とにかく今年は「釣行記録」を優先してブログをUPしてきました。「誰がどこぞの素人の釣行記録なんぞ見るか」という声が聞こえてきそうです。まぁ、僕が逆の立場だったら、そう思います。
50日の釣行をしたからには、誰かしら読者さんの役に立つべく、年末には1年のデータを活用した記事も書いていこうかな、なんて思ってます。
とは言っても、ホントに最近は考え方や道具の記事を書いていないです・・・釣行記も同じような記事ばかりになってきてしまっていて・・・・実は考えをまとめた記事をずっと書きたいと思っていたんですが、筆を進めては止めて、で下書きの量がえげつなく増えてます。
今回は、久しぶりにタックル関係の話をしたいな、と思っています。
経験純度100%、バス釣り陸っぱりのタックルを実例紹介したいと思います。オススメの道具を紹介したいのですが、実際に使っている人を例にとって、紹介してみたいな、と。
「どんな組み合わせでタックルを組めばいいのだろう」
「みんなどんなタックル使っているんだろう」
「おすすめされてるあのロッドは実際どうなんだろう」
というオカッパラーの皆様に参考になればな、と思っています。
素人アングラーのタックルを晒します
普通のタックル紹介記事は、オススメをピックアップして、解説するじゃないですか?それだと少しリアリティがないな、と思ってまして。
Youtubeも、釣りウマの方が相応の高級機を使ってるじゃないですか?これもこれでリアリティがないな、と思ってます(上手いからね)。
なんで、今回は、僕の釣り仲間のタックルを晒します。
全員、素人です。釣り歴は1〜3年くらい、僕が釣りに連れて行った人たち+ブランクある人に限定。初心者〜中級者のまさに今のタックルです。もちろん90%以上がオカッパリの生粋のオカッパラーです。
素人5人で300本くらいバスを釣ったタックルです
さて、今回の記事を作るにあたり、2025年はこの5人で300尾はバスを釣りました(全員合算、ノンキーももちろん含む)。
つまり、ちゃんと釣ってる(笑)タックルです。エアアングラーではありません。今日は3人のタックル+おまけ2名を紹介します。僕もチョイスに参加してあ〜でもない、こ〜でもないしたんですが、結果的に結構ナイスコーディネートな気がしています(笑)。
誰かが釣っているタックルセットの方が安心かと思いますので、いってみましょう!
釣り歴2.5年/120尾キャッチ/嫁タックル
釣り歴:2年ちょい
得意な釣り:ライトリグ前半・テキサスリグ
今年の釣果:120尾程度(10月時点)
スピニングタックル:手堅い初中級者セット

- ロッド:LEGIT DESIGN STAND OUT SOS 64-L(2ピース)
使用コンセプトに定評あるレジットデザイン社の2ピースモデル。1万円台で十分な性能があるモデル - リール:SHIMANO 2023 STRADIC 2000S
シマノスピニングのミドル機種。これ買っておけば性能的には不満はない標準機能充実モデル - ざっくりタックル費用:¥30,000
ライトタックルを扱うスピニングタックル。2ピースでハイコスパなレジットのスタンドアウトとシマノのストラディックを組み合わせました。ロッドのインプレはこちらの記事にまとめているので簡単に。
女性ゆえか、以前使用していたULロッドだとファイトがしんどそうだったのでLパワーで張りのあるバスロッドであるスタンドアウトにしてみました。少し重たさはあるのですが、1g台のダウンショットを中心に、ノーシンカー、ネコリグ、スピナーを投げて釣っています。問題なく、釣れます。レジットデザインは安いけどコンセプトがしっかりしているからすごく安心です。もう一人初中級の人にスピニングを持たせるなら絶対このロッドだなと思ってます。桧原湖いく時とか僕も一本買い増したいくらい。
ストラディックは標準モデル。全く不満はありません。軽さを求めるならヴァンキッシュに行こうか程度。どんな釣りも無難にこなしてくれます。我が家は渓流もやるので2000番にしています。
写真の通り、40UPのスモールも全然釣れてます。僕もたまに借りてライトリグ投げますが、全く不満なくバスも釣れました。値段を釣った数で割ったら多分一番コスパ良いタックルです(笑)
ベイトタックル:早熟のハイエンド

