Fishmanでロッドを統一して、はや2年。Fishmanでも注目株で結構ユーザーが多いのがinte64です。
1g以下も投げられるベイトロッドです・・・。んなもんあるのか、と。
トラウト、メバリングのルアーは1g~です。バスでも、1gシンカーに薄っぺらいワームをつけるなんて場面もありますね。
古今のベイトフィネスの定着により、3g前後のルアーを投げられるロッドは多々存在します。前述のような「1g,2gのより軽いルアー」はこれまでFishmanのblancsierra系のULロッドや3g~対応のLOWERで無理して投げているものの、快適かと言われると・・・。
そこでずっと気になっていたBeams inte 64ULを今年の春に購入し、6ヶ月ほど使用しましたのでインプレをしてみようと思います。
堤防の陸っぱりライトゲーム、バスと使用しています。
loongzeリールやカルコンBFSで使用したインプレです!
スペック:対応ウエイト0.8gの3ピースロッド
はい、まずはFishman Beams inte64ULのスペックから。
パワーはもちろんULですね。
●レングス:193cm(6フィート4インチ)
●継数:3ピース
●仕舞寸法:74cm
●ルアーウェイト:0.8~10g
●ライン:PE0.3~1号
●マテリアル:4軸カーボン99%
●ガイド:Kガイドチタン+ステン
●自重:103g
(Fishman公式サイトより)
お値段は50000~54000円。いい値段しますこと。。。
長さが64というのがとっても嬉しい!ライトゲーム・バス・管理釣り場や中渓流くらいまでどこでも使えるオイシイところとってきましたね。
最大の特徴が、0.8~の対応ルアーウエイト。上限は別に他のULロッドで代替できるのですが、やはり、1gが背負えるのは、メバリングのジグヘッドやマイクロジグ、超軽量ダウンショットでバス釣りをするときに大きい。
用途は広い:ライトゲーム・管理釣り場・バスのフィネスゲーム
僕はメバリングでの快適性を上げるために購入しましたけど、もちろんバス釣りでも使っています。というか夏場はほぼバス釣り。
0.9gのジグベッドリグに軽量ワームでもスーーーっと飛んでいきます。
*写真のバスの右下においてあるのがinteです。
トラブルなく軽量のワームが飛んでいくので、テトラの隙間を撫でるようになぞるような釣りにも対応しています。
ちなみにこの軽量ジグヘッドによるテトラ釣りで、この日は4-5本20cmくらいのバスに遊んでもらいました。
メバリングでも使用しますし、Xのフォロワーさんは結構管理釣り場で使っている方も多いです。公式のFishmanスタッフも、メバルから中型の渓流まで、使っています。
Fishmanのキャストフィールはありつつ、張り強め
投げ感はまんまFishmanの感じで、ちゃんと曲がってコントロールはつけやすいです。しかし、少しだけ他のBeamsシリーズと違いを感じる瞬間があります。
それは、キャストする時の収束のスピードです。他のロッドよりも反発が強いというか、BristとかSierraでグニョンと曲げてシュートしている感は若干薄く、(グニョと曲がりかけた後に間髪入れず)パシーンと戻って、その勢いでルアーがスーーっと伸びていくような感覚です(曲げ出しはそんなに変わらないのですが、収束とリリーングの時ほんの少し感じてます)。*長嶋茂雄的なインプレになってきたことに幻滅してるんですが(笑)
とはいえ、投げやすさはFishman、前述のテトラ帯のバス釣りでも精度高くテトラの隙間に撃ち込めたので、文句なし!
僕は3.5gのスピナベ「キュアポップスピン」を投げた時にこれを感じました。収束のスピードがハマって、バシューーーーンとシュートされるようにまっすぐ、そして、結構な距離距離飛んでいったんです。他のFishmanロッドだと、「背負う」とか「ロッドのゆったりしたテイクバックの重みを徐々に解放してコントロールする」感じがあったのですが、パリッとした感覚です。
Fishmanの竿なので、一般的なスピニングロッドのような振ってピっ!っと投げる感じではなく、しっかりと穂先から第2ブランクスに重みを乗せてる感覚はもちろんあります。おそらく、ルアーがなくても曲がるくらいにセッティングされているので、投げている本人からすると、ルアーの重みが乗っているように感じられる設計になっているのでしょうね。これが大事で、しなりを感じずに投げると、どこ行くかわからなくなりますから(笑)*普通のベイトロッドですごい軽いルアー投げる時、そんな感覚になりません?
