「大きいバスってどうすれば釣れますか?」という質問。バサーなら誰しも一度は持つ疑問です。釣り仲間との居酒屋トークでは、全員が上達するに従ってこの話題になることが増えてるんですね。僕はいつも、「小さい魚が食えないようにデカいルアー投げるしかないんちゃうか」とドヤ顔で語るんですけど。大抵の場合「あぁ・・(そんな誰でもわかる小学生的な答えしか出て来ないのかこいつは)」という絶妙な返答をいただき、またビールをかっこみ、別の話題に映るというのが風物詩になっているのですが。
答えってあるんですかね?あるらしいんです・・・
「ラバージグはデカバスが釣れる」。
バスフィッシング創世記から語らわれる格言みたいな話です。バスフィッシングブームからもう30年、今でも定番ルアーに数えられるラバージグ。
世界の田辺哲男さん、EGの菊元俊文さん、最近だと陸王の川村コータローさん・・・ラバージグでデカバスをゲットしています。僕の個人的経験では、身近なところで、父や従兄弟のにいちゃんがバス釣り全盛の90sの北浦で、ブレイクにラバージグを放り込んで、デカバスを釣り上げまくってました。真似して投げた小学生の僕も人生初の40UPをゲットしたのでした。
しかし、その後、2024年までに僕がラバージグで釣ったバスの数・・・
3本です。苦手だったんですよ、ラバージグ。
「ボーターがピンポイントにフリップするルアーでしょ?オカッパラーには無縁のルアーですわ。使い方よくわからんし」
が最近までの僕のラバージグへの見解でした。フリーリグでええやん、とか、根掛かり怖くてラバージグでバイトがあっても、テキサスに変えて釣っていた頃もあったくらいです。
しかし、この2年、あえてラバージグを使う経験をしてきて、僕の考えは変わりました。
「ラバージグこそビッグバスハンターの必需品である」と。
この格言を嫁にドヤ顔で語った最中にヒットしてきたバスが↓まさかの20cm台(笑)

でもでもでも!このあとはコンスタントにアベレージ以上をゲットできる方法がわかってきました。
というわけで今回は、僕が2年の歳月をかけて克服した、ラバージグの使用法を書いていきたいと思います。
「ラバージグででかいバスを釣りたい」「ラバージグが苦手で釣れない」という人向けに書いていきますので、基本的な使い方、僕が実際に複数釣った方法に絞ってリアルに伝えていきます。
ラバージグとは
ジグヘッドにラバスカートをはいていて、ワームがつけられるルアーがラバージグです。

大きく3種類あります。
アーキヘッド:頭が三角形だったり、ダイヤモンド型だったりする。とんがり型なのは、障害物の回避性能を上げるため。一般的なラバージグでスタンダードなモデル。
フットボール:ヘッドがフットボール状になっているラバージグ。平たい頭なので、ワームが倒立に近い姿勢で綺麗に立ってくれるものが多い。接地面が多いので感度がよく、硬いところにも程よく引っかかり直角物へのアプローチを丁寧にできる。スモールマウス釣りでも1つのジャンルとして確立されている。
スモラバ:ミニサイズのラバージグ。これはどちらかというと食わせに近いので、今回は割愛。
で、僕は最近フットボールジグにハマりその姿勢と釣果に魅了されたんで、主にフットボールジグの使用を前提として記事を書いていきます。
直結ゆえのバイト〜フッキングのダイレクト感が楽しい
今回一番書きたいのがこれです。僕にラバージグを教えてくださったガイドさん、また、リミット1の藤田京弥さんも口を揃えて仰っていることがあります。
「ラバージグのヒットは病みつきになる」
今でこそよくわかります。後述しますが、感度の良いシンカーの塊にラインが直結されているので、バイトが結構明確に出る場合が多く、そこから思い切りフッキングを決めていく楽しさがジグにはあります。バスフィッシング然とした気持ち良い一連の爽快感があります。
バスに口を使わせる魔力がある
今江勝隆さんが著書で、「ラバージグには、バスをイライラさせるような力がある」みたいなことを書いていました。これも今でこそわかります。ハマった時のラバージグのヒット率は驚異的です。連発やしつこいバイトが出ることもあります。
なんか、めっちゃ攻撃的な引きをするバスが食ってきます(笑)。

