釣りをして30年、僕はライン選びに試行錯誤を繰り返してきました。最初はナイロンを使い、次にフロロに挑戦してみたり、またナイロンに戻ったり、流行りに乗ってPEを試したりと、いまだにブランドや種類を色々試しています。ライン選びに「これが正解!」というものはありませんが、初心者のうちは基準を持つことが大事です。
この記事では、一般的なラインの特徴に加え、僕自身の使用体験を交えながら、初心者が迷わないためのライン選びを解説します!「ラインって種類が多すぎてわからない!」「太さの基準って何?」とお悩みのあなたも、この記事を読めばスッキリ解決間違いなしです。
では、早速本題に入りましょう。
ラインの種類と特徴を知ろう!
釣り糸には大きく分けて以下の3種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを見てみましょう。
1. ナイロンライン
ナイロンラインは、初心者の強い味方です。価格が手頃で扱いやすく、トラブルも少ないのが特徴。
コスト感覚
- ナイロンラインは、一般的に1000円〜2000円程度で購入できます。ブランドによってはさらにお得なパックもあり、初心者が始めやすい価格帯です。
- コストを抑えるためには、量が多めのスプールを選ぶか、セット販売を活用するのがおすすめです。
ナイロンラインは、初心者の強い味方です。価格が手頃で扱いやすく、トラブルも少ないのが特徴。
メリット
- 扱いやすさ抜群:柔らかいのでキャストやノット(結び目)も楽々。
- 伸びがある:魚の引きを吸収しやすく、バラしにくい。
- コスパが良い:初心者が始めやすい価格帯。
- しなやかさが魅力:フロロよりも癖がつきにくく、初心者でも安心。
- バックラッシュの解消が簡単:PEと比べてトラブル後の修復が容易。
デメリット
- 紫外線に弱い:日光で劣化しやすい。
- 沈みが遅い:特に深場狙いでは不向き。
向いているルアーと理由
- トップウォーター系ルアー(ポッパー、ペンシル):ナイロンは沈みにくいので、水面を意識した釣りに最適。
- クランクベイト:伸びがあるため、魚の引き込みに対応しやすい。
2. フロロカーボンライン
フロロラインは中級者以上におすすめ。特に底物(ボトム)の釣りで威力を発揮します。。初めて試す場合は、有名ブランドの初心者向け製品を選ぶと安心です。(ボトム)の釣りで威力を発揮します。プロの中では圧倒的にフロロを使用している比率が高いです。しかし、初心者にはあまりおすすめできません。それはフロロがしなやかさに乏しく、クセが出やすいからです。このクセを管理するスキルが必要で、それができるようになってからフロロを使えば、トラブルが少なく済みます。
コスト感覚
- フロロラインはナイロンに比べて少し高めで、2000円〜4000円程度が目安です。ただし、耐摩耗性や感度の良さを考えるとコスパの良い選択肢ともいえます。
メリット
- 高い感度:魚の微妙なアタリもキャッチ。
- 沈む:ボトムの釣りに最適。
- 耐摩耗性◎:障害物周りでも強い。
デメリット
- 硬くて扱いにくい:キャストやノットに慣れが必要。
- 価格が高め:初心者にはちょっと敷居が高いかも。
向いているルアーと理由
- ワーム系ルアー(テキサスリグ、ラバージグ):沈む特性と感度の高さがボトム攻略に最適。
- スイムベイト:深いレンジでのアクションが安定する。
3. PEライン(ポリエチレンライン)
PEラインは最強の強度を持つ超ハイテクライン。張った状態での感度は最強です。最近では比重の軽さを活かして、軽いルアーを遠投するためにも使われています。
メリット
- 強度が高い:細くても引張強度が抜群。
- 感度が最高:微細なアタリも即感知。
- 飛距離が出る:遠投性バツグン。
デメリット
- 摩擦に弱い:根掛かりや岩場での使用に注意。
- 高価格:お財布への負担大。
- トラブルが多い:バックラッシュしたら世界の終わりレベルに解消しにくい。風やキャスト時にロッドティップに絡みやすい。
向いているルアーと理由
- トップウォータールアー(フロッグ系):障害物の多いエリアで遠投しやすく、強度が安心。
- メタルジグ:飛距離が重要な釣りに向いている。
初心者向けのライン選び:コスト感
初心者のライン選びでは、コストと性能のバランスを考えることが重要です。
- あまりに安いラインは避けるべき! 例えば、100mで500円以下のラインは、切れやすかったりトラブルの原因になることが多いです。初心者には、100mで1000円以上のラインを選ぶと良いでしょう。
- 最初におすすめ:GT-R ULTRA 初心者でも扱いやすく、耐久性・触り心地ともにコスパ抜群ナイロンラインです。コスパが良く、全国の釣具店で簡単に手に入ります。ULTRAはかなり強いので、スーパーGT-Rでも良いかと!
- 300m巻きのラインも検討する:特に初心者はトラブルでラインを切る場面が多いので、300m巻きなどのお徳用ラインがおすすめです。これを「非常食」として持っておけば、緊急時でも安心です!
