昔の陸王観てたらですね、藤田京弥さんが「ここはボートからでも絶対撃てないところですね、オカッパリならではのスポットですね」なんて言ってました。
今日、そんなポイントを発見しました。なんとそのスポットだけで、40UP3フィッシュ、ラインブレイクやフックオフ含めると+3、全て良い型という模様でした。
昨日の記事で購入したロッドのうち2本が入魂という嬉しい釣行。

釣行の概要:気温は週中-10度も水温は20度近い
- 釣行回数:#11
- 日付:2025/3/30
- 場所:K川(茨城)
- 天候:晴れ
- 気温:15度(最低気温5度*釣行中は最低でも10度程度)
- 水温:14~19度(表層)
- 風速・風向:北 1~4m
- 時間:11:30~18:00
- 狙いの魚種:ラージマウスバス/スモールマウス
- 使用したタックル:後述
週中はひたすら最高20度台。ついにコートなしで出かけても夜涼しいくらいになりました。しかし釣行前日は14度、すごい冷え込みでした(ちなみに翌日は11度、翌々日は9度まで冷え込む予報)。その冷え込み2日目。暖かい日が続いているので、数日冷え込んだとして水温は高まったままのはず?2日目だったらもう魚も慣れているんじゃないか?と。
というか、例えタフだとしても、季節進行を掴むために行けばわかることがある気がしてまして、冬対策並みに着込んで釣行。結果として日中は安定して気温15度前後で日差しもあり、冬は完全に終わったな、と感じた次第です。
ポイントとアプローチ:増水と堰き止めでポイントが大変化
ポイント1:いつものベントが大増水/流れが消失
- 状況:水位激増+1m以上。流れがない。
- 使用ルアー:キャロ
- 釣果:0
K川の増水は通常4月らしいので、「今日がいつも通りオカッパリできる最後かもね〜」なんて嫁と話しながら到着。
観てびっくり。大増水。まず以下の写真が今日です。奥にある木に迫る水位を覚えておいてくださいね。

木の逆側からがこれ。これも今日です。

その上で、この次(以下の)の写真。これ先週の写真です。水位が全然違いませんか?

そして、お魚さんも消えました。表層水温は17度超でもしかしたら、魚が刺しているかも!と1時間ほど色々するも、全く反応なし。テトラに見えバスがいるも相当ナーバスになっており、ルアーをみるなりすっ飛んでいったそう(嫁談)。
そんでさらに、衝撃的だったのが、K川史上初「流れがない」。このベントカーブ部は流れがあることがこの半年普通だったわけです。そんなところから流れが消えたら、そりゃバスも食わんて。
早々に見切ります。そんでどこ行くの?と。今のポイントの上流にはK川では有名な堰があります。なぜ流れが消えたのか?その堰を見ないとわからない!というわけで、堰まで上がることにしました。
ポイント2:花見客でごった返す有名な堰
- 状況:堰が閉じて渇水してる・堰より上流は一気に増水・全体的に水深50cm程度で浅く、フナとコイだらけ
- 使用ルアー:キャロ・サイコロラバーダウンショット、スピナーベイト
- 釣果:1(+1ラインブレイク・1ナマズ・同行者2キャッチ)
有名な堰に到着。ここは桜の名所でも知られているので、駐車スペースがとんでもなく混雑して、路駐まで発生し、警察まで来てます。ふと思ったんですが、よく釣りの駐車マナーが問われますが、僕は花見客の駐車量を見て、「釣り人よりタチ悪い」とすら思いました(笑)。流石にそこは路駐しないだろ!みたいなところにガンガン駐車して花見してるわけで。
車が停めらなさそうなので、車から川をのぞきます。堰が閉じられてます。したがって堰のすぐ下流は、とんでもない減水、陸地になってます。一方で、堰より上流は、大増水。昨年の9月の減水期には、陸地で歩くことができた箇所が全て水で使ってます。水中の植物を見るとつい最近まで陸地に生えていた緑のものが多い。最近堰が閉じて水が溜まり出しているということですね。つまり、最初のポイントも含めて、堰を閉じて、水を貯めるフェーズってことか。
花見客でごった返す堰より少し上流に上がり、駐車スペースを見つけて、13時前から岸沿いを攻めることにしました。
浅い+ウィード+コイだらけのドシャロー
最近水が入ったとはいえ、もちろん、地形的にはシャローフラット。浅くて水の中はスケスケです。すでに岸沿いには、フナやコイがよってきています。
その中にバスを発見!基本的にはルアーが近くを通っても無視や避けるような動き・・・でも、魚っ気があるだけマシです。枯れたウィードがたくさん生えており、トリプルフックは一撃殉職の匂いしかしないので、スピナーベイトとライトキャロでクイックに探ります。
面白いのが、ごくたまに、スピナーベイトの後ろにバスらしき魚影が追っかけてくるんですよ。そんで、途中で追うのをやめる。ジャーク入れたりしても、ビビって逃げる(笑)。障害物で自然と平打ちさせられれば面白いかもなんて思ったり。バスじゃないにしても、スピナベに興味持ってる魚ってこんな風についてくるんだ?って勉強になります。これだけ水が綺麗だとよく見えて学びになりますね。
とはいえ、ず〜〜っと水深50cmくらいのところを攻めていると流石に変化が欲しくなります。
増水により出現した水没した水門で連発
13時半頃、そんな変化の少ない上流部唯一の変化に狙いを定めます。沈み水門。