利用上のデメリット:根掛かり/スタックは結構する
えっとですね、ガードがついているとか言ってもですね、ラバージグは他のオフセット系のワームリグと異なって、根掛かりや岩などへのスタックをします。ラバージグマスターの皆様は、「ラバージグはそんなにねがからないぞ」っておっしゃるかもしれませんが、使い出しの頃は絶対根掛かります(意固地か!)。
で、僕も結構根掛かりしてきたんですが、ラバージグの根掛かりって、何かに挟まってしまうっていうのが正しいのだと思います。どういうこと?ラバージグって、頭から落ちていって、おまけに頭のシンカーがでかいので、岩とかに挟まるんですよ。
ただ、ヘッドがデカい分、感度が良いので、「根掛かりする前の何かに擦れてる引っ掛かり感」を感じ取ることができます。
で、この時の扱いで、回避率が変わります。まず、擦れていたり、何かに引っかかりかけている違和感を感じた時に、ラインを張ったり、引っ張ってロッドをしならせてしまうのは絶対NG。これは最後の最後の手段です。そのままズル引きもダメ。そのまま、何かに挟まってうんともすんとも言わなくなります。
僕が回避率を上げた方法は、まず、ラインを何度もゆすって(ボトムで跳ねさせるイメージ)みると、ポロンと転がって回避できることが多いです。しつこくしつこくゆすって、擦れている感じがなくなるまでゆする=しかも、このときにバイトがあることも多いです。それでもダメなら、ラインの反動を使って回避すると取れたりします。少しだけラインを張って、張ったラインを緩ませて、その反動でラバージグを後退させる。
それでダメなら、ゆっくりラインを引っ張って、フック曲げて回収です(笑)。
ラバージグの基本的な使い方
フォール・放置・ズル引きで1セット
基本的な使い方に特化してラバージグで一尾釣る前提であれば、投げた後、しっかり落とし込む、落とし込んだら、少し待つ、その後はズル引きする、という動作で1セットとして覚えてください。
何が言いたいのかというと、
食ってくるタイミングが1つじゃないんで、落としてから丁寧に操作し、油断するなってことです。詳しく書いていきます。
肝はフォール+着底数秒の間
まず、フォール。フォールで食ってくることが多いのが、ラバージグ。ラインがスーっと走っていきます。
フォールで食うということは・・・
着水した後に、しっかりとラインを送り込んで、フリーフォール(ラインにテンションがかかっておらず、垂直に、ナチュラルにジグが落ちている状態)を作ることが大事です。
スーーと自然に落ちていく様子に反応するバスが多いと思ってます。
ラインを動かしたり、張ってしまうと、垂直に落ちません。垂直に落とさないテクニックもあるのですが、まずは、ラインを張らないでしっかり直角に落とすことを覚える方が大事です。
で、着底。スーーと頭から落ちたラバージグがボトムにスコン!と落ちて急停止+ヘッドが重いので、ワームが倒立姿勢になり、自然と揺らぎ、場合によっては傾いたり、倒れたりします。この動きでボン!とバイトしてラインごと持っていくバイトも多いです。
なので、基本の使い方としては、ここぞというところにしっかり落とす、着底時にラインにたわみを作ったり、リールからラインを送り込んで、落とす、そして、着底した後に少し待っておくという流れになります。
実際にフォール中に食ってきたバス。フックかかっていないのに、しっかり吸い込んでいって喉にヘッドが引っかかっていてノー貫通で釣れました(笑)

着底したあとは、ズル引き
着底した後に少し放置したら、あとは、丁寧にボトムのズル引きです。リールで巻くのではなくてロッドでズル引きをします。ロッドをゆっくり起こして、ズルズル、余分なラインを巻き取って、またロッドを起こして、ズルズル・・・です。この時も、ラインが張りすぎないように丁寧にズルズルします。ラインが張った状態でジグを引っ張ってしまうと、せっかくのラバージグの倒立姿勢が崩れたり、浮き上がってしまって底を取れていない状態になってしまいますので。ボトムの感触がわかるギリギリの張りを体に覚え込ませて、丁寧にズル引きします。
スピードはゆっくりゆっくりです・・・が、延々とこれをやっていると気を病む人もいそうなので、ボトムが硬いところとか、カケアガリになっているところを丁寧にする、くらいを意識して、それ以外の何もないところは、スルスルと引っ張ってしまっても良いかと思います。
ズル引き中にくる時には、
ココココ!という連続的な感触があったり、ココン!と一瞬感触があり、その後にラインが動くような場合が多いです。アタリだけで終わってしまったら、この後に書く、ポンポンシェイクでさらに誘ってみるともう1度アタックしてくるorさらに深く食ってくれる”追い食い”があるので諦めずにアプローチしましょう。
一度ヒットしてきて、その後シーンとなって後追い食いしてきたスモール↓

