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梅雨〜夏の風物詩?オカッパリでの「ギルパターン」の現実とワームの選び方

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昔は「困ったらゲーリーの4インチグラブを投げておけば間違いない」という、平和な時代がありました。ワームを投げる=ゲーリーを投げるでOKな(笑)。その後、ドライブスティック?沈み虫?など数々の名作ワームが登場し、僕自身もその恩恵にたっぷりあずかってきたわけですが……でもバス釣り歴30年でチートワームを自分が食べてしまうんじゃないかくらい愛する僕が、つい最近まで意地でも手を出さなかったルアーがあります。

「ギル系ワーム」です。

そもそもブルーギルといえば、バスと共に移入されてきたものの、バス以上に簡単に釣れてしまうため、我々世代にとってはどこか「外道」「雑魚」といった扱いを受けがちな魚でした。まぁ、今でもチビワーム使うと無限に釣れるわけです。

「あんな露骨に魚の形をしたおもちゃみたいなワームで釣れるわけがない。釣れたとしても、どうせ交通事故のようなまぐれだろう」

新しいルアーを素直に受け入れられない頑固親父のように敬遠していたのですが、ふと思い出したことがあります。まだ外来生物法が施行される前の30年前、実家でバスを飼育していた頃のことです。父が釣って帰ってきた小さなギルを水槽に入れると、バスは躊躇なく、狂ったようにギルを捕食していました。

「バスはギルを食う」という圧倒的な事実をこの目で見ていたはずなのに、大人特有の妙な先入観が邪魔をしてすっかり忘れていたのです。

そんな過去の記憶が蘇ったこともあり、この1年、重い腰を上げて「あえて」ギルワームを使い込んでみました。結論から言うと、僕の30年分の凝り固まった価値観は見事にへし折られました。

本記事では、そんな食わず嫌いをしていた僕が現場で「ぜってぇこんな釣れるはずねぇ」と悪態をつきながら検証し、昨年はポツポツ、今年は2桁のバスをギルワームで釣ってみて、考え方を180度改めるに至ったオカッパリにおける「ギルパターンの現実」と「ワームの選び方」について、包み隠さず解説していきます。

目次

ギルパターンはいつから?「釣れない」を回避する季節進行のリアル

ギルパターンと一口に言っても、季節の進行度合いを読み違えると全く反応を得られないことがあります。

実績的には、6月中旬から7月いっぱいくらいまでが全盛ですが、どちらかというと水辺の様子を見て判断するのが良いかもしれません。*ちなみに小型のブルフラ2inchでうちの嫁は8月だけで22尾釣ってましたが、サイズが選べないので8月はあえて入れません。

アフター直後は「細身」に軍配が上がる理由

よくある失敗が、産卵直後(アフタースポーン)のタイミングでギル系ワームを投げてしまうことです。産卵で体力を使い果たした直後のバスに、分厚いステーキ(ギル)を出されても胃が受け付けません。まずは消化の良い素麺やお粥(細身のワーム)を求めるのが自然な摂理です。

実際、アフター直後(←頭痛が痛い、みたい)のフィールドでは、扁平なギル系ワームよりも『ドライブスティック』のような細身のワームの方が圧倒的に反応が良い時があります。

ドシャローでギルワームからドライブスティックに変えた瞬間小バス連発

例外:マイクロベイトで小バスが続いたら、ギルへのシフトも有効

フィールドの季節進行は、おおむね「バスの産卵」→「マイクロベイトの登場」→「ギルネスト全盛(バス回復)」という順序で進むことが多いです。

マイクロベイト主体の時期は、シャローで小型のワームを投げると小バスがコンスタントに釣れることがあります。しかし、ここで満足してはいけません。シャローが小バスで賑わっている時、良型のバスは「少し沖のブレイク」に身を潜め、タイミングを見計らっていることが多いのです。あえて小バスの猛攻を避け、一段下の沖側へギル系ワームを送り込むことで、コンディションの良い個体を選んで釣ることが可能になります(5月のアフター時期でもそんな日がありました*釣行記へ)。