ベイトフィネスリールさえあれば、普通に1g前後も飛ぶ
もちろん、スペック通りで、1.3g+マイクロワームのダウンショットもスーーっと飛んでいきますし、マイクロジグやジグヘッドなどもトラブルなくキャストできます。
当たり前ですが、ベイトフィネスリールは必須です。僕はloongzeのAirLiteDC、結構ロッドのしなりから戻りがタイトなので、ダイワのアルファスAir TWあたりで細かにブレーキ調整すると、よりオイシイキャストフィールがわかる気がします(友人のアルファスつけてみて実感)。
投げ味は前述の通り、可もなく不可もなく。カッ飛び遠投系ではありませんが、ロッド相応の距離をトラブルなく、快適に投げられる、そんな感じ。
とはいえ、ベイトで1g前後を投げてるって、ベイトロッドもここまできたか、と思いますね。
感度はシリーズ随一
感度はですね、張りがあるのでFishmanシリーズではトップクラスにいいと思いました。LOWERと比較して使いまくったので、結構真相に近いかと。
海の3gのジグヘッドや高滝湖のダウンショットで比較したことがあるんですけど、フロロの5lbの同じリールで、明らかにinteの方が感度が良かったです。
Fishman全体が感度よりキャストに振っている作りと認識していますので、いわゆる感度売りの竿って少ないんですよ。しかし、同じメーカーで比べてみると、ボトムの質感はもちろん差がありつつ、バスのモアンとした違和感バイトは結構解像度高く伝わってきました。LOWERだと、ちょっと重くなってから聞き合わせになるところを、違和感から感じ取れるくらいの差は明確にありました。
バスやコイも対応するパワーあり
はい、ULロッドですが、こいつ、飛んでもないパワーがあります。
僕、高滝湖でコイかけたんです。少なく見積もって50くらいはあるような。もちろん、相当走られましたが、折れる気配はなく、むしろ、ドラグさえちゃんと設定しておけば寄せられるくらいの粘りがありました。
また、30cm前後のバスであればカバーからリフティングさせて寄せてこられます。今年の入魂バスは、inteだったのですが、取り込む場所(足元)にカバーがあり、正直浮かせられるかな?と不安でしたが、粘りとパワーで普通に浮き上がってきたので、5lbフロロで取り込むことができました(ま、30くらいなんでデカバスではないしねw)
ティップが容易に入るのは良し悪し
とはいえ、良し悪しになるかな、と言うところもあります。
軽量ルアーに振り切っているので、とにかくティップからブランクスはやっこいです。張りがあるといえども全体として。おそらく、根魚やアジのショートバイトをしっかり乗せるための設計だと思います。
Fishman Beams inte64ULはバスロッドのようなキンキンにカバーを弾くような設計になっていないわけです。もともとバスロッドではないので、このあたりは許容値ですし、まぁULでベビーカバー撃つみたいな異常な障害物でなければ気にはなりません。
なので、根掛かりはワーミングロッドよりはしやすい気がする(穂先が入ってしまうので)。軽いものが投げやすいと言うメリットに対して、多少ですが、こういう副作用もありそうな感覚です。
7g以上なら別のロッドでいい
あとは10gまでですが、10g投げるなら他のロッドでもできるので、わざわざinteはいらないな、と思います。
どちらかというと4g以下のルアーを快適に、精度高くキャストしたい、というアングラー向けです。繰り返しになりますが、ライトゲームでアジやメバル、トラウトでの小型スプーン、バスでのフィネスリグ、これらを快適に使いたい方向けですね。
遊びの幅が広がる+どうしても釣りたい時のためにレギュラー確定ロッド
そんな特徴もあり、僕は、常にinteは釣り場ないしは車に動員しています。
「もし、ライトリグしか通用しなかったらこれでやるしかない」とか「バス釣りの帰りにメバリングするときにマイクロ系投げたいし」とか、「少し広めの渓流見つけたら6ft台で投げたい」など、なんでも答えてくれるロッドだからです。
とにかく一尾を堅く釣り上げたい!ならお高いですが、1本持っておくことで、釣りが楽しくなるロッドかな、と思いました!他にもFishmanロッドをインプレしているので、ぜひ下部の記事で比較検討されてみてください!