今年習得して、救世主になったのが、キャロライナリグです。キャロがなかったら、今年も変わらずスピナベかダウンショットで何本かバス釣って終わりだったと思います。9月から40本、キャロフィッシュをGETできました。
以前の記事で基本的なキャロの考え方をまとめましたが、結構キャロについて聞かれることも増えました。
「どんなときに使うのか?」
「ノーシンカー感を出すのなら、なんでわざわざキャロにするのか」
あれから使い続け、Youtubeや本読んで考えたこと、やってみたいことを書いていければと思います。
地形探索+サーチベイト:明確なカバーがないフィールドで真価を発揮
まず、僕がキャロを使うシチュエーション。それは、岸際のカバーがそもそもないとか、岸際で反応が乏しいときです。シャローに魚がいないなぁって時も。
わかりやすくいうと、ゴミだまりや消波ブロックなど誰がみても釣れそうなカバーがある場所ではキャロは使いません。テキサスだったりジグなどピンを狙ったリグの方が釣れるからです。
一見何もなさそうなところで、地形の変化や沈みものを探すときに使います。要は「何したらいいかよくわからんとき、何かないか探す」リグです。
初場所とか、同じ景色が続く川の釣りです。ダウンショットでシェイクしながら探すには膨大すぎたり、根掛かりが気になるところを手早く探りたいときのサーチベイトとして使います。
サーチベイトで有名なのは、スピナベやクランクですが、真昼間には相応の理由がない限り釣れる気がしませんよね。だったら、キャロで、ブレイクや水中カバーを見つけて、そこめがけてスピナベやクランク投げた方がいいとすら思うのです。オカッパリではまずキャロの方がサーチベイトとして機能するのではないかな、と思ってます。
ボトムが確実に取れることも大きなメリットであり、使用目的です。ボトムの情報が溜まっていくリグなんです。食わせるなら、ノーシンカーでもいいじゃないか、と思ったんですが、高比重ワームも含めて、僕はボトム感知があまり上手ではありません(めんどくさがりだし大雑把)。センコーやドライブスティックなど、よく飛ぶワームを投げても、やたらにラインやロッドを動かしてしまい、実はボトム切ってました、とか、あるあるなんです。この、「何も感じないでワーム操作している時間」はあんまり情報が貯まらないので、個人的に苦手なんです。
あとは飛距離、3inch程度の小型ワームはベイトでのノーシンカーは投げづらいですし、そもそも飛びません。それをシンカーをつけて飛ばせるわけです(ヘビキャロだと100m近くぶっ飛ばす!みたいな言われ方をしますが、変化さえ見つかればいいので、別に遠ければ遠いほど釣れるわけではないです)。サーチベイトとして広範囲を探る意味で飛距離も大切ですね。
ベイトで投げられて、テキサスやダウンショットよりぶっ飛ばせて、ナチュラルに誘えて、ボトムをしっかり取れる、からキャロなんだろな、なんて思いながら使ってます。
経験談として、元々桧原湖や川スモール対策で導入したんです。よく知らないフィールドで、ウィードやブレイクを探す、とか、流れのなかにフィーディングポイントを見つけるために。実際に、ボトムや流れのクセがわかるようになり、ラージもワラワラと釣れ出して、よく釣れるポイントを見つけ出すことができました。減水期に水を除くと、やはり沈みものがあったりと答え合わせもできました。サーチベイトとしてしっかりと情報をストックできる地形探索装置としてメインリグになりました。
動かさない!ズルズルサーチが基本
キャロの操作は、ズルズル操作が基本です。
ボトムをしっかりと取ることがサーチベイトとしての機能になるので、基本はしっかり沈めている状態で、ロッドでシンカーを動かします。リールで巻くことはしないです。ロッドでズルズルと底を感じて、たわんだラインだけをリールで巻く。の繰り返しです。
何かに引っかかったり、ザラザラした感覚になったら、ズルズルする距離を短くして、放置。引っかかったら、ポンっと外してまた放置(いい場所でワームが動いてくれているので動かしてはいけない)。放置も最低5〜10秒で食わせる間を作るのが結局一番釣れます。
手早く探りたいときは変化があるまでは結構放置せずにズルズル動かして行って、変化だけを念入りに放置するとテンポが上がります。
リフトアンドフォールとか、ジャークとか、リアクションテクニックはあるんですが、僕はまだそれで釣ったことがありません。まずはズルズル+放置でも十分魚の反応は得られるな、と思いました。
巻きキャロ・ピックアップキャロというオプションが意外と有効
基本的には、地形変化を見つけて、放置、根掛かりをしゃくり、放置、またズルズルして変化を探す、というボトムの釣りがベースです。
しかし、5本に1本くらい、こんな釣れ方します。
◆めんどくさくなって、中層〜表層を巻く
いわゆる巻きキャロってやつです。一説によると、シンカーが介在しているため、他のリグに比べて、早巻きしてもルアーが浮き上がることが少なく、レンジが安定するらしいです。なぁるほど。確かに落ち着いて巻けてる感じはありますね。カバー脇や岸際を巻いていると、追っかけてきてた、とか、岸まで追い込んで食った、なんてことは結構ありました。先日のK川では意図的にカバーの脇だけ巻いてみたら、ガツンとヒットしました。
◆ピックアップして、フッとワームが浮いたときにバスが飛び出してくる
これはもう偶然なんですけど(笑)僕の初のキャロフィッシュは、めんどくさくなって、表層下を巻いていたときでした。まさにピックアップ直前に食ってきたんです。先日のリザーバーでも、ルアー変えるか〜なんて考えて足元で浮き上がらせたときにバスが横っ面見せて食ってきたという同じ現象が起きました。完全に向こう合わせを祈るしかないんですがね(笑)
ノーシンカーでドライブスティックとか使ってて、岸際に浮かせてるとバスが飛びかかっていくとか、経験したことあると思うんですけど、これキャロでも結構あるんですね。それだけナチュラルに漂うワームはバスの食生に訴えかけるのでしょうかね。
伝えたいこととしては、めんどくさくなったら巻けば、それはそれで釣れるということです。サーチベイトとしては優秀です。
ドリフト放置という究極技
川スモール釣りでラージまで釣れた方法として、川でのドリフトです。しっかりボトムが取れるシンカーの重さで、上流側にキャロを飛ばします。ゴロゴロコロコロ流れに乗せて、ワームは極力動かさない。これも結構釣れました。おまけにドリフトされている間にボトムの情報を取れます。
流れている範囲が長い川を陸っぱりで効率よく探りたいときに有効です。流れに合わせてシンカーの重さも色々調整していくと、その日にマッチする重さがあったりなかったりして奥深いです。
アワセはバスプロ風にアタリの後に間を置いて思い切り
バスの動画見てて、バスプロが「食った!」って言ってから一呼吸おいて合わせてる映像見たことないですか?
