冬のバス釣りって、本当に難しいですよね。ハイシーズンなら「釣れるはずなのに釣れない」という淡い期待が支えになりますが、冬はどうでしょう?最初から「釣れるはずがない」と心の準備をしているのに、やっぱり釣れない。まるで暗闇で釣りをしているような気分です。
防寒着が進化したおかげで寒さはかなり軽減されていますが、釣果までは暖かくしてくれません。フィールドの減水やクリアアップで地形観察が楽しいのが救いですね。
さて今回は、「選択と集中」という視点で、釣りのスキルを磨きながら楽しむ方法について考えてみたいと思います。
冬だからこそ増えるルアー試行錯誤
釣れない冬、あれこれ試すのが釣り人のサガ。でも、ふと思うことがあります。
「こんなにたくさんのルアー、どう使い分ければいいんだろう?」
釣り時間なんて移動や準備を差し引いたら数時間。その中で、重さ、動かし方、対応水深が異なるルアーを全部使いこなすなんて、正直無理があります。僕が2023–2024年に使ってヒットしたルアーを挙げると、以下の通りです。
- スピナーベイト
- クランクベイト
- ダウンショット
- キャロライナリグ(2024~)
- スモラバ・ジグヘッド(ごくわずか)
2024年に関しては80%がキャロ。残りはスピナーベイトとダウンショットが同数くらいです。持っているルアーの数はその3倍くらいありますが、実際に釣果を生んだのはこの5種類だけ。
渓流釣りも似たような話です。僕のヒットルアーはミノー80%、残りがスピナー。結局、やり込むときに多くのルアーを使い回すことは難しいんだと痛感します。
プロもルアーを絞っている
最近よく観ている『陸王』では、トッププロたちも限られたタックルとルアーで勝負しています。
例えば、
- 川村光大郎さん:霞水系をブレーバーとスモラバ中心に攻略
- 伊藤巧さん:エスケープチビツインのキャロで勝負
- 山田祐五さん:漢のクランクとスピナベで良型連発
陸王のルールではタックル2本までの制限がありますが、プロでもそんなに多くのルアーを同時に使い回しているわけではないんです。(プロは使いこなせないってことはもちろんないので)プラで試行錯誤して本番では絞り込む。陸王というオカッパリでは、途中迷走して慣れないリグで苦戦する姿もあり、最終的には得意なルアーに戻ることが多いように見えます。
15年前の田辺哲男さんや菊本俊文さんのセミナー動画でも「絞ってやりきったほうがいい」という話が出ていました。プロですら、一気に全てをこなすのは難しいのですから、僕たちアマチュアも無理をしないほうが良さそうです。
絞り込むことで見えた成果
実は僕自身、ルアーを絞った釣行で成功した経験があります。19歳か20歳の頃、スピナーベイト縛りをしていました。どこに行ってもスピナーベイトだけを投げ続け、次第にコツを掴んでサイズの良い魚を釣れるようになったんです。今では困った時の心の支え・武器になってくれています。
2024年も似たようなことをしていました。桧原湖でプロの方からボトムを取る重要性を教えてもらい、「キャロライナリグを覚えたい」と決意。そこからほぼキャロ一択で釣りをした結果、高滝湖でも良型をゲット。改めて、「やり込み」が大事だと実感しました。
現在の僕のタックルボックスの中身はこんな感じです。
- ガンガン巻ける系:スピナーベイト、クランクベイト
- ピンポイントで狙える系:テキサスリグ、ダウンショット
- ボトムサーチ系:キャロライナリグ
これで、僕の陸っぱり釣りはほぼ完結しています。結局、3–4種類に絞るのが最適解なんだと気づきました。
1年に1つずつマスターする
釣りのスキルアップを目指すなら、「1年に1つずつ新しいルアーをマスターする」くらいがちょうど良いのではないかと思います。僕は2025年、シャッドに挑戦したいと考えています。
キャロとスピナーベイトをそこそこやり込んだ結果、次はシャッドの弱いアピールや止めたり動かしたりするテクニックを習得すれば、もっと釣りの幅が広がるのではないかと期待しています。
ルアーの種類を増やすのは楽しいですが、闇雲に手を出してしまうと、かえって時間がかかることも。選択と集中で釣果を狙い、釣りの楽しさをさらに深めていきたいものです。
まとめ:選択と集中で釣りを楽しもう
釣りは「選択と集中」がカギです。ルアーを絞り込むことで釣果に繋がりやすくなり、新たなスキルも着実に身につきます。
まずは得意なルアーを磨きつつ、1年に1つ新しいルアーをじっくりマスターしてみませんか?釣りの楽しみがさらに広がるはずです!
ルアー別の使用方法記事も書いています!



