*2021年のインプレ記事を2025年に更新しました。
2024年にシャローエディション・メタニウム、2025年には新しいアンタレスが発表されましたね。でも、正直言って僕はあまり心が動かなかったんです。なんでかっていうと、手元にある21カルカッタコンクエスト100HGで十分満足してるから。釣りで困ることがないし、特に不満もないんですよね。
僕が丸型ジャンキーってだけですが。2021年に買ってからもう4年使ってますが、今でも「こんなに握りやすくて、よく飛ぶ丸型ってあんのかな」って思うくらい気に入ってます。つい最近(2025年1月)もオーバーホールだしましたけど、ベアリング2つを変えてまた絶好調。
今回は、そんな21カルコンの魅力を語ってみようと思います!
21カルカッタコンクエスト100HGの基本性能
まずはこのリールのスペックをチェック!
項目 | スペック |
---|---|
ギア比 | 6.2:1 |
最大ドラグ力 | 5.0 kg |
自重 | 215 g |
スプール径/幅 | 33 mm / 21 mm |
糸巻量(ナイロン) | 12 lb – 100 m |
最大巻上長 | 66 cm(ハンドル1回転あたり) |
ハンドル長 | 42 mm |
ベアリング数 | 12(ボールベアリング)+1(ローラーベアリング) |
このリールには、シマノのインフィニティドライブやマイクロモジュールギアといった最新技術が詰め込まれてます。ちなみに、田辺哲男さんも最近はDCじゃなく、この21カルコンを使う場面が多いんです。これって、やっぱりそれだけ「いいリール」ってことなんだろうなって思いますよね。
100と200・ギア比:バーサタイルに100でハイギア
僕が選んだのは100HGです。
後述しますが、
・僕のルアーのメインウエイトは3/4oz以下
・オカッパリで大遠投はしない:ラインキャパ的に12lbラインが100m巻ければ十分
僕のバス釣りではこのサイズが最適でした。小型化の恩恵が体感できる型番も100かなと個人の感覚ですが強く思いました。
今まではローギアモデルでカルコンを使ってましたが、そこは流行に乗りました(笑)。この巻心地ならハイギアモデルでいいだろうと(笑)。結果論ですけど、ローギアの時(20年前のモデルですけど)はパワーがありすぎて、カバーにめり込むことも多かったし、最近は「ここぞ!」って時にじっくり巻く以外はチャチャっと巻いちゃうし。正直他のモデルもハイギアにしてたのでハイギアにして、全く違和感なかったです。実際スピナベでも釣れてるし。
*カルコンのハイギアって実際に他のハイギアより巻き取り量多いわけじゃないしね。
スピナベ・クランクはもちろん、キャロライナリグ、テキサス、なんでも使えてますので、選択ミスはしていないはずです(笑)。
僕がカルカッタにこだわる理由
少年時代の憧れ
僕はカルカッタコンクエスト贔屓です。比較動画見る時はカルコンが勝っている動画以外は途中で停止します(爆)。特別視してる理由って、小学生時代の思い出が大きいんです。当時はアブのアンバサダーとか、ケンクラフト(シルスター?)のピナクルなどの丸型リールがステータスみたいな存在で、仲間内でも「持ってるやつはすごい!」みたいな感じでした。
その中でもカルカッタは、名前も響きもめちゃくちゃカッコよかったんですよね。でも、丸型は高かった!当時の僕には手が届かない憧れのリールでした。
大学でバイトして、初代カルコンを中古で買って以来、もうカルコンじゃないとイヤという病に侵されてしまったのです(笑)。菊本さんがビッグベイト使うのと同じです(違うだろ)。
モデルチェンジが遅い=じっくり付き合える
金のカルカッタコンクエストって、モデルチェンジのペースがめちゃくちゃ遅いんですよね。だいたい5年、場合によっては10年くらい(シャローエディションやBFSなど亜種は増えましたけどね)。一度手に入れたら長く使わないと元が取れないリールです(笑)
21については、個人的に技術的な進化が大きいから、僕みたいなアマチュアには「しばらくこれで十分」って思える完成度。4年使ってる今でも、冒頭で語ったとおり、25の新製品に踊らされることなく安心して使い続けられるリールです。
バンタムとの違いに驚き!