でも、普段のバス釣りだと焦って、即合わせか向こう合わせ多くないすか?僕はそうでした(笑)。
キャロはですね、これができます(笑)。流れとしてはこんな感じ。
ズルズルしながら、変化を見つける→そこで放置→クンクン、ビョンビョン(わずかに穂先やラインに変化が出る)→ここで少し様子を見る(食っているのか、穂先が入っていくのかを少しだけ見ないとわからない時が多い)→ラインのたわみをとって→思い切り合わせる
ワームまでの間にシンカーが存在していて、それがラインを堰き止めてしまっているので、思い切りアワセを入れないと針が貫通しないです。
自分で魚を掛けにいく!というマニュアル感とバスプロのようなポーズが取れる快感を味わうことができます。
探すワーム、食わせるワーム
ワーム選びは「食わせるのか」「探すのか」で変わります。
バスがいる!というのがわかっているポイントであれば、3inchのスイングインパクトや2.5inレッグワームなどの小型のワーム。スイングインパクトは今年の戦力になったワームですが、強烈に釣れました。
バスが入ってきてるかわからない、とか、何かの要因で活性が低そうなポイントでは、シルエットor動きを大きくして、魚に見つけてもらいつつ、激しく動かさずプレッシャーを与えないという方法を取ります。スーパースティックとか、ビビビバグとかですね。
タックル考:シーバス・メバル・アジングロッドがマッチする場合も
これはまだ発展途上の考え方なんですが。キャロだけで考えると、バスロッドより海のロッドがマッチするんじゃないかと思うことがたまにあります。
ヘビキャロぶっ飛ばすなら、長さがあって、重さの範囲も広いシーバスロッドとかでもありなんじゃないか(CRAWLA92で実験予定)とか、
ライトキャロなら、軽いウエイトに対応しやすく、穂先が入りやすいメバルロッドとかが実は相性良かったり。
実際僕の経験ですが、川のドリフトしていて、同じ〜14gのウエイト投げていたときに、MHのバスロッドよりもL(実際にはMLくらい)のメバル対応ロッドの方が、アタリやフッキング成功や釣れた数が多かったという経験からの仮説です。
でもなぁ。。。あまりにハリがないとウィードや根がきれないのでストレスはかかるのだろうな、と。バランスを模索していきたいとは思ってます。
浮かせキャロやってみたい:ノンソルトワーム+ライトキャロライナ
今後チャレンジしたいこともあります。ホンモノのライトキャロってやつです。デカスイベルキャロなんていう、もはやシンカーなしでスイベルのウエイトだけでやるテクニックも誕生していますが、ちょっとまだ怖い(笑)。
目的は、前述の足元で浮いた魚を取りにいくような釣り方をしたい時。
1.8g~3g以下のシンカー+ロングリーダー+ノンソルトワーム(スパテラとか?)で中層をフラフラさせて、上向いている魚も取りに行きたいんです。
根掛かり地獄の印旛の岸際とかでやってみたいのです。印旛新川は浅いのはわかっている上で、5gまで軽くしても、平気で根掛かりしますからね。そして、ダウンショットとかでも底切ってる時の方が釣れたりする。少し浮かせた感じのフワフワを出したら釣れるのかな、と。
ULロッドもあるので、完全に食わせに走ったときにどうなるか、また、シンカーを変えたときやワームを浮かせたときに釣果に差が出るのかな、というのを実験してみたいのです。
まだまだやり込めそうなリグ
というわけで今年勉強してきたキャロについて書いてみました。
書けば書くほど、今はあまり見かけなくなったスプリットショットリグの使い方だよな。とも。
平成初期に書かれた書籍って、「初心者はまずスプリットショットリグで、しっかり底をとって、竿さばきとボトム感知を覚えましょう」って書いてあるんですよ。
僕の親戚のにいちゃんも、いまだにスプリットやっていたりしてましたし。簡易版キャロの役割ですね。
今はダウンショットやワッキーなど当時のシークレットリグが一般化したから、聞くこともないリグですが、キャロは遠投が必要な琵琶湖中心に生き残ってきたのでしょう。
スモールや関東の釣りではより探りのリグとしてまだまだ追求できる余地があると思うので、引き続き使ってみようと思います。