ハードボトムコリコリ・ポンポンでネチネチ誘うのも有効
ズル引きする中で、岩などの硬いカバーや変化を見つけたら、そこで一点シェイク、ラインを通じてコリコリと感触が伝わってくる状態で揺すりまくっては少し止める、を繰り返してみましょう。思っている時間の倍くらい同じ箇所でシェイクするのがおすすめです。僕は嫁と翌日のスケジュールを雑談しながらこれやっていたら釣れました(笑)
最初は何の反応もなかったところでこれをしていると、いきなり根掛かりのような重みが加わり、バスだった!なんてことが結構あります。
これはイメージでしかありませんが、ジグのヘッドがハードボトムにガリガリと接触する音でバスが寄ってきているのではないか、なんて思ってます。
投げどころ・シチュエーション
近距離戦・直角変化に!”縦”のシチュエーション
ラバージグの使い所は、近距離(遠投などはしない)、岩盤や急深な駆け上がりやカバーに絡めて使うことが多いです。縦の釣り。
オープンなところでの遠投でも釣れることは釣れるんですが、キャロとかでいいかなっていう個人的な嗜好もありますが・・・。
実際に僕が釣った箇所はこんなところです。まず、岸際で急に深くなっているところ(写真向かって右が一気に浅くなり、写真中心の石が積み上がっているところから写真左にかけて一気に深くなる)。このロープの下に落として、2尾。ダウンショットでもダメだったのに、なぜかラバージグで2尾+1バラシと爆発しました。


次に下の写真。岩盤です。角度そのものはなだらかではありますが、立木にかけて深くなっているところ。立木と岩の間に落として、コリコリしたら、良型が出ました。ここもスピナベなどの横の動きはダメで、ジグにしたら食いました。


あとは川の流れ込みが作る急深な落ち込みの際(写真中央部で水の色が急に緑に変わるところ)。ここでもヒットしました。近距離ですよね。

“行き止まり”に注目する
上記の写真から何となく想像して欲しいんですが、ラバージグって、”行き止まり”になるところの近くで食われやすいって思っています。行き止まりにって何かというと、岸が作る壁だったり、岩盤だったり、人間目線で、それ以上ルアーを巻き取れないような”角”になっているところ。
バス釣りは出っ張りやへっ込みが良いと言われますけど、まさに。縦の変化が壁を作っているところ=これ以上逃げ場がなくなる行き止まり。こういうところにラバージグを置いておくことができると、バイトを取りやすいなと感じています。
反応は両極端。ドハマりorフルシカト
ラバージグを使っていて、すごく思うのが、反応が極端なルアーであるということです。見た目的には、ワームっぽいから、色々なシチュエーションで融通が効きそうな感じするじゃないですか?子バスが無限生産されているようなところであればワーム同等のバイトくらいは得られますが、それだったら多分素直にワーム使っている人の方が釣れます。
ちょっと詳しく説明すると、
食いっ気あるバスが入ってきている状態での爆発力はえげつないのがラバージグ。上述の有効ポイントであればバイトの持ち込み力は極めて高く、さらに連発や再現性も期待できるんですね。実際に、桧原湖では、ついさっきまでのポイントでは、ダウンショットを使っていた嫁が釣れていたのに、移動後にダウンショットが沈黙。僕のラバージグに3〜4尾連続でヒット、なんてことがありました。昨年7月の連発時の写真:



で、悪い点についていうと、食いっ気がある奴がいないとか、何もきっかけがないところで使うと、普通のルアーの半分以下のバイト率なんじゃないかっていうくらい無です。さっきまで回遊なりフィーディングで激アツだったポイントで、ラッシュが去り、今度はダウンショットが釣れ出して、ラバージグだけノーバイト、みたいなこともあります(笑)。強すぎるんでしょうかね・・・。感覚ですけど。
反応が消えたら、とっととルアーパワーを落として食わせにいく、というシフトも大事かと思います。僕はこの取捨選択を怠って、トップを直走っていた数釣り戦で追い抜かれまくったことがあります(笑)。
ラバージグのアタリ
ラバージグにバスがヒットした時のアタリの感触についても記載しておきます。僕が味わっているのは主に3つくらい。
1:フォール中にヒットして、ラインが勝手に動いていく
ロッドには一切感触はありません。ラインが横に動いていきます。これ、結構ありますので、フォールさせている時にはラインを注視しておく癖をつけておきましょう。
これ結構バラしやすいので、フリーフォールをやめて、ラインのたわみをとって、フルフッキングしましょう。
2:ココ!っと当たってラインが動く
着底してすぐやズル引きしているときや、ココ!とアタリがでて、その後にラインが引っ張られていく(時たまこちらに動いて緩んでくる)パターン。これ、思い切りフッキングすると気持ち良いやつです。
ココ!で終わってしまうこともありますが、その場合はその場でシェイク続けたりすると追い食いしてくる場合がありますので諦めずにズル引き。
3:根掛かりのように重くなり、少し巻くと動き出す
実は多いのがこれです。特に足元でアクションしていて、ピックアップしようとしたら、根掛かりそっくりな重みがかかり、少し力をこめたら動き出します。枝や大木に引っ掛けた時に似てます。
これはアングラー側が油断しているのもありますし、足元での急な出来事に焦ってしまうので、一番バラしが起こりやすいです!なので、巻き合わせなり、追い合わせなり、フッキングのし直しと早めのランディングで勝負をかけましょう。
ラバージグ・トレーラー選び
ウエイト:オカッパリなら1/4~3/8oz
ウエイトは1/4~3/8oz(7~12gくらい)がおすすめです。バーサタイルロッドでも使いやすいですし、基本はシャローに隣接する地形変化になるので、重すぎるものを使う必要がないかな、と。
Mロッドなら1/4、MHなら1/4~3/8くらいではないでしょうか。
バスプロ的には3/8ozが黄金ウエイトらしいのですが、僕はMHロッドに、1/4oz(7g)+トレーラーをつけて10~15gくらいに落ち着かせて使うのが投げやすいし、ボトムも取りやすいのでオススメです。
僕でも釣れたおすすめラバージグ
ナカタジグ 1/4oz
ジャッカルのジグ。アイの位置が独特なジグです。ヘッドがハンマーヘッド風で、アイの位置が特殊なんですけど、こいつ、ワームが綺麗に倒立してくれるんです。他のリグではなかなか再現できない姿勢なので、重宝します。スモール・ラージともに釣れるスグレモノ。
ダイワマルチジグ 8g
どこでも買えて、しっかり釣れるジグです。3~4inchのワームがセットしやすいちょうど良いサイズのジグで、極めて汎用性が高く、とりあえずこれ買っておけば良いと思ってます(笑)。僕はガードをカットして使ってます。

エバーグリーン キャスティングジグ 3/8oz
ややこしカバーに打ち込む時に使っていたラバージグです。昔、高滝の浮き竹の下に打ち込むために使っていました。カバー対応で作られているので根掛かり回避性能が高めです。
カラーは無難なダーク系から
カラーですが、僕は黒、ウォーターメロン、グリパン、ギル系をローテしています。黒やグリパン周辺の色だと色々なシチュエーションに対応できるので、まずはそっち系からいくのが良いと思います。
トレーラーはその地・その季節のベイトに寄せておく
ラバージグにつけるトレーラーですが、これは正解はフィールドによります。ギルを食っているならギル系、エビザリ食っているならクローやホッグですね。僕は最近はひたすらギル系にしています。
僕が実際に釣ったおすすめトレーラー
ドライブクロー3inch
無難につけておくならドラクロ。テキサスでも釣れますし、ジグでも釣れますから、良いワームなわけで。ワームを釣れない言い訳にできなくなります(笑)。迷ったらこれをつけておけばいいと思います。
ブルフラット3inch
ギルや魚を食っているフィールドでは部類の強さを発揮するのがブルフラ。ジグのサイズに合わせて頭をカットして使います。1/4ozサイズだと3inchがちょうどいいくらいです。
パルステール 3inch
去年一番釣ったワームです。トレーラーにしても最強です・・・がワームの効果が高すぎて、子バスも食ってきちゃいます。
M以上のバーサタイルロッドでも十分扱える
ラバージグを使っていく場合、プロはバキバキに硬いHパワーにファーストテーパーのジグロッドやフリップロッドを使いますが、オカッパリでかつアマチュアであれば、別にバーサタイルロッドで投げやすいものであれば全く問題ないと思います。ただし、ウエイトは結構あるので、M以上、理想はMHくらいがあると張りも出て、キビキビ動かせるという感じですね。
僕はRテーパーのMHですが、多少スタックしやすいところやキビキビさせにくいだろう瞬間はありますが、釣果は挙がっているので専用タックルの必要はないと思います。
ただ、キビキビさせるのに軽いリールの方がやりやすいだろうな、と思ったことはあります(僕がIMZやカルコンという重いリール使っているので・・・)。
あとはとにかく使いまくってみる
はい、というわけで、ツラツラとラバージグの克服記を書いてまりましたが・・・。こうして、釣行の写真と共に振り返っても、冒頭お伝えした通り、ラバージグは、確かに大きめのサイズのバスを寄せる力を持っています。
近距離戦で、いつもの釣り方で反応がない!とか、少しでも大きくてコンディションの良いバスを釣りたい!という時、ラバージグは最後の打手になる得ます。
あとは、とにかく使い慣れることです。僕も色々なところで投げて、たくさんなくして(泣)、やっとこさ釣れるようになりました。
投げ倒して、ハマる瞬間やヒットの脳汁感、デカバス選んでやった達成感を味わってみてください!