21カルコンを買う前は、僕も旧バンタムMGLを使ってました。あれも剛性感溢れるタフなボティに、巻心地だって必要十分、操作性が良くて、すごくいいリールなんですよ。でも、21カルコンを手にした瞬間、「あ、これ全然違う…」って驚きましたね。
巻き心地は当たり前にカルコンが圧巻でしたけど、飛距離もロープロを凌駕するとは思わなかったんです。これで21カルコンはモデルチェンジまで心中することを決めた次第です(笑)
*アンタレス(当時)より飛ぶ、は多分盛りすぎだと思います(笑)。
4年間使い込んでわかった魅力
21カルカッタコンクエスト100HGを4年使ってみて、今でも丸型ファンとして、使い続けたいと思う魅力を3つに絞ってみました。
- パーミングの快適さ
初代使っていた人はビビるレベルです。昔のカルカッタ50サイズです。非力な僕でも投げやすい小型化されたボディ。ローダウンされた設置高、クラッチももちろん低くなりました。
握りやすいし、手首を使ってしっかりとロッドを曲げられるようになりました。キャストの精度が上がりました。手首や指の間がが疲れない。
手放さない最大の理由はこのパーミングです。DCモデルはまだ小型化ボディではないので、シャロエディか21モデルしか出回ってない快適重視ボティです。 - 滑らかなキャスト感と飛距離
昔のカルコンって飛距離はもう一定諦めるみたいな風潮ありませんでした(僕だけ?)。
独特のダルさというか、立ち上がり重さというか。今回は、スプールがスルッと滑り出す感覚が最高です。購入してサイドハンドで軽ーく投げてみた時、これまでになかった「伸び」がダイレクト感じられました。19アンタレスより飛ぶという触れ込みもあるのは納得です(ほんとかは知りませんが普通に陸っぱりやるのに不満ないくらいです)。
低弾道がとにかくしやすい。ロープロ同様の使い勝手でカルコンが使える、という感動です。 - ライトウエイトルアーへの対応幅
特に3/8oz〜1/2ozのルアーがドンピシャに伸びます。このレンジって、昔のカルコンだとダルイか振り切れない感じがあったと記憶してますが、このレンジがしっかりと投げられるスプールに仕上がってます。だから、オカッパリもこれでいいのです。1/4のメタルジグから、5/8スピナベまでいつも通りのキャストでかっ飛ばせるバーサタイル丸型な飛距離です。 - 極上の巻き心地
これ以上快適さは上げなくていいってくらいです。もう慣れてて何が良くなったかわからないっす。スピナーベイト好きの僕にとっては、この巻き心地は安心感という宗教的な考え方です(笑)
実際に使って感じた不満点
もちろん、完璧なリールというわけではありません。使ってみて気になった点もいくつかありました。
- スプールがピーキー
スプールはこれまでのカルコンとは別物レベルでピーキーです。その分、飛距離や滑らかなキャスト感が得られるんですが、ブレーキ調整をあまりにいい加減に緩めると軽いバックラッシュが起こりやすい印象があります(当たり前ですけど)。慣れが必要ですね。最近メーカーのオーバーホールしたんですが、戻ってきた時、あまりに滑り良すぎて、スプール回る回る。メカニカルブレーキをいつもより何周も締めたくらいです。 - スプールの目減りが気になる
ナロースプールのデザインのせいか、キャスト時にスプールの目減りがすごく目立ちます。実害はないんですが、ラインが減ったときに「飛距離が落ちるんじゃないか?」と不安になることがあります。 - サイドカップのデザインが変わった
以前のモデルにはサイドカップに黒い穴(点々模様)があり、それがかっこよかったんですが、21カルコンではなくなってしまいました。正直、これがちょっと残念です。デザイン面での魅力が一つ減ったように感じます。
4年経っても色褪せない:実用型の丸型リール
2025年になっても、21カルカッタコンクエスト100HGは、パーミングや飛距離とも「長く使える実用性」を第一に考えた稀有な(笑)丸型リールだと思ってます。別機種の最新のモデルが次々と登場する中でも、丸型でこの性能と使いやすさを捨ててまで飛び込めないのです(笑)。「やっぱアンタレスかなぁ」とか「スティーズも相当いいらしい」なんて思っても、この形でこのバーサタイルなウエイト対応力や、キャストの実用性は手放せません。
これからもこのリールでやれるまでは、オーバーホールしながら使い込んで行こっかな〜って思ってます。
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