「流れがある川の攻め方がわからない」「川幅があるとどこ攻めたらいいかわからない」
普段は、高滝などのリザーバー、川も水の動きが活発ではない印旛新川への釣行がメイン故、僕は川は苦手領域でした。今回は気分転換に新天地開拓。ということで、川バスを釣りに茨城のK川(2つありますね)に行ってまいりました。
ネットでポイント公開されている有名すぎ川です。伏せる意味がないくらい。写真でわかる人はわかるのですが(笑)。一応、メジャーフィールドではないので伏せておきます。
結果は、久々にバス2桁釣りました。いわゆる「つ抜け」(10尾以上:1つ、2つ・・9つの「つ」を超えたこと)です。いつ以来ですかね。30年近く前の房総の隠れ野池以来ですかね、もう遠い記憶です。
渓流釣りの経験を活かせたのも大きかったと思います。
今回はそんな釣行を振り返ろうと思います。
嫁と友達との3人釣行。
朝6時から17時まで。気温は30度超の夏日。風は午後から南東の風?。まだまだ夏パターンか。
K川の特徴
K川は、下流部は25年くらい前に父によく連れてもらって当時もポツポツ釣ってました。今回はより上流部を開拓。
●流れがある
●川幅もあり、対岸にキャストは余裕で無理な広さ
●茶色ぽい水質のステイン・マッディ
●減水している(夏を越えると極端な減水で普段は水中の場所まで歩ける)
●水温は下がってきているみたいで20前半台
●日によっては30キャッチという爆発dayもある
昔もこんな感じでしたが、当日も9月ということで、減水で普段は絶対立ち入れないような場所に歩いて入っていけました!
*普段は水中なため、ぬかるみ・泥で3回コケました。アウトドアシューズや釣具は泥だらけ。長靴など準備は必要です。
現地に着くと、地元のアングラーがフィールドを見渡していましたので、挨拶がてら、25年ぶりに来たことを伝えると最近のK川を教えてくれます。
●減水で有望ポイントは絞られる。
●有望箇所は入れ替わり立ち替わり人が入ってる
●バスはスモールマウスバス
●ワームでネチネチより、動くルアーでさっとやる方が釣れている
ありがとうございます。その方は地元らしく人の入っていないポイントまで移動されるとのことでした。
川バスに備えたFishmanタックル
そんなK川。普段とは異なるタックルで攻めます。2タックル。いつもと変えます。何が違うか。ハイパワーなショートロッドは今回お留守番。渓流にも使えるしなやか系のロッド+ピンスポットをネチネチしてとりあえずアタリが取れそうな感度系ロッドのセット。
渓流ほどでないものの、流れがある+スモールマウスバス(動きまわる)+初場所で、流れに対して広範囲にアプローチできることを念頭の置きました。
結果:どちらのロッドでもバスを釣ることができました!ので要素を書いておきます。
●Fishman Beams LOWER73+カルコン100HG
・そこそこのレングスで広範囲に探れる
・L+という低めのパワーと、しなやか(パキパキではないってこと)な曲がりは、流れに自然にルアーを乗せてくれるためミノーやキャロライナリグのドリフト釣法がハマった
・3g~20gで対応ウエイトも広く、スピナベやクランクもチョイス可能で選択肢に困らない
・21カルコン100はシルキーな巻き心地と川バスに負けないトルク、昔のカルコンからは考えられない滑り出すスプールで惚れ直しました。
●Fishman Beams inte64ul+Airlite100
・上述LOWERの対象で、張りがある感度系ロッド、テトラ帯や流れの緩いポイントでのライトリグ・軽量虫トップで1尾を狙う
・レングスがバスロッド標準のため、LOWERでは狙いきれないポイントを狙える
・テトラの切れ目にジグヘッドを落とす釣りで救世主レベルでバスを釣れてきた
有名な堰は人だらけ!巻きキャロので朝イチGET
この川といえばここ!みたいな堰があるのですが、まぁ5時台には人が入り、そこから5人以上は挨拶するくらいのプレッシャー。アメナマ釣ってる人おったけど、この川にもおるのか、、、。
一瞬人が少なくなったタイミングで一番水が動いていそうなスポットに陣取ることができました。
流れをスピナー(これも渓流と昔のスモール体験から指定)で攻めていた嫁に小バスがヒット。沖でもボイルがガシガシ起きてます。期待大。
さて、僕は、ミノーのトゥイッチからスタート。巻きもできるカウントダウンエリートで攻めます。有望な流心周辺をドリフトや巻きで攻めますが、無反応。
にしても、普段の高滝や印旛やってると、川の流れの強さが新鮮です。ルアーがどんどん流されます。意識は渓流。一瞬でルアーが流される渓流ほどの流れじゃないから、渓流よりスローにも誘えるじゃないかとポジティブに。
次に沈み蟲1.8インチの5gキャロにチェンジ。キャロなのは、
・単純に最近はキャロの修行をしているから(笑)。
・まだ流れに慣れていないのでラインテンションをワームに直接かけて不自然な動きをつけたくない
・キャロを流れに任せておくとバスの餌場までたどり着くってネットで見た(笑)
からです。カルコンのラインが12lbなので、リーダーは4lbナイロンでふわっとさせます。
確かに、滞留物があるところまで運んでくれますね。しかし無反応。岸際までルアーが流されてしまいます。
「意外とめんどくさいな」と岸際の表層を巻いていると、流れの外からバスが登場、沈み蟲をひったくります!
!?
