バス釣り(渓流でも)でオカッパリをしていると避けられない問題「根がかり」。釣りブームで先日行った湖でもカバーでたくさんのラインやルアーを目にしました(泣)
初心者のうちはライントラブルと並んで釣りのモチベーションを下げる大きな要因となります。
だって、2000円近くするルアーが1回でなくなってしまうこともありますからね。
僕も何枚の諭吉をルアーロストで失ったことか・・・2000円のルアーを一投で失った経験をしたときは即帰宅しようと思ったくらいです。
しかし、最近はハードルアーのロストは激減しました。ほぼ0です。今日は、根がかり回避方法について、主に釣り初心者で根がかりやルアーロストに悩んでいる方向けに記載したいと思います。
根がかりを回避する手順とポイントは主に3つです。
●投げる場所とコースを見極める
●ルアー選定
●ラインを張らない/ロッドを曲げない
根かがりをする前にできることで根がかりを回避する方が早いってことですね!
投げる場所を見極める
まず、投げる場所を見極めることからです。バス釣りはストラクチャー・カバーといった、底の変化や障害物の釣り。どうしても投げるときに根がかりのリスクが跳ね上がる構造になります(何もないところでは釣れにくいですからね)。
手順は2つ:
1:目に見える根がかりしそうなものを想像し、見極める
・竹や漂流物が浮いている=湖底にも沈んで滞留している
・網や布地のもの・ロープなど障害物が足元にある(水面下にも続いている可能性がある)
・草の頭が水面にたくさん見える(元々陸地だったので同じ植物の茎が湖底にもたくさんある)
・木の杭がたくさんある(きっとそこに引っかかったラインやルアーがたくさんある)
・岩がゴロゴロしている(岩の間に引っかかる)
キーワードは、竹・布・草・岩、釣りをしていれば、よく見るものです。
陸地から見えるものから想像します。
2:トレースコース(ルアーを巻いてくるコース)を想像する
これ一番大事ですルアーは投げるだけではなく、巻いてこないといけません。今自分の位置から投げた時に、ラインはどこを通って帰ってくるのか。頭で描きます。
その上で
●点で攻める(テキサスリグやラバージグで落として釣れば回避できる)のか
●線で攻める(クランクベイトやスピナーベイトで巻いても大丈夫な)のか
を決めていきます。
もし、投げたいポイントから自分の足元までに陸から突き出ている植物やロープがあったら、きっとその植物にラインが引っかかり、ルアーが引っかかり・・・ロストします。だったら点で攻めた方がいいのです。
ここを疎かにすると絶対根がかりが増えます。
●落としたポイントは何もなくても、自分の立ち位置まで巻いてくるまでに竹や布に引っ掛ける
●ラインが植物に何重にも巻きついて、ルアーは無事でも回収できなくなる
よくある話です。投げる前にリスクとコースを見極めることは大切です。早く投げたい?気持ちはわかりますが、おいしいポイントこそ冷静に見極めて有効なアピールをした方が却ってポイントを潰さずに釣ることができます!
投げるルアーを見極める
ポイント選定とコース想像がついたら、そこからルアーを想像します。写真の絵面なんてカオスですよね。
●葦(その他竹や布・木の絡む)カバーにいきなりトリプルフックのルアーなんて投げたら初心者のうちは一撃で根がかりします。クランクベイトは回避性能が高いですが、それでも初心者のうちにはきっと一撃です。
・点で攻める:フックを隠したテキサスリリグやラバージグ・(ポッパーではなく針が隠れた)フロッグ
・線で攻める:回避性能抜群のスピナーベイトなど極限までリスクを絞ってアプローチすべきです。
・よくわからない:ジグヘッドなど泳がせても、落としても行けるようなリグで調べてみるのでも良いです。
よくわからなければ、テキサスリグやスピナーベイトを探索型ルアーとして投入して様子を見るのが一番です。
水深も観察し、明らかに深場用のリップの長いクランクを浅瀬に投げるなどのミスマッチがないように留意してルアーをチョイスすることも大切です。
最初は軽くてフックの少ない(そして安い)ルアーで調べればいいですね!
ラインを張るな!ロッドを曲げるな!
そして、実際に投げてからが一番大切です。キーワードは「脱力」です。
バス釣りをしていて、何か違和感を感じても、根がかりの可能性の方が初心者のうちは高いです。それを魚と勘違いして、引っ張ったら終了です。フックが深く刺さってしまうか、ルアーがより深くめり込んで根がかりが悪化しルアーロストです。
したがって
●絶対にラインをピンピンに張らない(巻いている時から基本的に張る寸前のふわっとさせておく)
●リールは何かに当たったら勝手に手が外れるくらい脱力してまく
まずこれをできるようにしましょう!これだけで水中の根がかりは激減します。
巻物とかは重さに負けて、ロッドはひん曲がり、ハンドルを力んで持って巻きがちですよね。これ、釣れないし、リスク高いです。水中に違和感に気づかず、重みを感じたらルアーやフックがめり込んでアウト!みたいな経験をします。これはスピナーベイトでもロスト回避不能になる人の特徴です(僕です)。
根がかりしてしまったら
そして、運悪く根がかりしてしまった場合は
●重みを感じたら、ラインをロッドを曲げずにギリギリ張っている状態で5秒くらい放置する(魚だったら動く)
●絶対に力をかけてラインを貼ったり、ロッドを曲げて力づくで対処しない
●ラインが動かなければ根がかりの可能性大
●根かがりだったら、ラインに力を入れずゆする、巻いてきた方向と逆に移動してゆする
●それでもダメならラインを放出し、ロッドには全く重量がかかっていない状態にし、ラインを持って張ったり、緩めたりを繰り返す(これは秦さんの動画見てもらうと!)
●それでもダメなら、手にタオルを持って、ラインを自分の方向に引っ張りパワープレイ(偏向グラスと手の保護、飛んでくるルアーに注意して)
*絶対NGなのは手元からラインを切ること!これは最低の行為です。釣り場やこの後同じ場所で釣りをする人に多大すぎる迷惑をかけます。
●根が買った場所や感触を覚えておく、この時にラインが少し手繰り寄せられるなら、ラインや布や植物、全く動いていないなら岩やコンクリの間などへのめり込み(スタック)です。同じようなシチュエーションで同じミスを繰り返さないよう、覚えておくといいと思います。
防げる根がかりを見極め、根がかりを減らす
根がかりは避けられないトラブルです。ただ、投げる前、根がかりする前の視点の持ち方で、減らしていくという予防療法的に紹介しました。
自然保護やトラブル予防のためにも、経済的にも、しなくていい根がかりはしない努力をする。僕も気をつけて釣りをしています。
とにかく根がかり王だった僕の失敗談から、初心者の方にはぜひ参考にしていただき、良い釣りをしていただきたいです。