実際の嫁のバイトシーンですが。こんな感じで、水門が水没してるんですよ。どう考えてもココしかないですよね。しかも水門、生きてて、水動いてるっぽい!裏の水路に水送ってる?。しかも水門の口、深い。
ここしかないだろ!?だって、13時の真っ昼間、影があって、水動いてて、シャローのそばで水深があるわけで。
ダウンショットつけていた嫁に、「そこの水門投げていいよ」って譲ったら。数投目で嫁のロッドがしなりますが、数秒で痛恨のばらし。数分寝かせて、また撃ってみると。またまた嫁のロッドがしなってます。しかもデカい。水門の手すりから僕が手を突っ込んでキャッチ!

ブリブリの43cm。。。K川の我々の記録更新。そして、昨日購入のLEGIT DESIGN STAND OUT 64のL、入魂。これまでメバルロッドでやらせてましたが、多分あのULのロッドだったら切られてんだろな(笑)。嫁もバスロッドのバットパワーに感心するとともに初のスモールでお40UPの引きに感動してました。
嫁の川スモール鉄板ワーム、MPSのダウンショット。このワームは小さいのにそこそこのスモールを連れてきます。
僕の心の声(・・・水門、俺が攻めればよかった・・・・)。その後数分一服して、そそくさと僕もサイコロラバーのダウンショットに結び変えて、水門を攻めます・・・もちろん反応はありません。
・・・そんな簡単に来ないよなぁ・・・と、足元でシェイクしていると、ボトムにコンコンと当たる感覚があります。「なんかある?」と折り返してボトムを攻めるもなんもない。
??
もう一度、シェイクしてみると、また、コンコン。
ロッドを新調して感覚がわからないけど、これ、当たりじゃね?
根掛かりノーリスクなスポットなので、思い切り合わせると、こちらも昨日購入のポイズンアドレナがぶち曲がります!
しかもこれもまたデカい!
スモールは、一度リフトアップしたと思うと斜め下にぐんぐんと潜り込む感じがあります。これで何度ラインブレイクしたことか。新調したアドレナBFS、しっかりと追従ししなやかに曲がりつつも、粘ってバットの主導権はバスに渡しません。少しドラグを調整しながら、バスをうかして、キャッチ!

42cmのスモール!アドレナ入魂!
でもこのスモール、口の奥にデカイホッグワームのゼロダンが刺さってました。前に釣られた時、多分飲んでしまったんだ・・・。ペンチで外そうにも結構奥に刺さってしまっており、前回釣ったアングラーが外そうとあれこれした形跡もあり、これ以上いじくりまわすと出血が悪化したり、体内に負担をかけそう。多分刺したままの方が良いと判断し、自分のサイコロラバーだけフックオフし、リリース。
こんなに連続でつれて、しかも他のワームも最近食べてるって、スポーニング中の個体かな?ネストだったらよくない!と思い、一旦この場を離れることに。
その後は堰付近の水路などを攻めつつ(餌釣り師がこれまたいい型のスモールつってました)、反応がなく、再度夕方前にこのポイントへ。夕方は小さなカエルやベイトが接岸してきて、これまたいい雰囲気に。
この水門付近を攻めます。やっぱり水門の奥を攻めます。水中の枯れ草にワームがくっついて、放置していると、枯れ草が無造作に沈んでいきます。シンカーの重さで沈んだのかな?と思っていると、ロッドに重みが。ジワジワと変な感覚がロッドから伝わってきて、嫁から「きてない?」言われて、スイープ気味にフッキングすると、またも40アップくらいのスモールが!嫁がファイトシーンを動画撮影してくれてました。

やっと疲れさせて口元に手をやろうとしますが、この写真の向きだと、左手でラインをメンディングして、右手でキャッチするのがめちゃめちゃ難しい。あれこれしてるうちに、バスがまた暴れ出し、最後の最後、ラインの向きを右手で取りやすいようにルアーの結び目に手をかけた瞬間、バスが反転。
「ブツン!」とラインブレイク・・・うわぁごめんなさい、ほんとにバスに申し訳ない。これ無理して手を突っ込んでれば取れた・・・。ワーム飲んだバスを数時間前に見たばっかりだけに大反省。
僕が凹んで一服しているうちに、嫁が同じ場所に投下。すると、今度は嫁のロッドがしなります。
何このポイント。。。。無限増殖やん(もしこいつにサイコロラバーがついていたらネストだ)。しかし、ルアーがすっ飛んできてフックオフ。しかし、また数分後、嫁のロッドがしなります。

