バス釣りといえば「ランガン」!とにかくバスを探し求めて移動しまくる!それがバス釣りの王道とされてきました。大抵どのバス釣り入門書にも書かれています。
僕も若い頃は霞ヶ浦をランガンしながら、「今度こそバスがいるはず!」と走り回ってました。しかし最近では、確実に1尾を釣るなら、あえて“動かない”釣りのほうが釣果を上げられると気づいたのです。
特定の条件下では、焦って動き回るよりも、のんびり構えて待っていたほうが確実に1尾を手にする確率が上がることが増えたんです。
今回は、「粘るバス釣り」の重要性について、僕の経験談を交えながら語っていきます。
というかね、お気に入りのバス釣りYoutuberの空-SORA-さんの動画見てて、とんでもなく同じ作戦で釣ってらしたので、深く共感し、彼の500倍釣りが下手くそで1尾の価値がインフレしている僕が書くからこそより伝わるはず。
回遊バスを狙うなら粘るのもアリ
まずは回遊バスの話。
正月に父親と酒を飲みながら印旛水系や霞の昔話をしていました。父いわく、「当時鹿島川では夕方になるとバスが水面立つくらいバーッと入ってきてた。そのタイミングでシャッドを投げると数尾釣れて、ピタリとやむ。北浦もカケアガリにず〜っと投げていると、昼間のある時間帯にドドドと釣れた」と。要は回遊を狙っていたわけです。
バスは特定の時間にフィールドを回遊して食事をします。そのルートには一定の法則性があり、ブレイク沿いを回るとか、色々なパターンがあるわけです。もちろん気候や水質の影響で、変化はするでしょうが。
僕でももう20年毎年、若い頃は毎週のように高滝湖や印旛新川に通ってきました。すると、なんとなくあるわけですよ、「この季節は、ここに回遊がくる」という場所が。
回遊があるとわかっているポイントに立っていて、他に確信を持って釣りに行きたい場所があるとか、調査のために新場所を試したい、とかじゃないければ、回遊が入るまで一箇所を休ませながら釣り続けた方が、バスとの遭遇率は上がると思っています。
陸王の田辺哲男さんの日吉ダムなんて、まるっきりこれ。1日中同じストレッチで釣る。あれだけ著書では「ボートで移動するのがバス釣りだ!」とおっしゃってましたが、陸っぱりでは、回遊直撃の待ちの釣りでしっかりと仕留めてましたからね。
回遊を待ち伏せるという前提においては、粘ってまつ、という選択肢は強力な手段になるんです。
混雑時は粘るのが得策
これがまさに空さんの意見と合致したんですけど、連休の高滝なんて人だらけの時あるじゃないですか?こんな時はもう回遊ルートを直撃できるポイントから動かない方が、確率的に釣れるわけです。
フィールドが狭かったら、なおさら。だって、一級ポイントや有名ポイントは人だらけで入れないリスクがありますからね。ここぞというポイントは動かない方が得策です。
おまけにプレッシャーで陸っぱりから届く範囲のバスはスレっからしになっている可能性すらあるわけです。回遊魚はその場所に「新しく入ってくる魚=新顔」ですから、フレッシュな感覚で、食いっ気たっぷりにルアーにアタックする可能性が高いわけです。
でも回遊ポイントを知らなければ釣れない
「じゃあ粘ればいいじゃん!」と思ったそこのあなた。でも、どこに回遊するのかわからないですよね(笑)。
回遊ポイントを知らなければ、いくら粘ってもバスは来ません。カップラーメンを持って朝から晩まで待っても、意味がないんです。
そのためには、やっぱり最初は通い込むなり、ランガンして「この季節はここが熱い!」という情報を自分で集める必要があります。要するに、最初は走り回るけど、データを取ったらのんびりできるということです。
僕も何回か通い続けて、色々な場所を経験して、高滝湖や夏以降の印旛新川などは経験上で「ここは粘れば回遊がくることが多い」というポイントはいくつかピックアップして釣りに臨んでます。
サンデーアングラーこそ粘る釣りを活用すべき
色々書いてきましたけど、粘る選択肢を持たざるを得ない可能性はもう1つあります。サンデーアングラーが使える時間と回れるポイントの数です。たまの日曜日、おかっぱりのポイントなんていくつも回れなくないっすか?
移動時間って意外とバカにならないですし、印旛水系なんて、草だらけで川は続いていても、釣りができる場所、少ないですからね。
駐車スペース見つけて、準備して、歩いて行って・・・を何回できるでしょうか?
だからこそ、無闇矢鱈に動き回るより、ここぞというポイントを持って、待って粘るという選択肢を忘れてはいけないわけですね
まとめ:粘る釣りとランガンを使い分けよう
バス釣りはランガンだけじゃないっていう観点。
- 回遊バスを狙うなら、回遊ルートを把握し、粘って待つのが有効
- 混雑時には、一級ポイントを確保し、回遊を待つことで釣果を得やすい
- でも、回遊ポイントを知らなければ意味がないので、最初はランガンで情報収集
- 特にサンデーアングラーは移動時間を減らすためにも粘る釣りを活用すべき
結局のところ、ランガンと粘る釣りのバランスが大事。
ランガンもいいですが、たまにはのんびり、缶コーヒー片手に粘る釣りも試してみてください。回遊をはじめとして、そのフィールドの理解が深まり、意外と釣れるかもしれません。


