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秋の陸っぱりバス釣り実体験メモ:初めて秋のノーボウズで感じたこと。

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*当ブログはアフィリエイト広告を使用しています(筆者で実釣したものを厳選しています)

このブログで再三書いてきているのですが、僕は秋のバス釣りがとにかく苦手です。人生で秋に釣ったバスの数、去年までは合計で1ケタだったんじゃないかとすら。

今年は、少しなれたんですよ、川釣りで1日10本を最高に、マルチフィッシュでボウズなしが8週間くらい続きました。

要因は、実は秋を攻略したのではないんですけど笑(釣りの基本を見直して、魚影の濃いポイントを発見した、ただそれだけ)。

とはいえ、秋について、同じポイントに毎週通い詰めて、合間の平日には夜な夜な読書していろいろ勉強しました。

今回はですね、手記的に、秋のバス釣りについて、勉強したことと実体験を重ねて書き連ねたいと思います。来年の自分に向けてのヒントとして。

目次

「秋は魚が散る」で済まされない「探さないと釣れない」季節

8冊くらい、バス釣りの本を読んだんですけどね、8割の本に「魚が散ります、気をつけて」的なメッセージがありました。秋のバス釣りは、もう30年以上、「魚が散ります」と言われ続けてます。夏のラーメン屋の「冷やし中華、はじめました」ばりの風物詩です。

・・・だからどこなんじゃい!

バスの居場所が誰もわからないのが秋なのでしょう。その日の状況、季節進行度合いで目まぐるしく変わってしまうということ。夏みたいなポジションにいたと思えば、いきなり浅場から姿を消すとかね。

「魚が散る」という言葉はもうやめにして、「魚を探す季節」くらいにキーワード変えませんか?散ってるって聞くと、どこでも釣れるみたいじゃないですか。そんな簡単に釣れないって!

「秋爆」は都市伝説、「腕試しの季節」

メディアはよく言いますね。春は「春爆」、秋は「秋爆」。多分シャッドを売りまくりたいのだと思います(笑)。

僕は「秋爆」にあたった試しがありません(下手だからですねw)。ホント苦手なんです。夏の方がよっぽど可能性感じますし、過去の自分の釣果でも2024年までは秋に釣れたバスの数は毎年1ケタ前半(夏の半分以下に収まることが多い+夏の釣り方で奇跡的に釣れたものばかり)です。

実際にオカッパリ系のプロアングラーの本や動画を見ていると、「秋が得意だ!」「秋は釣りやすい!」って言っているプロって少ないです。川村さんとか、金森さんとか、「難しい」「絞りづらい」という言葉の方がよく聞かれます。

後述するベイトとフィーディングが絡む瞬間にアタリスポットに立っていられれば爆発はあるかもしれませんが、少なくとも、「誰でも彼でも秋なら釣れる」という考えは捨てた方がいいというのが、僕の考えです。

ベイトを探す能力、気候・水温変化から仮説を立てる経験、フィールドに対する経験量がもろに釣果に出るのはないかと思っています。

初秋と晩秋は別シーズンでは?季節中にも変化が多い。

というか、秋って曖昧な季節だな、と思います。
だって、9月なんて今やもう昔の真夏並みの気温ですよね。晩夏〜初秋ってやつ。水温落ち出すものの、そんなに変わらない。僕は初秋は夏の釣り方が続けられるのでそんなに苦手意識はないんです。流れや浅場のシェードで釣りが成立しますし。

問題は(人間で言うと日暮前後にパーカーがないと寒くなってくる頃)秋めいてきて気温が下がり出した頃〜秋の終わり(晩秋)。

本当に夏までよく釣れた浅場のポイントはもぬけの殻。アタリすらなくなります。それじゃ、沖に投げるか?いや、どこ攻めればいいの?結局何したいのか自分でもわからずキャスト大会になりますね。。。

最近も10月に入り、いつもの川でどんどん釣れなくなります(流れのある川は特に影響強いらしい)。季節の中でも変化が大きいゆえ、魚の居場所もコロコロ変わるわけですね。

