お盆の嫁実家帰省@中国地方。経由地の岡山県某所の野池。
ここは昨年秋口に発見し、その時も20尾くらい釣った場所。しかし、昨年の冬・今年の春ともに沈黙し、あの爆釣は奇跡だったのか・・・とハイシーズンの真夏、再来したのです。
結果的には、
オールノンキー・嫁と二人で60尾コースでした。
いろいろ試しても、僕の実力では、デカバスに辿り着けなかったので、今回は実験的にいろんなルアーや、バスの食い方の観察をしてみました。レポート的にあげてみます!
釣行の概要:関東よりも一段涼しい雨上がり
- 釣行回数:#37
- 日付:2025/8/9
- 場所:岡山県某所
- 天候:曇りのち晴れ・時々お天気雨
- 気温:20度超(朝時点)、終了時30度
- 水温:26.5度(表層・朝時点)
- 風速・風向:南東 0~3m
- 水位など:大減水
- 時間:5:30〜13:30
- 狙いの魚種:ラージマウス
- 使用したタックル:
- ヘヴィバーサタイル:スピナーベイト・フリーリグ・ラバージグ
- ロッド:TULALA Baksyn Heavy Wire 70MH
- リール:SHIMANO カルカッタコンクエスト100HG
- ライン:シーガーフロロリミテッドBASS 12lb
- ライト:ダウンショット・ネコリグ・ライトキャロ・ジグヘッド
- ロッド:JACKALL×SHIMANO 24POISONアドレナ 164L-BFS/2
- リール:Loongze AirLite DBC A100(右)
- ライン:ハードブル1号+リーダーフロロマイスター6lb
- ヘヴィバーサタイル:スピナーベイト・フリーリグ・ラバージグ
猛暑が続いていましたが、隙間の気温の落ち目に当たりました。朝は半袖ではスースーするような日。国道にある温度計は20度でした。前日に軽く雨もあったので、程よく涼しい。
前日の夜に大阪経由で岡山入りをしたのですが、満月で夜道がとても明るかったです。夜でも山あいの景色がうっすろ。日の出はいつなんだろう・・・5:20・・・西日本、日の出少し遅いんですね。東から日が昇るからですかね。5:30からスタートします。
減水すると釣れる池
さて、この池ですが、発見してから水位の変化が激しいです。
全部同じ場所の写真なんですが(アングル違いますけど)、陸上に生えている木と水面の距離見て比較していただけるとおわかりいただけるかと思います:
・秋:減水:小バス爆釣

・冬:減水:大沈黙

・春(梅雨前):満水(写真、同じ場所で、湖岸に降りられなくなってます):夕方だけ中大型バスがシャローに刺す

・今回=夏:ウルトラ減水



でした。よく言われますが、減水するとバスの密度が上がりますし、陸っぱりには有利です(この池はボート類は一切禁止・ジェットスキーへの禁止看板もあったので、昔はいたってこと?)。
小バスが無限に湧く
結果から言うと、半日釣りして、30本くらい(途中から数えるのも写真撮るのもやめました)。嫁と二人で60本は釣ったと思います。
全てノンキー。
デカバスを狙って少し沖に投げてもとにかく小バスがラッシュしてきます。ギルもいないから、全く天敵がいない生活を営んでいるんでしょうね。のさばってます。シャローともなれば、小バスが常時群れてます。池全域のシャローがこんな状態↓

これは土底のところにエビ、コンクリのところにゴリがたくさんいたから、餌場なんだと思います。実際に岸際では終日エビボイルがありました。

ドライブクローやカットテールを岸際に突っ込んだらあっさり小バスが釣れます。
開始早々に嫁と4~5尾あげた時点でオカッパリから届く範囲では「小バスしか釣れない」と分かったので、嫁にそのままワーミングしておいてもらい、僕はいろいろなルアーで実験してみました。