後述しますが、細身のワームとの使い分けは有効なローテーションになります。

オカッパリで狙うべきシチュエーションは「ドシャロー」一択

オカッパリでギルパターンを成立させるなら、狙うべきは水深の浅い「ドシャロー」です。実際に、水深20cmくらいのシャローが隣接しているところなどでもOKです。

実際にギルボイルが起こっていたところ
こんなところでチョイ投げの距離で釣れました

沖から差し込む「フィーディングのタイミング」を狙い撃つ

良型のバスは、常にシャローの見える位置に駐留しているわけではありません。普段は少し沖の安全な場所にいて、食事のタイミングだけ岸際や水面にベイトを追い込んで捕食します。

彼らにとってドシャローは、空腹時に駆け込む「厨房」のようなものです。物陰から凄まじい勢いで飛び出してきたり、釣られてリリースされたギルを執拗に追い回したりする光景は、決まってこのドシャローで目撃されます。ずっと厨房に居座るわけではないので、定期的にシャローへ食べに来るタイミングを待つイメージで臨むのが現実的です。

ウィードなどの隠れ家があること、そして「ギルの姿」

狙うべき具体的なピンスポットは、バスが身を隠せるウィード(水草)のエッジや縦ストラクチャーが絡む場所(ドシャロー)。そして何より「ギルネストなど、ブルーギルの姿が実際に目視できること」が絶対条件となります。ここでたまに物陰から出てきて、水面やシャローに追い込んでギルを捕食しにくるバスを狙うんです。

「ギルそっくり」は人間の思い込み?ギルワームの真の強み

ここで一つ、重要な視点を提示させてください。「ギルそっくりの形だから釣れている」と思っているのは、実は人間だけかもしれないという気づきがありました。

本質は「扁平形状が生み出す強い波動」

ギル系ワームの真の強みは、従来のイモ系やストレート系ワームとは全く異なる「分厚く平べったい水押し(波動)」にあります。

この特殊な形状が放つ強い波動は、濁りがキツい状況下や、広範囲から魚を寄せたい時の強力な選択肢となります。単なるシルエットの模倣ではなく、ルアーローテーションにおける「波動のバリエーション」という一つの独立した武器として捉えるのが本質的です。

先日6月下旬のどちゃ濁りリザーバー(釣行記へ)では、「ギル系中心に扁平のワームだけで7本釣れて、ライトリグ/細身は無反応」なんてこともありました。

細身と扁平を使い分けるローテは効率よい

上述のバスの反応の違いに伴って、その日のコンディションを図るのに、無意識に得意なワームをローテするのではなく、扁平、スティック、マイクロベイト系、と大きくワームの形を変えてみるだけで、バスのサイズやバイトの頻度が変化し、その日のパターンを引き出せる可能性が上がります。

地味に僕はこのローテは重要だと思っていまして、効率よくバスを釣るためには有効な手段だと思っています。

ガチ食いだからこその「強烈な引き」

これは長年現場に立っての肌感覚ですが、ギル系ワームに食ってくるバスは、他のルアーで掛けた時よりも引きが強く感じられることが多いです。威嚇や反射ではなく「本気で食いに来ている(ガチ食い)」ため、必然的に体力のある健康でコンディションの良い個体が混ざるのだと考えています。