- ロッド:DAIWA STEEZ SC C69M+ -2・ST『FIRE WOLF』(2ピース)
後述の通りフラッグシップ。オカッパリプリンス川村さんのノウハウが注ぎ込まれたオカッパリスペシャル。 - リール:DAIWA ZILLION SV TW(右)
2020年台の人気リールランキングに突如現れてトップに君臨し続けている人気機種。 - ざっくりタックル費用:¥110,000
嫁の”推し”川村光大郎さんのプレゼンにやられ、買ってしまったのが運の尽きでした。ダイワのハイエンド、いやフラッグシップブランドSTEEZ、しかも2025新作の2ピース(お値段オーバー7万円)。
そしてリールは僕の”推し”藤田京弥さんの愛機ジリオン。長年タックルオブザイヤーを独占していた20メタを蹴落とした名作リールです。ベイト1年の嫁でもトラブルレスで事故のようなバックラは1回だけですし、飛距離も(アンタレスとかみたいなぶっ壊れな伸びはないですが)バスを釣るには十分な程度でてますね。
最初はベイトがうまく使えず釣り場に持っていくだけで投げられることのないロッドでした。しかし、ビッグバスにラインブレイクしたことをきっかけに強いタックルに目覚めたうちの嫁。
3.5g~対応の幅のロッドと軽量級も網羅するジリオンを生かして、3~7gのシンカーを中心に、テキサスを覚え、フリーリグを覚え、14gキャロを覚えで徐々に出番が増えてきました。初夏にはあわや50の川スモールもキャッチ。

僕も投げたり、釣ったりしましたけど、ロッドはとにかく軽い+レングスも6ft9inとオカッパリをよくわかっているちょうど良さ。しなりも自然でサイドハンドなどキャストがしやすい、扱いやすさが魅力です(こちらもインプレ記事へ)。2ピースでオカッパリ、所有感も譲れないならアリです。・・・にしても、僕のタックルより高価ですがな・・・やっと元取ってきたタックルです。 投げ方や使い方見てるとまだまだ使い込んで欲しいタックルですので、世の中の男性の皆さん、奥様にねだられてもそう簡単に買ってはいけません。
釣り歴2年/50尾キャッチ/ササタケくんのタックル
釣り歴:2年目
得意な釣り:運河などの小場所や岸際でのスプリットショット・高比重ノーシンカー・ジグスピナーやスピナベ
今年の釣果:50尾以上(10月時点)
パックロッドオンリーアングラー。2年目ながら釣りにどっぷりとハマりこみ、近所の水路やら、電車で霞やらをしています。
スピニングタックル:お手本のような中級レベルアップセット

- ロッド:SHIMANO 20 ZODIAS S64L-5(パックロッド)
汎用性とコスパの高い機能から、国内外で人気のあるミドル機種シリーズ。 - リール:SHIMANO 25 ULTEGRA 2500
シマノのエントリーモデルとして長く愛されるモデル。2025年モデルチェンジした最新機種はもはやエントリークラスではない十分な性能。 - ざっくりタックル費用:¥30,000
ベイトしか持っていなかったササタケくん。今年、僕のお古のスピニング使用をきっかけにライトリグに開眼し、スピニングタックルを新調しました。それからというもの、毎回釣ってきて、昨年は20尾未満だったキャッチ数がおそらく50~尾にまで爆増させました。
初心者から上級者まで愛用者が多いゾディアス。こだわりのパックロッド。感度、張りともにしっかりとしたロッドです。
1~3gダウンショット、スプリットショットを中心にベイトでは操れなかったリグを習得しました。僕も投げましたが、うん、確かにパックロッドで張りは強いな〜と感じるものの、近距離戦ではリールもロッドも普通に仕事をしてくれます。
というか、25アルテグラ、これで一万円前後ってコスパバグってるとしか思えません。不満になるトラブルもないですから、いい意味で無駄のないリールです。オカッパリで一般的な釣りすることにおいては、全く不足がないですね。
ベイトタックル:ミドルハイエンドでなんでも投げるバーサタイルセッティング

- ロッド:DAIWA BLACK LABEL TRAVEL C66M-5(パックロッド)
ダイワでトップクラスの人気と実力を誇るミドルハイエンド機種。バーサタイルから専門ロッドまでラインナップやコンセプトも充実しており、プロアマとも愛用者が多い。 - リール:DAIWA 21 ALPHAS SV TW
ダイワのミドル機種。汎用性が高く、機能も十分に装備。これを選んでおけば間違いないと言われる堅実モデル。 - ざっくりタックル費用:¥70,000
某釣具店のプライベートブランドロッドでデビューしたササタケくんが2年目に購入した本格タックルがこのダイワミドルハイエンドセット。
正直このセットはオカッパリでなんでもやりたいのであれば相当オススメのセットです。ササタケくんはスピニングを持っていなかったので、5g未満のワームまで投げていて、大変そうでしたけど(笑)、オカッパリの軽量ルアー〜ミドル級ルアーはほぼ一本でやり切れるタックルです。
まず7g~1oz以上を背負えるブラックレーベルのMパワーロッド。感度よし、軽量。そして、穂先をクイっと曲げた低弾道キャストがやりやすい。オカッパリをテンポよく釣り歩くのに向いている特徴ばかりです。
あとは黒いデザインに銀色のアルファスがこれまた映えます。