まぁ小バスの猛攻です。キャロのシンカーまで食ってきましたから、なんでも食う(笑)。フックだけでも食ったでしょうが、投げにくいのでやめました(笑)。

一般的に野池は、とりあえず小バス釣るなら縦の動きでネチネチが定番ですが、水がクリアだからなのか、横の動きに結構反応する感じでしたね。好奇心で追っかけてくるのか。
- ドライブクロー 順当に2尾。やはり信頼の甲殻系ワーム。
エビが大量に土底でぴょんぴょんしバスにも襲われているもんでしたから、そりゃ聞くよねと。 - スピナーベイト チェイス・バイトはあるが小バスばかりでフッキングせず。
小バスの群れがワラワラと追いかけてきます。10尾に1尾ばかりアタックしてきますが、小バスゆえにスピナベのサイズを上手に食えず乗りません(ミニスピナベ忘れたけど、あったら釣れていたと思う)。 - サイコロラバーi字引き i字引きで強烈に食ってくる。表層を意識したバスに有効。
これは初の体験だったんですが、サイコロラバーを表層直下で真っ直ぐ巻くと、すごい速さで小バスが上がってきて、ひったくって行きます。この日はシェイクよりもこっち。水が綺麗だから?連発するので途中で封印しました。 - ベビーシャッド 20分で8尾という圧倒的釣果。
ハードルアーで釣りたいな、と、少し沖に投げてブレイクに向かって巻くと5巻以内でひったくって行きました。トリプルフックは小バスには凶器なので、シングル換装検討。 - カットテール(ネコリグ) 岸際でワンシェイク→即バイト。エビ待ちバス狙い撃ち。
エビじゃなくても野池じゃなくても定番ですけど、一応試してみたら、こちらもアタリが止まらず、小バスはバーブレスにして、もうキャッチせずわざとバラしてました。 - ブレーバー(ネコリグ) 群れに落とせば高確率でヒット。
ワームサイズデカくすれば、デカイのが呼べるんじゃないかと思いまして、やってみましたが、釣れたのは小バスでした。 - パルステール(フリーリグ) 巻いても落としても食ってくる万能型。
フォールでワンバイト、巻いてもバイト、ズルズルだと岩場でバイト。これもチビが混ざってきます。 - ベントミノー 止めずにジャークし続けるとアタック連発。雨で表層意識がある時に特に有効。
これがとても良い学びでした。ベントミノーって尋常じゃないくらいジャークし続ける方が良かったです。午前中に2ジャークポーズでやっていたら、見切られていましたが、午後、一瞬のお天気雨の時に、あえて、高速でジャークし続けてみたら、4連発でした。 - デスアダー(キャロライナリグ) 秋口ほど効かず。
フォール後のバイトはあり、岩コリコリしててもバイトはあるものの、なぜか回収の高速巻きで食ってくる珍しいパターン。 - ラバージグ 時たまバイトするものの、乗らず。

こうして反応の良い池では、普段釣れないルアーの修行をするのもいいものですね。
春先にいたデカバス等は何処へ?
沖に遠投したりもしたんですが、僕の腕ではデカバスに会うことはできませんでした。香川の野池でも同じようなシチュエーションで、デカバス釣っている人はいましたから、きっと攻め方が他にあるのでしょうが。
春先には40前後のバスが夕方になるとクルージングしてたんですよね。絶対やり方ありそう。
典型的なストラクチャーで釣れる練習場
岬、ブレイクに点在する岩、小川の流入、島まわり、堰堤の取水部・・・こうした何かあるところではもうガンガンバイトしてきました。減水して地形もわかりやすい状態で、ゴリなどの餌も見えていましたからスポットの地形把握やベイトとの関係性もなんとなく理解できました。
堰堤の下ってこんな風になってるんですね。