秋の始まり、台風・大水による魚のポジション変化

秋のスタートは台風といわれます。台風によって、急激な流れ・水質・ベイトやバスが流されたり、たくさんの変化があります。

これによって、「魚が散る」わけです。

初秋はまだまだ夏と変わらない気温・水温ですが、降雨などの天候によって魚の居場所は変わり始めるということは確実に発生するということです。

とはいえ、今年の9月上旬なんかは暑かったんでね、ほぼ夏のようなポイント(流れ効きまくりのカバーとか)の狙い方で魚が溜まっていた印象ですけど・・・。秋に限らず、スレたポイントも大水で魚が入れ替わると釣れるようになる、なんて話もあり、少しずつ魚に変化は生じているのでしょう。

秋の深まり、水温低下によるポジション変化

秋が深まるとまた変化が起きます。魚を今年秋を感じながら釣りをして、感じたのが水温の変化による魚の「縦の移動」です。シャローから姿を消す魚が出始める。

朝晩の冷え込みや日中の気温低下で水温も徐々に下がっていきます。

伴って魚は、どこにいくのか?

・徐々にディープに落ちる(浅いところから水温が落ち出すため)
・徐々に下流に落ちる(上流から水温は下がっていく)


水温変化が少なくて、流れや風による影響が少ない安定したところにポジションを移します。消波の名の通り、流れを遮ってくれるテトラ周辺(中にいるか外にいるかは秋らしく、日替わり)などでしょうか。
川で言うと、上流から下っていくポジション変化。OSPの川村さんとかオリキンさんも上流にはやる気があって残っているバスだけを探しに行くし、基本は中下流で探し始めてましたね。

僕が秋の釣りが苦手な理由は多分この変化に対応できないことだったんだ、と思いました。同じ川に通い続け、同じ場所だけで観察すると、どんどんシャローから魚が消えていきました。やる気がある魚は10月くらいまでは残ってますが、総量で言うとどんどん減っている印象です。

夏って、基本シャローで影を攻めるみたいな方法で一定の反応があります。ルアーを投げる場所だけ考えると岸際だけを意識していればいつかは釣れたんです。右か左かの二次元ですよ。あとは時間帯さえはまれば魚が入ってくる。

秋が深まると、これに加えて、水深、上中下流という空間が増えます。右・左・浅い・深い・中流・下流と三次元になるわけです。いないところには全く(入ってこなくなって)いなくなります。そうなるともちろんルアー投げても無意味なわけで。

本当に何も考えずに釣りしてたんだな〜と反省しました。


陸っぱりでは、水温が一定担保されたタイミングで、ベイトが接岸するタイミングで勝負になるのかなと思っています。

気温低下に伴う水質の変化・ターンオーバー

秋から冬にかけてはプランクトンが減少し、水の透明度が増します。これまで濁りで強波動で寄せることができていたルアーが強すぎてしまって見切られる可能性も出てきます。

矛盾するように、透明な水や水中の水温環境をめちゃくちゃにするのが、ターンオーバー。熱い表層の水が冷やされ、底と表層の水がかき混ぜられてる、お風呂かき混ぜ現象(昔のお風呂は沸かすと上が熱いのに、底は冷たかったんですよ、お風呂も進化しましたねそういえば)。

底のプランクトンの死骸やら泥が巻き上がり、急激に水が悪くなる現象。ルアーを引いたラインの跡に泡引いちゃったり、明らかに泥っぽくトロンとした水で水質が悪化する現象です。

ターンオーバーは賛否両論あります。「普段と変わらんよ」「逆にカバーにタイトにつくから居場所を絞りやすい」ってプロ(青木さんとか)と「渋くなる」ってプロです。ポジティブな要素で言うならば、水質がクリアになる季節の中で、濁りでルアーを見切られにくくなるので、カバーで餌を待っているバスにルアーでスイッチを入れられる、そもそもカバーという狙いができる、水通しのいいところに集まる、とかですね。逆に、そういう場所を見つけられないと、活性が下がった魚を相手にすることになり、バイトは遠くなります。

減水による魚のポジション変化

僕が行くフィールドでは、秋は減水するところが多いです。これはフィールドによるので秋の現象といっていいのかわかりませんが(年柄年中何かしらの変化があるんです、水位)。

減水はバスの密度を上げてくれます。一方で、変化に乏しい場所は、ただ干上がり、水がクリアアップされて魚がいないことが丸わかりになり、密度が上がるどころか、もぬけの殻に。1からポイントを練り直すことになります。