ダイワのSV TW(ストレスないバーサタイル・抵抗がないレベルワインダーって意味だそうです)はベイトデビュー勢には安心感があります。しっかりとブレーキが効くので、軽量ルアーもクイっと投げてしまえます。遠投は工夫が必要ですが、普通の距離を投げている限りは、嫌なバックラッシュしにくい。遠慮なく振り抜ける安全装置付みたいなリールです。操作計もシンプルで、釣り場で困ることのないセットです。
釣り歴5年(この2年ブランク)/2尾キャッチ/TOMの旅人タックル
釣り歴:5年目(子育てに伴いこの2年はほぼ釣り同行できず)
得意な釣り:センコーぶん投げ放置・クランクベイト
今年の釣果:2尾(釣り回数1桁なので打率高め)
TOMくんはバスデビューしたものの、旅人放浪思考があるので、バスに限らず海や渓流でも使えるセットでタックルを組みました。
ベイトタックル:シマノのエース機種:バス・海でなんでも使えるバーサタイルセット

- ロッド:SHIMANO Scorpion 1652R-5(パックロッド)
シマノのミドルハイエンド機種。ガイド以外は旧ワールドシャウラの設計と素材が流用されているらしい。シマノの他のシリーズと異なり、バスロッドの枠から出て、海、海外までを視野に入れたマルチな使用を想定して作られたパワフルなロッドシリーズ(王様がアマゾンでも実証) - リール:SHIMANO 20 Metanium HG
2020年台前半まではタックル投票で一位に君臨し続けた銘記。プロの使用者も多く、飛距離、自重、性能ともにシマノを代表する大人気のミドルハイエンドリール。 - ざっくりタックル費用:¥70,000
ここ最近は育児で釣り参加できないTOMくんのタックル。デビュー時に「飽きて辞めないようにいいものが欲しい!」ということで、選んだタックルがこのスコーピオンとメタニウムという通称「平成の王様セット」です。平成バスブームを少年として経験した人なら、このチョイスに「なるほどね」となるエモいセットです。
まぁ、間違いないセットです。シマノで余計なことを考えずに長くたくさん使いたいなら、このセットで十二分でしょう!伝統の代表機種同士の組み合わせですから。よく飛びますし、40UPのバスもぶちぬけるパワー(結構無茶しても大丈夫なレベル)で安心のタフタックルです。
*リンクは1&ハーフモデル:保管に不便がなければ1&ハーフで良いかと・・・!
ライトリグは得意なタックルではなく、どちらかというと飛びと巻きを楽しむルアーフィッシングロッド。ロッドの反発を思い切り使って、ぶっ飛んでいく気持ちよさが爽快のロッドです。もともとTOMくん自体にライトリグは教えてなかったので(笑)、彼は今でもこのロッドがライトリグ向きでないことは知りません。代わりに、これでテキサス・スピナベ・クランク・センコーというローテで強い釣りを習得しました。
スコーピオン・メタニウム生誕の地(?)霞ヶ浦でも無事入魂。

ベイトフィネスタックル:渓流・ライトゲームを見据えたULタックル
- ロッド:TULALA Routes(ルーツ)C60UL (パックロッド)*公式サイトへ
世界の怪魚を仕留める冒険コンセプトの氷柱のライトウエイトロッド。パックロッドかつパワフルなブランクスで様々な魚種や釣り方に対応するロッド - リール:DAIWA ALPHAS AIR TW
軽量ルアーをベイトで投げるベイトフィネスリールの代表的機種。コスパよくかつ妥協しないフィネス機種ならアルファスエアーが最初に選択肢に出てくるカタログも少なくない。 - ざっくりタックル費用:¥70,000

ベイトデビューだし、ライトリグを教えていなかったので、ライトロッドデビューに際してあえてベイトフィネスを選択しました。TULALAってのが彼の旅人キャラを象徴しているので、あえてオススメしました。
6ftで2g~10gまでという範囲のロッドで、スコーピオンのカバーできないウエイトのルアーに選択肢を広げました。あとは、嫁さんの実家では義父さんとライトゲームができるそうなので、パックで行けるように、そして僕の渓流に付き合えるように、そしていきなり海外とかいく人(日本を所持金1万円でチャリで一周したことがある)なので、バスロッドではなく、マルチパーパスロッドに。
実際に投げさせてもらいましたが、3g前後でも、しっかりと曲がってフリップキャストがしやすいです。ヌルーンとした投げ感で狙ったところまで軽量ルアーやライトリグがスムーズに飛んでいきます。ベイトフィネスリールでの筆頭とっされるアルファスAirは評判通り、安全に軽量ルアーを投げ倒すことができます。爆発的な飛距離は出ませんが、カルコンBFSやアルデバランBFSも使っていた身からしても、これで十分にベイトフィネスはできる、と思いました。
ギル・ガシラ・バスと色々釣ってます。ライトルアーでなんでもやりたいならこんな旅人セットはおすすめです。

