高滝湖といい、印旛新川といい、真夏のワーム釣りで避けられないのが「ギルバイト」。今年は特に多いですね。
ふと過去の高滝湖釣行を振り返って読み返してみました(数年蓄積するとこれができるから釣りブログって好きです)。ワームのセコ釣りで複数本バスが釣れた時に結構トリガーになっているのがギルバイトだったりします。
ちなみに僕があまりにギル釣るもんだから、「バスよりギル釣りたい」という猛者もいたので紹介しておきます。
40UPの高滝バス、今では高難易度な霞バスを幾度か釣り上げている彼。初めて手にした小さなブルーギルを宝物のように見つめる姿には「何やってんだこいつ」「価値観は人それぞれだなぁ」と感じた次第です。
というわけで今回は、真夏のバス釣り名物ブルーギルバイトについて考察をしてみようと思います。そして最後にギルバイトからバスバイトに持って行くための仮説テクニックを紹介しようと思います。
なぜギルバイトについて考えたのか
そもそもですね、昔はバス釣りたかったら、高滝なんて、ドライブクローに5~7gのテキサスくっつけて、カバーにぶち込めば、ワームサイズ的にギルなんてかかりもせずにバスだけ釣れたんですよ。
古今のバス釣り難易度UPに伴い、なんかこうレギュラーサイズのワームに反応がよろしくない。そこでセコ釣りにどぶ漬けになった私。そうなるとギル地獄なわけです。そんでヤケクソになっていると、ギルに混じって良型のバスがヒットして、焦ってバラす、みたいな。
先日も鬼のようなギルバイトに怒り浸透し、ワームサイズあげたらパタリとあたりが止む始末。でもバスは釣りたい。このブルーギルのバイトをリサイクルできないか、と考え出したのがさっきの話です(笑)。
ファクト:ギルバイトの後にバスバイトあり(ルパン銭形理論)
少なくともセコ釣りをしている時において、ギルバイトが全くなくてバスだけが釣れた、という機会は稀です。印旛新川で6本連発した時くらいでしょう。これはおそらくバスのフィーディングにバッタリ遭遇した時合ゲーム。
高滝の釣行記録を見ると、ほぼギルを釣っているか、ギルのあたりが散在しています。
つまり、ギルあるところにバスあり、はほぼ確定していいものと考えています。ルパンあるところに銭形ありと一緒です(?)。
まぁそりゃそうですよね、だって、ワーム食えないサイズのギルはバスにとっては格好の餌ですから。適水温も似ている以上、大なり小なりバスが周囲混在できるわけです。
では、なぜギルバイトの後にバスがやってくるのかを考察したいと思います。
ギルバイトは放置した方がバスが釣れる(バス市原悦子理論)
これは釣行記を思い出しながら考えていて閃いたのですが。
ギルバイトに疲れ果てて、ギルバイトを放置していると、バスが食いにくるということです。
何がいいたいのかというと
ギルバイトだ!!とびっくりして
・合わせちゃう
・ラインを浮き上げちゃう
をしてしまうとそこで終わりなんですが、
ギルバイトは無視・・・と
・放置したり
・粛々とそのままシェイクしたりしている
と根掛かりのように重くなってバスがかかることがあるということです。これ、絶対何か関係ありそう。
家政婦は見た的にどこかカバーの隙間(ふすま的な)ところから、バスがギルとワームを見て、「本当に餌なのか?」と確認しているのではないかすら思えてきます。家政婦は見たの市原悦子と同じです(?)
仮説1:捕食音波動説(孫悟空がメシ食うと腹減る理論)
まず、僕が考えたのは、水中捕食音説です。
ギルがワームをついばむ音がバスの捕食本能を刺激して、魚を寄せるという持論です。
また、
ギルって、ワームその場で食べないじゃないですか?ラインを見ていると、ギルのバイトはワームが10センチくらい横にスライドするようなアタリです。
この時のギルの急な動きが「小魚が逃げるような動き」として波動となって近くのバスの側線(波動を感知する耳みたいな器官)を刺激するという波動説も捨てがたい。
ドラゴンボール見てて、悟空がめっちゃかちゃかちゃと音を立てて「うんメェ〜」って大量の料理を食うシーン見てると、こっちも腹減るじゃないですか?あれです(え?)。
仮説2:フィーディングスポット移動説(ギルの宅急便理論)
次が、ギルがワームを持っていった先が捕食魚のフィーディングスポットである説です。先述の通り、ギルバイトは横にラインが走ります。つまりその場でパクって食べる(学校の鯉とかってその場でパクパク食べますよね)のではなくて、反転して横に追い込んで食べる。
おそらく、本来はそこで捕食が完了することが多いかもしれません:ワームがデカくて、食いきれないで離すだけなんでしょう。
でも結構多いのが、ギルバイトでラインを送っていると、いつの間にか、根掛かりに化けてしまうこと。これってカバーに追い込んでいると考えることもできます。
ギルが捕食行為をとって、餌を追い込んでる場所ってもしかしたら、バスも餌を追い込むような場所だったり、魚の溜まり場だったり。そんなところに運んでくれている説も考察しています。
つまり、外道と言われるギルは実は魚のパラダイスにルアーをデリバリーしてくれている天使のようなやつの可能性すらあるわけです。
考察:ギルに食わせて持って行かせて放置すればいつかバスが釣れる説
そこで考えついたのが、
ギルバイトはマジでラインを送り込んで、放置するというテクニック(?)です。
1:アタリが出たらとにかくギルの波動を出させまくる
2:ラインは絶対に張らずに行くところまで持って行かせる
3:ラインが動かなくなるまで放置する(静寂を作りつつ、ワームの場所を変えない)
4:またボトムにしっかり沈めてシェイクを続行する
これを繰り返すことでいつかは捕食スイッチの入ったバスのいるところにギルがワームを宅配してくれるのではないかという説です。
逆に、冒頭で述べた通り、
・ギルバイトに興奮して思い切りラインを張ったり、アワセを入れてしまう
・あー!とかうわー!と騒ぐ
・アクションを強めてギルを警戒させる/移動を制限する
はしない方がいいという仮説です。
経験上、目視できるようなドシャローや、表層で突いてくるようなシーンではこのテクニックは無効です(結構実験した)。バスはプレデターフィッシュなので、人間から見えないことが大前提。シャロー(浅場)でも、濁りで人間からは見えないレンジや影で捕食します。だから、あくまでブラインドの深度で行うことでバスに出会える確率が上がるのではないか(過去のバスも100%実際そうだった)。
ギルをヒントにバスを釣る
というわけで2023年はバスの倍の数ギルを釣った僕がギルバイトのリサイクルとして、ギルを活用したバス誘導説を考察してみました。
本来はね、強いルアーで魚を探し、寄せていくのがバスフィッシング。スレを言い訳にせず豪快な釣りをしたいものです。とはいえ、週に1回の釣り、魚には触りたい。そんな時にギルバイトを利用して、バスに近づけるように考えてみました。
*本理論に科学的な根拠は一切ございません(笑)、一個人の経験則と仮説としてご覧ください。