筆者が愛用するおすすめライン
ここでは筆者が実際に愛用しているおすすめのラインを紹介します。30年の釣り経験を経てたどり着いた、信頼できるラインたちです。
GT-R ULTRA(サンヨーナイロン)
公式ページはこちら 初心者から上級者まで広く愛用されるナイロンラインです。耐摩耗性としなやかさのバランスが良く、キャストや操作がしやすいのが特徴です。特にトップウォーターやクランクベイトで活躍します。 初心者から上級者まで広く愛用されるナイロンラインです。耐摩耗性としなやかさのバランスが良く、キャストや操作がしやすいのが特徴です。特にトップウォーターやクランクベイトで活躍します。
- 特徴: 優れた耐久性とコストパフォーマンス。
- おすすめポイント: 初心者に最適な価格帯と性能。トラブルが少なく、安心して使えます。
シーガー フロロリミテッド(クレハ)
公式ページはこちら ボトムの釣りに欠かせないフロロカーボンライン。感度の高さと耐摩耗性が特徴で、ボトム攻略には非常に信頼できます。 ボトムの釣りに欠かせないフロロカーボンライン。感度の高さと耐摩耗性が特徴で、ボトム攻略には非常に信頼できます。
- 特徴: 高感度でアタリを確実にキャッチ。
- おすすめポイント: 中級者以上向けですが、初心者がボトム釣りに挑戦する際にも良い選択肢です。
オルトロス PE(バリバス)
公式ページはこちら 遠投性能と感度に優れたPEラインです。トップウォーターや広範囲を探る釣りに適しており、大物狙いにも対応可能。 遠投性能と感度に優れたPEラインです。トップウォーターや広範囲を探る釣りに適しており、大物狙いにも対応可能。
- 特徴: 飛距離と感度の高さ。
- おすすめポイント: トラブル回避にはリーダーとの組み合わせが重要ですが、広範囲の探り釣りではその性能が際立ちます。
筆者自身もこれらのラインをシーンに応じて使い分けています。初心者はまずGT-R ULTRAでスタートし、慣れてきたらフロロやPEラインにも挑戦してみるのがおすすめです!
太さの基準と選び方
「太さってどのくらいにすればいいの?」と悩むのも無理はありません。ラインの太さ(ポンド数)は使用するタックルや釣る魚の大きさによって変わります。
太いライン vs 細いライン
- 細いライン:自重が軽く、飛距離が出やすい。また、魚へのプレッシャーが低くなり、食いが良くなる傾向があります。ただし、障害物に擦れるとラインブレイクしやすいので注意が必要です。
- 太いライン:耐久性が高く、障害物周りでも安心して使えますが、自重が重い分、飛距離が落ちる傾向があります。
最近では、3lbのような非常に細いラインで繊細な釣りをする人もいますが、初心者にはあまりおすすめできません。まずは太めのラインでトラブルを減らし、慣れてから細いラインに挑戦するのが良いでしょう。
スピニングリールの場合
初心者がバスフィッシングを始めるなら、**6~8lb(ポンド)**がおすすめです。これくらいの太さなら、扱いやすく、根掛かりしてもリカバリーが容易です。
ベイトリールの場合
ベイトリールを使うなら、少し太めの12~16lbが無難。特に重めのルアーを使うときや、障害物が多い場所ではこれくらいが安心です。
太さ選びのポイント
- 初心者ならナイロンラインを基準に考える。
- 迷ったら「細すぎない」方を選ぶ。太めのラインはトラブルが少ない!
- 使うルアーの重さやタックルに合わせて適切に選ぶ。
筆者のおすすめセッティング
初心者向けに特化したセッティングを以下にまとめました。
リールタイプ | 素材 | 太さ | 理由 |
---|---|---|---|
スピニング | ナイロン | 6~8lb | 扱いやすさとコスパが抜群。初心者向き。 |
ベイト | ナイロン | 12~16lb | トラブルが少なく、ルアーも多様に使える。 |
これでスタートすれば、まず間違いありません!
どのくらい巻けばいい?
初心者が意外と迷うのが「ラインの巻き量」です。リールごとに巻けるラインの量は決まっていますが、以下のポイントを押さえておけば大丈夫です。
- 製品のHPやパッケージをチェック:リールに巻けるライン量が記載されています。
- 初心者は8割くらいから:いきなり満タンに巻くとトラブルが増えるので、8割程度から始めましょう。
- 自分で巻くのがおすすめ:釣具屋で巻いてもらうこともできますが、自分で巻くことでトラブル対応力が身につきます。
便利なツール
- リサイクラー:ラインを簡単に巻くための便利な道具。テーブルにくっつけて、ラインをセットして、リールに巻くだけ。とにかく楽です!常にテンションをかけて、ブレなく巻けるのでトラブルも減ります。僕はこれ導入してライン交換が大好きになりました。
- デプスチェッカー:今何m巻けてるんだろう・・・ハンドルの回転で測る方法もありますが、正確に知りたいですよね?これは巻き量を測りながら巻けるので失敗が少ない。
ラインの交換も忘れずに!
「1年中同じラインを使ってる…」なんてことは絶対NG!ラインは劣化するので、定期的に交換が必要です。
- 交換頻度の目安:1~2ヶ月に1回が理想。
- 細いラインの場合:月に1回の交換がおすすめ。
僕は特に細いラインを使うとき、1ヶ月に1回は交換しています。定期的に交換することで、トラブルを防ぎ、釣りのパフォーマンスも向上します。
まとめ:ナイロンで始めて色々試していく!
釣り糸選びは奥が深いですが、初心者のうちは「ナイロンライン+適切な太さ」でOK!とにかくシンプルに始めるのが楽しむコツです。
慣れてきたら、ぜひフロロやPEラインにも挑戦してみましょう。フロロは感度が高くボトム釣りに最適、PEは飛距離が必要なシーンで力を発揮します。さまざまなラインを試しながら、自分に合ったスタイルを見つけていくのも釣りの醍醐味です。それぞれの特徴を活かした釣り方を試すことで、自分に合ったスタイルが見つかります。ライン選びの冒険を楽しんでください!
一歩踏み出すと、バスフィッシングはどんどん楽しくなります。
釣れるラインの操作方法も書いています!