事故的に釣れてしまいました。しかもラージかい!でも沈み蟲入魂(巻くワームなのか知らんけどw)。フックは#2のオフセットが推奨ですが、3にしてて不安でしたが、下からの食い上げでもフッキングしてくれてよかった。
今回は1.8インチをキャロでセコ釣りに走りましたが、水が動いていなければ、沈み蟲はノーシンカーが浮かせて誘ったり、放置して沈めて待っても面白そうだったので2.2inchも仕入れてみようかな。
表層見ているのかな?とワームをセンコーノーシンカーに変えて、表層をウネウネ(というかセンコーって流れのなかでとんでもなく美味しそうな動きしますね)して、ドリフトさせると、また小バスが浮いてきて、鼻先まで見て、引き返します。
なるほど!と思いつつ、あとが続かず移動。
11時〜12時台はテトラにジグヘッドで4本
移動した先は
●川のベント部分の終結部
●橋桁(日陰が良かっただけw)
●流れの当たる沈みチョコレート護岸とテトラ
最高*のシチュエーション。実際護岸ではバスが浮き上がってワームをひったくるバイトが断続的に発生。
*馬鹿でかいカエル(死ぬほど苦手)が3匹居座ってることを除く。上記の写真にも影の奥に仁王立ちしてるのが映ってます。小貝川のカエル、人間にビビらなくないですか?近づくと逃げるけど、何もしないと寄ってくるわ、元の居場所に戻ってくるわで気が気じゃなかったです。
日も完全に上り切ってしまったので、ワームの釣りへ。流れがありベイトがいるから、いつものレインズスワンプ系のワームよりもアピールできるルアーがいいな〜。テールが絶妙にアピってくれてサイズもベイトに近いレッグワームに。
流れが緩まるテトラ部分では、
・0.9gのジグヘッド+レッグワーム
で攻めます。流れにのせて、テトラの切れ目打ち込み、流れがなくなったところでテトラに触るか触らないかでリトリーブすると、ひったくってきます(バイトは無数に。ギルもいた)
これで11時〜12時の1時間で4本。魚が入ってきてたんでしょうね。小さいバスがたくさん釣れました。
キャロで溜まり場を発見!午後に5本キャッチ
ジグヘッドではサイズが小さい!ということで、攻め方を変えます。風も吹き始めて、なんかいい感じ。ドピーカンで個人的に苦手な午後の暑い時間ですけど、今日はなんかいけそう。
というわけで、意地でもキャロで釣りたい!
午前中の沈み蟲キャロを復活させます。
流れに乗せていくと、必ずワームが引っかかるポイントがあります。流木か何かでしょう。
そこに沈み蟲を流して、20秒くらいかけてズルズルしてみると、
グーーーーーと根掛かりが動く。
綺麗な川バスが釣れました。流れにいるバスはサイズ以上に引きます。テトラにいるバスとは少し違うかんじ。
沈み蟲よりアピールするレッグワームに変えてみると、アタリは結構ありつつ、ラージ中心に続きます。風も味方して、16:00~17:00で3本追加。16時台にまた回遊だったのかな?
連発ムードで、念願のスモールも釣れました!
ちなみに同行していた嫁も同じようなペースでヒットがありつつ豆バス多め。ずっと「30cm以上が釣りたい(これまでせこ釣りだけさせていて豆バスばかりだった)」と言っていたんですが、僕のワームボックスから勝手に選んでリグっていたDSを流心に落としたら、良い型のスモールつってました。めっちゃ引いてて羨ましくなりましたわ。
減水+流れ+風でいい釣りができた。
というわけで夫婦で20本弱。17時に帰着を考え、納竿!
振り返ると、減水してバスの密度が上がっていたり、減水でブレイクが視認できたりしたことが、オカッパリから釣る上では有利に働きました。その上で、オカッパリポジションからカバーが豊富なポイントにアクセスできたことも釣果に繋がりました。風も吹いてくれたことで、午後も食いっ気があるバスに出会えたのかな、とも思っています。
●渓流釣りで流れに対する苦手意識が消えて考えて釣りに臨めた
●レッグワームとジグヘッドで、流れがあるテトラの攻め方を学べた
●キャロのあたりからアワセまでの経験値が爆増した
●ハードボトムとソフトボトムが混在していたことで反応の差がわかった
●11時〜12時ラッシュ・昼間断続・16時〜17時ラッシュと回遊と魚のリズムが釣果に出た
と学びが多い釣行でした。
おまけ:キャロライナリグ縛り。アタリと合わせ修行の成果
今回は午後はキャロライナリグで縛りました。これは明確な理由がありました。
僕、釣れないといつもダウンショット。芸がないわけです。この日のように流れがあるとお手上げになったり。
●もっと地形を知りたい!軽量ダウンショットはボトムや水中の把握が難しい
●もっとテンポを上げたい!ダウンショットは無意味に粘りがち
●初場所を根掛かり少なめで探りたい!ダウンショットは根掛かりしやすい
こんな理由で、キャロをずっと修行していたんです。アタリはあっても、乗らない日々が続いていたんですけど、今日はこれでもかというくらい体験できました。
ダウンショットと大きく変わるのは合わせで、基本的には当たりのとり方は似ています。
1:穂先が「ウイン、ウイン」と動いたり、グーっと重くなる。
2:竿に聞く
3:ラインが動いたら合わせへ
合わせが結構大事で、シンカーがあって、その先40cmくらいにワームとフックがあるため、大きなストロークで、ラインをしっかりと張らせてから、グリンと力を伝えるような「ゆっくり合わせ」や「巻き合わせ」の方がフックアップできる率が高かったです。
ついね、ダウンショットの小バス釣りの癖でね、素早くポン!って合わせてしまうんですが、距離がある場所でバスが食べてくると、シンカーまでの糸を張らせるまでにも結構時間かかるので、焦らずじっくり合わせることが大切だな、と思いました。