釣りでは、狭いエリアでフリップキャストやサイドキャストを多用します。従来の丸型リールは、その重量から手首に負担がかかりがちでした。実際に渓流でフリップし続けて、帰宅後に手首がジンジンすることも多かったです。
Loongze Airliteを使用してからはその軽さが本領発揮。半日やっていても手首の疲れ、冗談抜きに半分以下です!
特に、低弾道で正確なキャストが求められるシーンでは、軽量ボディの恩恵を最大限に感じられます。
メリット2:多彩なブレーキモード
Loongze Airlite DBCには、初期設定で使いやすい5つのブレーキモードが搭載されています。
主なものは
- ロングキャストモード:遠投時に最適な設定
- ウインドレジストモード:向かい風でも安定したキャストが可能
- フィネスモード:軽量ルアー専用設定、小型プラグやダウンショットに最適
- ビギナーモード:初心者でも扱いやすい自動調整ブレーキ
特にフィネスモードは、渓流での小型プラグやバスフィッシングのダウンショットで重宝しました。また、ブレーキ設定はPEラインを基準に設計されていると感じました。PEラインで使用することで、トラブルレス性能やブレーキの意図がより体感できます。
メリット3:対応ルアーウエイトが広い!
メーカーページによると、1g~20gと謳っているのが本当か?実際に試したルアーの対応範囲は以下の通りです。
- 1.3gダウンショット:バスフィッシングで使用、少し投げにくいが全然やれる
- 1~2gジグヘッド:メバル・バスのセコ釣り。ラインさえ細ければギリやれる
- 3gメタルジグ:ライトゲームでのチビメタ使用。カット飛ぶ。
- 3~5gのプラグ・スピナー:渓流で使用。フィネスモードで飛ばしもフリップも快適。
- 14gスピナーベイト:バス釣りで快適に使用
- 18gキャロライナリグ:遠投での使用も可能
普通に使えました。
逆に、20g超のスピナーベイトは巻きがしんどかったです。
でも、やっぱり3~12gまでが快適ですね。ライトウエイトを快適に使う目的がおすすめです!
メリット4:ターゲット・ロッドも選ばない
補足になりますが、ウエイト対応が広い分、セットするロッドの幅も広いです。
僕はULロッドからMロッドまで、その日のターゲットによって使い分けています。
ラインもフロロ3~10lb,PEは1号と同じように使い分けています。
グアムでライトゲーム、渓流釣り、バスのライトウエイトゲーム、全部使ってます。
メリット5:飛距離が出る
ナイロン・フロロ(5lb~10lb)、PE1号を使用してみましたが、特にPEライン使用時にはストレスなく飛距離が伸びていきました。明らかにカルコンBFSは凌いでました。
1号のPEラインにロングリーダーを組み合わせることで、スプールとブレーキモードが本領を発揮。ルアーが滑らかに飛んでいく感覚は、国産の丸型リールを超えるフィーリングでした。

留意点1:巻き心地はサラサラ系、軽快なフィール
巻き心地は、空巻きではサラサラと軽快な感触。実際にラインを巻いてルアーを使用すると、やや乾いた摩擦感があるものの、実釣には全く問題なし。キャスト後の巻き取りが軽いため、長時間の使用でも疲れにくい。軽さと相まって巻き感度は良いと思います。
カルカッタコンクエストのようなヌルヌル感はないと断言します。なので、巻き抵抗が強いルアーはカrコンの方がどっしりと重心を手元に置きながらヌルヌルと巻き上げることが可能かなと思います。
ただし、巻き感のしっとりした質感を求める方には、ドライに感じる心地だと思っておくと良いと思いました。
留意点2:デジコンのボタン操作が少し面倒
いまだに少し面倒と感じるのは、DC系リールの宿命、モード操作。
以下のサイドカップのボタンを押して、光らせて操作するんですけど、光の色と点滅回数で判断するんですね。
- しばらく使用しなかった後はデジコンがOFFになっているので、使う前にいちいちサイドボタンを押さないといけないのが面倒。 *ちなみにボタンを押さないとフルブレーキモードになるため注意が必要。
- モード変更時の色表示が分かりにくい。モードごとに5色のLEDで表示されるが、何色がどのモードか覚えるのが大変。特に5つのモードがあるため、暗記するのに時間がかかる。
便利だから、いいんですけど、歳を食うと操作法忘れるんで、最初はしんどかったです。
留意点3:PEライン向けのデジコン設計
何度か言及しましたが、このリールのブレーキはPEラインをベースに設計されています。HPでもラインキャパがPE一択なんですよ。そのため、PEラインでそのポテンシャルが発揮されます(僕もフロロからPEにしてみた時に、一段使いやすさが変わりました!)。PEに不慣れな場合には、ラインの巻き方やリーダーの結束方法など覚えることが必要になります。
ただし、PEそのものは年々使いやすくなっており、思っているより扱いにくさは少なく、むしろPEラインの恩恵を最大限に活かせる仕様になっています。2024年にはベイトキャストのトラブルレスに特化した「ハードブル」も登場。僕はビビりなので、ハードブル使ってみましたが、ガイド絡みやスプール内のトラブルはほぼないです。リーダー長くすると高切れも防止できるのでオススメです。
まとめ:フィネスからライトバーサタイルまで対応!
Loongze Airliteを実際に使い込んだ結果、
✅ 軽量な丸型ベイトを探している方に最適
✅ 渓流・バス・ライトソルトまで幅広く対応
✅ 高性能なブレーキシステム
✅ 幅広いルアーウェイトに対応し、飛距離も抜群
✅ サラサラと軽快な巻き心地で疲れにくい
日本製リールと比較すると、「これまで使ったカルコンBFSとアルデバランのいいとこどり性能」 という印象。少し言い過ぎか(笑)。しかし現時点で僕はカルやアルデに戻すつもりはないです。
「丸型の軽量リールが欲しい!」という方には、十分に検討する価値のあるモデルです。
引き続き、実釣データを追加していきますので、お楽しみに!
2024~2025年の主な釣行記録
実際に使ってみた記事はこちらからご覧ください。
●チビメタルジグ3gの投げ心地は抜群で、8ポンドでもかっ飛んでいきます。
動画付記事へ(夜の海で思い切りぶん投げてみました)
●40程度のアメナマはロッドがLクラスでも心配なくやりとりできました(ドラグがなんか新感覚の追従だった)
実釣記事へ(2gのダウンショットで、アメリカナマズを北浦でゲットしました)
●海外でのライトロックゲームで、510LHと組み合わせて使ってみました!LHロッドで5gも投げられました。
実釣記事へ(カサゴ・カンモンハタ・エソハゼを釣りました)
●渓流でも使用しました!ブレーキがはまると3gのミノーも吹っ飛びます+軽さが疲労軽減してくれます。
実釣記事へ(2024年3g台ミノーで渓流を攻めてみました!)
●桧原湖でもバスゲット!
実釣記事へ(スピナーベイト投げてみました)
引き続き徹底的に試したいと思います!
乞うご期待!
比較すべきベイトフィネスリール
総合的に愛用継続を決めて、フィネス系のリールを全て処分してしまいました。そのくらいloongze+NT事業部サポートは品質的に信頼ができそうです。
とはいえ、日本製だ!という人は同価格から少しリーズナブルなモデルをインプレしています。
ぶっちゃけ・・・普通に釣りするなら、カルコン、アルデでも全然釣れます(笑)ぜひ比較に関連記事をご覧ください。