クリアかつスレてない小バスと戯れてわかった捕食行動集
上述のようにいろいろ試してみて、学べたことを書いておきます。実は結構有益かも??
ルアーは思っている以上に速く動かさないと見切られる
この日、このコンディション(小バスの活性が異常に高い)だからこその学びでしたが、ベントミノーにしてもサイコロにしても、巻キャロにしても、回収ばりに速く巻いたり、止めずにジャークした方が圧倒的にバイト率高かったです。じっくり見せようとすると鼻先で見切りますが、ガンガン巻いたり動かすと、岸際手前でひったくるような動きが多かったです。
これは翌々日の鳥取のリザーバーでも同じで、シャローで一定視界が開けているような水質のところであれば、水面が波立つか波立たないかくらいのスピードでルアーを走らせると、バスが食いにきたんです。
もしかしたら、普段のフィールドでも、食べさせよう、見せようとしすぎて見切られていたりするのかもしれませんね。
一度食ったらそう簡単に放さない
途中からは小バスとわかるとアワセないで放置しておいたんですが、飲み込めないサイズのワームでも、加えたワームを5秒〜10秒くらいは小バスでも放さないです。アタリがあって即合わせしなくても結構乗るんだな〜って思いました。
アワセは大事
当たり前ですけど(笑)。
繰り返しですが後半は小バスを釣りたくなくて、アワセを入れた場合とそうでない場合を比較してみました。
前項の通り、アワセないで放置しておいても一定フックアップしてしまいます。しかし、アワセをしないままで(体重の軽い)小バスをロッドをしならせずに相手していると、ぽろっとジャンプでバレます。しっかりフッキングしておくと、バレないケースが多くありました。ここぞのフッキングはしっかりと決めたいところです。
雨は味方
途中、お天気雨があったんですが、雨が降り出してから30分くらいは、表層でワームを高速巻きしたり、ベントミノーでジャークして寄ってくるバスの数が倍くらいになりました。雨で表層意識は上がるって多分本当の気がしました。その後また太陽が出てくると、バイトする数も、追ってくるバスも減って行きましたし。
ルアーに飽きることはありそう
これもスレるというのの1つかもですが。スピナーベイトのような強いルアーは2投目くらいまでは結構ワラワラと追いかけてきますが、3回目くらいになると追ってくる数もわずか、しかも追ってくるのは群れの中でも一番小さそうなやつ。強いルアーは飽きも早い、あるかもしれません。
餌は取り合い、食ったバスにバスがついてくる

嫁のヒットシーンを動画に撮ってたんですけど、上記のバスの下にもう1尾ついてきているんですよね。よく、競い合って餌を奪わせると良い、なんて言われますけど、確かに、捕食の波動が出ると、やる気あるやつはずっと追いかけてきているシーンはよくありました。
足元の射程距離は決まっていそう
前項のバスがついてくるシーンでも、また、単独でルアーを追っかけてきているバスにしても、岸際の一定の浅さになるとそれ以上追うのを止めるシーンがありました。人が見えているからなのか、射程距離を決めているのは定かではありませんが、Uターンします。食わせるポイントやきっかけを射程圏内で作っておかないと、逃しているバスは多そうです。
危険行為の共有と注意喚起:真夏の水難事故を防ぐために
さて、まぁたくさん釣れた野池釣りでしたが、2つくらい危ない思いをしたので、批判を恐れずに共有して、糧にしていただきたいと思います。
水深20cmの小川でも動けなくなる底無沼の土底

これ、この日の僕です。ズボンみてください。太ももまで泥だらけです。こけてないです。たったままハマりました。下の写真の奥にこの写真と同じくらいの水深の小川(川幅、50cmくらいですよ)があったんですが、そこでこうなりました(?)。

どういうことかというと、「浅い小川だから靴で渡れそう」と思って、踏み込んだら、落とし穴よろしく、太ももまで足がハマりも動けなくなりました。すぐに竿を放り投げて、固い土に手をかけて、何度ももがいて、やっと脱出したのです(だから左手も泥だらけ)。これ、痩せ型で体重の軽い僕なんで、なんとか抜け出せたと思ってますが、体重の思い人、非力な子供とかだったら、多分助けを呼ばない限り出られないんじゃないかと思ったんです。
減水した土底は、もちろん地盤(?)が緩いです。人間の体重で簡単に、そして一瞬でハマってしまいます。渓流ウェーディングでも、よく、ぬかるみは合図をしあって、避けることをしますが、普通はもう少し水深があるところ。まさかこんな浅瀬でなるとは・・・水っ気のある土底には近づかないこと。共有しておきます。
こんなことで事故を起こしたら、絶対この池、釣り禁止になりますし、お盆どきにお上様にご迷惑かけるわけにもいきませんし。
小バスにトリプルフックは人間・魚共にダメージを受けやすい
「バスルアーのフックにはカエシがついているので、気をつけましょう」
もう歴史上何度も言われてきたバス釣りの基本ルールです。僕もこのルールを守り、フックを扱う時には細心の注意を払い、これまで無事故でした。
ヒヤリハットというか、人生初の普通にフックがブッ刺さりましたので、共有します。当時のルアーと手術道具です(笑)