ちなみに、僕の最高記録、下顎55cmのバスはブルフラットのキャロで釣れました。

オカッパリの強い味方。実践的ギルワーム3選

数あるギル系ワームの中から、僕がオカッパリでの使い勝手と実績を考慮して選んだ3つのルアーを紹介します。

  • ブルフラット3inch(デプス) ギル型ワームのパイオニア的存在。ノーシンカーやライトテキサスでの、スパイラルしながら落ちていくフォールアクションは秀逸です。沖のブレイクからシャローに差し込むバスの視線を釘付けにします。基本はテキサスやフリーリグでしっかりとフォールさせて、ボトムで釣っていきます。
  • ベローズギル2.8inch(ジークラック) 全身がリブで覆われた独特の形状により、しっかりと水を噛み、移動距離を抑えて誘うことができます。ストライクゾーンが狭いオカッパリのピンスポット攻略において、非常に頼りになる存在です。特殊なリグもあるのですが、僕はジグのトレーラーで使っています。
  • フラックスギル5.3inch(バークレー) 独特の扁平+穴だらけボディが生み出す独特な波動と、パルステールで市民権を得たバイト誘発のマックスセントの匂いと味による強烈なアピール力を持つワーム。濁りが入ったタイミングや、周囲のアングラーが細身のワームで沈黙している状況下で、5gヘビーダウンショット(頭にマスバリチョンがけ)などで一人勝ちできるポテンシャルを秘めています。
チョンがけ5gヘビダンで連発

釣果を分ける「オカッパリ流」ギルワームの使い方

せっかくのギルワームも、ただ闇雲に投げれば釣れるわけではありません。オカッパリの限られた足場からいかにしてバスに口を使わせるか。僕が現場で多用している2つの現実的なアプローチを解説します。

*全盛期以外でもキャロなどで沖の釣りにも有効ですが、梅雨〜初期で有効な方法に絞ります。

シャローのカバー撃ち:3.5〜7gのフリーリグ・テキサスリグ

ドシャローのカバーやボトムを攻める際の基本セッティングです。シンカーは3.5〜7gを基準とし、カバーに引っ掛かりすぎず、かつキャストしやすい重さに調整します。ドシャローであれば、3.5g+ワームの自重でベイトタックルでも十分に操作可能です。

重要なのは「フォール時にしっかりとラインスラック(糸ふけ)を出すこと」です。ラインを張らずに落とすことで、ギルワーム特有の扁平な波動や螺旋状に落ちるフォール姿勢を最大限に引き出し、バスにアピールします。 着底後はボトムをズル引きし、岩やウィードなどの障害物に触れたら「約5秒間放置」して、その後に軽くほぐして外します。この放置している間に「ググッ!」とアタリが出たり、障害物から水面方向へフワッと抜けた瞬間に「ゴボォ!」とひったくられることが非常に多いです。

沖の待機バスを直撃:フットボールジグのトレーラー

シャローに上がるタイミングを待っている「沖のブレイク」に潜むバスを狙い撃つ際のアプローチです。

7g前後のフットボールジグのトレーラーとしてギルワームをセットし、沖のブレイクへキャストしてフォールさせます。着底後、数秒間放置してハードボトムを感じながらアタリを待ちます。フットボールジグを組み合わせる最大のメリットは、「ワームが水中で倒立すること」です。これが、底をついばんでいる無防備なブルーギルの姿を見事に演出してくれます。 有望な地形変化(ストライクゾーン)を過ぎたら、ダラダラと足元まで引いてこず、すぐにピックアップして次のキャストに移ります。落ち着いて要所を攻め、このパターンがハマると強烈な引きの良型が連発することもあります。

まとめ:食わず嫌いをやめて、新たな手駒を増やそう

僕自身、30年近くバス釣りをしてきながら、長らくギルワームを食わず嫌いしていました。しかし、一度先入観を捨てて現場で使い込んでみると、今ではすっかりローテーションの一角を担う重要な「手駒」になっています。

あのドシャローのカバーにテキサスリグやフリーリグを撃ち込み、ラインスラックを出してフォールさせた後の、障害物からフワッと抜けた瞬間に「ゴボォ!」とひったくられる暴力的なバイト。あのギル食い特有の興奮と、コンディション抜群のバスの強烈な引きを一度でも味わってしまうと、オカッパリの引き出しが間違いなく一つ増えます。

もし、過去の僕と同じように「あんなおもちゃみたいなワームで釣れるわけがない」と敬遠している方がいれば、騙されたと思って一度、いつものフィールドのドシャローでギルワームを試してみてください。細身のワームでは口を使わなかった魚が、全く違う反応を示してくれるはずです。

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