釣り歴17年(この5年ブランク)/6尾キャッチ/YASSのタックル
釣り歴:17年目(なぜかこの数年は引退)
得意な釣り:結構なんでもやる
今年の釣果:6尾(釣り回数2回)
ベイトタックル:”潮来のあの人”しか想像しないレジェンドタックル

- ロッド:SHIMANO World Shaula(旧赤)1652R-5
シマノのフラッグシップモデル:ワールドシャウラ。村田基氏のデザインによる世界のビッグフィッシュを狙う最高峰素材のロッド。 - リール:SHIMANO 18 Antares DC MD
シマノのフラッグシップモデルアンタレスのデジタルブレーキ+モンスターフィッシュ対応の大型モデル。村田基氏の(略)。 - ざっくりタックル費用:¥130,000
この人、ワールドシャウラは青も赤も持ってます。アンタレスはAR、12、DC、DCMD持ってます。多分そのうちリミテッドエディションと25アンタレスでも手に入れるのだと思います。*良い子はマネしないようにしましょう。
なんと言いましょう、フラッグシップとフラッグシップのセットは、こう、所有感が引き立てられますね。借りて投げると、多分どこかに不満はあるんでしょうけど、「最高峰がこれならこれが正解なんだ」と思ってしまうロッドです(爆)。
感度キンキンというよりは、しっかりとレギュラーテーパーでルアーを運んでくれるパワーロッドです。1652という型番がMに相当するので、3/8oz~3/4ozくらいまでが美味しい曲がり方してくれます。アンタレスは横で見ていても、低弾道でもスカーーーンと伸びていく感じは驚異的です(同じくらいの距離は出せそうですが、弾道がイカれてる時があります)。YASSは結構なんでも使っているので本当にバーサタイルなのでしょう。
1703でヘビキャロやってみたくなります。
釣り歴30年/180尾キャッチ/筆者のタックル
さて、最後に僕のタックルですが、いつも釣行記に載っけてますので軽く転載にとどめます・・・
- ヘヴィバーサタイル:スピナーベイト・ヘビキャロ・フリーリグ・ラバージグ
- ロッド:TULALA Baksyn Heavy Wire 70MH
- リール:SHIMANO カルカッタコンクエスト100HG
- ライト:ダウンショット・ネコリグ・チェリーリグ・ライトキャロ・ジグヘッド
- ロッド:JACKALL×SHIMANO 24POISONアドレナ 164L-BFS/2
- リール:Loongze AirLite DBC A100(右)
まぁ。。参考にならないのが混ざってますね。簡単にいうと、バーサタイルロッドをMHにしているところくらいが他のみんなとの違いでしょうか?スピナベやキャロを多用するので、パワーがあるMHを振り回しているという感じです。その中でも、昨年導入したTULALAとバクシンのコラボロッドヘビーワイヤーは張りもあってパワーもあるのでもう一本買おうかと思案中なくらい気に入ってます。

MHロッドにヘビキャロ装着して、カルコンのブレーキをSVS1,ブレーキMINギリギリでぶん投げると、飛距離が出てアンタレスみたいな気分になります。カルコンで吹っ飛ばすルアーは格別です(丸型フェチ)
なお、僕のベイトフィネスセットはおすすめしません。ワーミング以外の汎用性があまり高くなくて、オカッパリだとトラブル多めです。素直にULかスピニングにすることをお勧めします。
詳しいインプレは以下。




モチベの上がる道具を使い続けることが釣果につながる
さて、実際の老若男女(?)のタックルを紹介しました。
単純にオススメロッド●選みたいな紹介よりリアリティがあったのではないでしょうか!?(良くも悪くも!)
結局並べてみてみると、当人たちがモチベーションになる道具を使い続けて、釣りに行き続けるから釣れてるだけで、どの道具の方が釣れる、みたいなものはあまりないような気がしてます。
最高峰にこだわる
キワモノを使ってみる
楽しそうなコンセプトのメーカーを選んでみる
憧れのアングラーのモデルを使ってみる
辞めないようにいいものを手に入れておく
それぞれのモチベーションに響く道具、そしてよく使うリグやルアーにマッチしたタックルを選びをしていくとやる気も出て、上達も釣果も積み上がると思っています。