小バスを釣って、あごを手で持っていたら、小バスが暴れたんですね。バスって、グっと力入れて持っておけば、そう簡単に動かないじゃないですか。例外ではなく、そのバスもしっかりグリップしてました。しかし、トリプルフックのうち、2つがフッキングしていたもんで、ちょっとペンチの角度を変えようとして、油断した瞬間にバスが頭を振ったんです。

見事に僕の人差し指の爪と指の際にフックがブッ刺さりました。注射みたいなグーーという痛みで一瞬悶えましたが、爪がガードしてくれたおかげで貫通を免れて、ペンチで復帰を引き抜きましたが、3日間は人差し指で何かしようとすると痺れというか、痛みがありましたね・・・。
貫通していたら、きっと病院で切開だったでしょう(親戚が1回やってます)。
トリプルフックって、変な刺さり方して、そもそもハンドランディングで掴めないような刺さり方していたり、取り外しが煩雑になり、このようなヒヤリハットになります。
もちろん、バス弱らせてしまうことがあります。
ネットやフィッシュグリップをしっかり携帯する。
フック数を減らす、バーブレスにする。
など、トリプルフックを使うのなら、取り扱いに万全を期すことの重要性を人差し指を犠牲にして思い返しました。
小バス多かったら、もうトリプルのうちの2つは折り曲げてもいいんじゃないかとすら。アマゴつるときはシングルバーブレスだし。
予想外による焦りが事故になる。脳内シミュレーションを。
今回遠征釣りに行く前に、川辺でボールを取ろうとした母子が溺死されたというニュースを見ました。事故現場の映像を見ると、よくある、チョコレート護岸なんですよ。バサーであれば幾度も降り立っているだろう、しっかりと護岸された。
・・・でも、予想ですけど、この親子は、浅瀬にボールが浮いているのを見て、水の中に足突っ込んでしまった可能性があると思ってます。
なんで予想できるかというと、チョコレート護岸って、水に入っていたところは長年積もった苔や藻で、脱出不能レベルで滑り続けます。
ウェーディングシューズでさえ、そんな岩やコンクリに足をついたら、滑って転びます。
きっと溺死された方々は、全く予想できずに、焦ってしまったんだと予想しています。
知ってて転ぶなら、まだいいんです。知らないでいきなり発生すると、人間、死ぬほど焦って、普段の行動を取れなくなります。
泥沼にしても、フックにしても、危険生物にしても、同じ。Youtubeなどで対策が調べられる時代、脳内シミュレーションはしておくことが大事だな、と思いました。
僕、今回、泥沼にハマった時に、3年くらい前に、有名な釣りYoutuberさんが、河口の泥にハマった動画を思い出したんです。すぐにロッドを岸に投げて、携帯を取り出して、みたいなことしていたんです。それを見ていたから、冷静に対処できたと思います。あと、ちょっと大声を出せば、嫁もいたので(嫁に洗濯のこと怒られるのも怖かったんで、ひっそりと抜け出しましたけど爆)。
フックもそう。バーブを潰せばなんとかなるとか、知っていたので、カエシが入る前に潰して取り出せたんです。
危険行為はしないに越したことはないですし、心配も迷惑もかけてしまう前提ではありますが、リスク管理として、SNSなどで情報収集しておくことなどで準備はしておきたいものです。
まとめ・振り返り
最後に真面目な話になってしまいましたが、結果的に、20〜30匹くらいは釣りました。
・・・数えるのやめたのと、ノンキーなんで、写真にルアー記録残っているものだけカウントして20尾とします。

この日の釣果は以下の通りです:
- 無限バイト2~30フィッシュたくさんバラシ
- 累計キャッチ回(1尾以上キャッチできた回):19(バス17/渓流2)
- 累計釣行回数:37回(バス35/渓流2)
- 累計キャッチ数:113尾(バス109/アマゴ4 *ナマズ2・フナ1は未カウント)