夏までは一級ポイントのブレイク・カバーだったところが剥き出しの浅瀬になり、何もない平地として釣れなくなる。今年の減水も一定を超えると、先週釣れた場所が壊滅!なんてこともありました。

そのフィールドの秋の水位と対応するポイントも頭に叩き込んでおく必要があるな、と。

バスの活性自体は高く推移しているのではないか

とはいえ、水温は20℃を前後で安定する時間が長いわけです。バスにとっては、一番過ごしやすい温度のはずです。これだけ切り抜いて+人間もちょうどいい気候だから、「秋爆」なんて言われちゃうわけですが。

つまり、ルアーにアタックできる時間帯も長いわけです。夏のように暑すぎる、とか真冬のように寒すぎる、みたいに動けないほど水温が変化するわけでもない。

この状態のバスを探し出せるかが「腕試しの秋」なわけですね。

実績地ではなくベイトの居場所を追う

じゃーどうすればいいのか。もうこれはベイトを探しまくるしかない。

今年でいうと、サギがたくさん岸にいて、目をやるとちゃんと魚食ってるとか、ザリガニやカエルが岸際にたくさんいるとか、ベイトフィッシュが接岸しているとか。

バスが寄ってくる可能性を高いところ=餌となるベイトが濃いところを探し回り、バスが刺してくるタイミングを釣るしかないのだな、と思いました。

秋のバスは散っているから1箇所で粘らない!と言うだけではなくて、ベイトがいるかいないか、シャローまで上がってきているのかどうか、でポイントを見切るかどうかも決めていくと、納得度の高いスポット選定ができましたし、釣れた時も根拠になります。

バスの居場所検索するより、ザリガニやワカサギなどの秋の習性を検索したが釣れるんじゃないかとすら思います。

カバー・ストラクチャーに絡むという習性自体は失われない

そして、もう1つ大事なことなんですが、いくら魚が散ると言われる秋でも、なんでもないところで釣れるなんてことは稀です。先日のブログでも書きましたが、秋に釣れたポイントを減水し切った時に眺めてみたら、全部水中のカバーやブレイクがらみでした。

つまり、バスに特徴である「障害物や地形の変化について、餌を食べる」と言う習性そのものは継続されているわけです。

だから、徐々にディープに落ちていそうなら、ブレイクを丁寧に探る、とか、ベイトがいそうなカバーを見つけてしっかりコンタクトさせる、と言う作業を夏以上に丁寧にやっていくことで実は基本通りに釣れたりします。

変化を狙っていくバスフィッシングの基本は変えることなく釣る。

流れをとっても、冷水が流れてくるところでもない限りは、実は流れそのものは(変温動物である)魚にとってネガではないとかね(人間は恒温動物だから風で体温奪われちゃうだけってヒロ内藤さんがいっててえらく納得しました)。

巻物の秋だ!とかいって、巻物投げまくるのもいいですが、基本に立ち返り、ボトム変化を探し出すような釣りをしても実は堅く1尾取れるみたいなことは陸っぱりにおいては十分あったな、と思っています。

秋は経験値ゲーム

ふぅ、勉強したノートを文字に起こしているので、結構支離滅裂な構成になってしまいました。今後校正しながらより読みやすくしていこうとは思いますが、これだけでも来年の自分にとっては財産になりそう。

そして、書いていて思ったのは、秋はルアー勝負じゃなくて、アングラーの経験値ゲームだなと。
・そのフィールドをどれくらい知っているのか?(ベイト・水位・上中下流の特徴・水深変化)
・スポットがどのくらい頭に入っているかor準備しているか
・水温・気候によるポジション仮説がどれくらい立っているのか
・自然観察をどのくらいしているのか
これは釣りに行きまくらないとわからないことで経験値を貯めまくるしかない領域です。

秋にバスを探す能力をしっかり身につけておくことで経験値が貯まり、釣れるサイクルになるのだろうな、と感じてます。今年はいい川とポイントを引き当てたから良かったですけど、初場所はどうなるだろう?

・・・というわけで、今週末は雨の予報ですが、風邪ひかないレベルの雨であれば初場所にチャレンジしてきます!






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