またこれもデカい。ラインブレイクしないように僕が対岸にわたり、今度はキャッチ(対岸は右手で掴みやすい)。

こんなに40アップばかりが釣れ続けるスポットがかつてあっただろうか・・・。
その後北風が強くなり、水面がざわつき出します。水門の外でスピナベ振り回してみたら、ウィードが揺れるように魚がすっ飛んできてバイト!スピナベフィッシュ!!と興奮してましたら、

ナマズさんでした。
そこからは水門もバイトが止まり、納竿。
こんなにピンで釣れることあるんですね・・・と思いつつ、ふと思ったこと。
この水門、多分増水前は陸地だったわけです。そんで、もちろん今日も含めて周りが浅すぎてボートは入ってこられない。さらに本流は水が止まっていて、流れがない。さらに浅瀬の泥ぞこはコイとフナの主戦場・・・となれば、水深もあり、流れもあり、ボートプレッシャーがないこのポイントってここ最近できたばかりのフレッシュなポイントなわけで、多分食いっ気のあるバスが、まだ攻められてない状態で溜まっていたのではないか?と思います。なので、このスポットが釣れる、というより、このタイミングでこのスポットがよかった、ということ。
使用タックル
タックル1:スピナベ・ヘビーバーサタイル
- ロッド:TULALA Baksyn Heavy Wire 70MH
- リール:SHIMANO カルカッタコンクエスト100HG
- ライン:シーガーフロロリミテッドBASS 12lb
今日はそんなに投げず。スピナベで簡単なチェックやブルフラットでのピンの落とし込み。
タックル2:NEW!!ダウンショット・キャロ
- ロッド:JACKALL×SHIMANO 24POISONアドレナ 164L-BFS/2
- リール:Loongze AirLite DBC A100(右)
- ライン:ハードブル1号+リーダーフロロマイスター6lb
昨日購入したポイズンアドレナを投入。結果的に40UPのバスで入魂できました。インプレは改めますけど、今日感じたのは、
- バスロッドらしく張りがあって、障害物のスタックは少ない
- 最初のバスのボトムタッチみたいな繊細なあたりを感知できた感度もよかった
- 40UPのバスもいなせた
最新のバスロッドってのは感度も軽さもパワーもすごいですね。食わず嫌いしてたポイズンシリーズ、すごいって素直に思いました。
ヒットルアー1:OSPサイコロラバー(ノンソルト)の3.5gダウンショット
ここ2回、バラしまくってるサイコロラバー、ついに入魂。陸王や釣具屋、SNSでその存在を見かけてから、「なんじゃこりゃ」という違和感しか感じなかったワーム。ただ、僕は「バスがこの数十年見たことあるワームとはちょっとだけ違うだろうから、使ってみよ」程度で購入しましたが、スピナベなど奇抜な格好したルアー好きな僕は、継続して投入してきました。
元々はトーナメンターが手ゴネで作っていた代物で、それをOSPが許諾をとって出したらしい。オリジナル版も持ってますが、色的に今日はエビカラーのOSPエディション。
基本はフォールさせてシェイク。ボトムシェイクでゲットしました。
ヒットルアー2:Nories クリスタルS 1/2ozスピナベ
ナマズですけど、釣れました。ナマズも雷魚もスピナベ大好きですよね。
最近はコンパクトでよく飛ぶし、巻き抵抗もちょうどいいハイピッチャーを使ってましたが、例の水門周りに水深があったので、クリSの1/2。ナマズが釣れましたん。
スモールの七不思議:同じところで連発する・昼間にも積極捕食する説
あの、K川に限らずスモールでよく言われること
- スモールはマヅメだけでない時間でも積極捕食をする
- スモールは同じところで連発する
これが体現されているのが春のK川。
大体13〜15時で釣れることが多いんですよね、K川のスモール。回遊が入るのでしょうかね?でも今日はカバーだし。食いに入る時間が流れと連動していたり?とにかく日中も狙えるってのは釣り人サイドとしてはありがたい話です。
あとは同じところで連続して釣りまくれる説。昔桧原湖でも、同じディープスポットでバシバシ連発した、みたなことがありましたし、いつものベント部でも、テトラ+流れが当たると、連発結構あります。今日も、数分という感覚でも、結構食ってきましたからね。スモールの生態はまだまだ興味深いです。
5. まとめ

この日の釣果は以下の通りです:
- 2バイト(ラインブレイク)1フィッシュ1外道(ニホンナマズ)
- 累計キャッチ回(1尾以上キャッチできた回):3
- 累計釣行回数:11回
- 累計キャッチバス数:3尾
40UPも3月でキャッチできましたし、3月下旬から調子いいですね。冬場から毎週水辺の様子を見てきて、体で季節を感じられていることも大きいと思っています。
ただ、今日はピンスポ見つけたからよかったものの、おそらく来月も増水の影響ももっと出てきて、別のフィールドみたいになるんでしょう。その時にまた釣れるように準備しておきたいものです。