さて、もはや恒例ですが、僕はGWとお盆は中国地方の嫁の実家で過ごします。普通は嫁さんの実家というと、嫌がる男性も多いかもしれませんが、僕は真逆で
・中国地方の渓流・野池
・大自然
を堪能できるので、旅行ばりに毎度楽しみにしているクチなのです(しかも、嫁のご両親、親戚ともにおにぎりまで準備してくれるほどの釣り公認という環境があり、バチ当たるんじゃねぇかくらい気兼ねなく釣りができるのです)。
東京から嫁の実家は新幹線+自動車の組み合わせで移動だけで8時間かかります。1日がかりの移動になる上、今年は暦上の連休が短いので、少し早めに休みを取って、1日から移動しながら、遊んで実家に向かおうという計画。
今回は、東京からの実家への経由地(嫁の実家への途中)にある、昨年からちょこちょこ訪れている岡山県北の野池へ。昨年は小バスが爆釣した野池です。


釣行の概要:
- 釣行回数:#17
- 日付:2025/5/1
- 場所:岡山県北某野池
- 天候:晴れ
- 気温:22度(最低気温9度)
- 水温:20度(表層)
- 風速・風向:南東 1~5m
- 時間:13:30~18:30
- 狙いの魚種:ラージマウスバス
- 使用したタックル:後述

到着早々に気づいたことがあります。冗談抜きに5m以上増水してます。去年陸地で降りられたところが全て、水面になってます。分かりずらいんですけど、上記の写真の奥に木が見えるじゃないですか?これ、去年の写真と比較しますとですね・・・(同じ場所の昨年の写真が下記です)

ほら、昨年はこんなに減水してたんです。逆に昨年、降り立てたところから撮った写真。

この土色のところが、今回は全て水になってます。とにかく大増水です。陸っぱりポイントでの増水ってのは、打ち手がなくなるというのが通常。
まず、このポイントには小規模な岬が沈んでいます。その岬を攻めると、1尾は堅い、というのが昨年の秋の学び。しかし、その岬まで届かない・・・。早速ピンチに見舞われます。
1周回るもバスがいない
超絶増水に加えて、この池は、水がきれいです・・・簡単にいうとちょっとした高台から、投げていると、魚がいないことが容易にわかるわけです。目撃したのは、大きな鯉だけです。
そして、この池は池の周りを全て歩いて回れるんです。登山道と遊歩道を足して2で割ったみたいになってます。というわけで嫁とランガン。時計回りに(冗談抜きに)全ての岸際を2時間近くかけてまわります。
シャローに1尾もバスの姿はなし。本当に。というか、カメばっかりでベイトすら見かけません。
水辺には基本的には木が植えられているので、コータロー先生張りに木の枝の間からエグれから全部やりましたが、ただの1尾だって出てきません。
堰堤ではバサーを1人だけ目撃します。昨年来た時は対岸含めて結構いたぞ・・・なんでこんなに過疎ってるん??
水抜きされたんじゃないか。こうなると完全にお手上げ・・・。
途中で休憩がてら、車で付近の他の池も回りますが、軒並み「釣り禁止」。仕方なく、またこの池に戻ってきます。
マヅメに変化が・・・クリアウォーターを目で探す。
16:00を回り、夕マヅメになります。シャローにいないのなら、ブレイクを攻めるしかない・・・少しでもブレイクが近そうな水色や地形にキャロをぶん投げますが、木の枝と落ち葉がまとわりついてくるくらいです。
ブレイク・沖の釣りをすると言ったって、昨年まで陸だったから、魚の付き場が昨年と同じなら全く届いていないわけです。それに、去年、奇跡とはいえ、シャローで2桁釣れたこの池でこんなに反応がないなんてことあるのでしょうか?
・いわゆるアフターで沖に落ちてしまった?
・実はこの池のメインベイトはディープを泳ぎ回っていて、それを追いかけてる?(でもベイトなんて見てない)
いやいやいや、とはいえ、この水温(20度)で無反応は酷すぎるって。
いよいよ僕の頭にこんなことが浮かびます。
「帰省のついでといえど、わざわざ中国地方まで来て、水抜きされてバスが絶滅した池で半日竿振っちゃった・・・」
諦めついでに、決心します。
「沖でダメ、奥は届かないなら、どうせ水がきれいだし、サイトに絞ろう。夕マヅメで本当にバスがシャローに来て捕食するのかどうか観察しよう」
キャストを減らして、ひたすら岸辺を歩いて、魚がいないかだけを見つけに行きます。歩いて見渡すだけの作業・・・もはやそれを人は「散歩」と言います。
17:00前、絶望しながら、道路に隣接するシャローを眺めていると・・・見えバス発見!よかった!!バスいた・・・水抜き説は思い過ごしだった模様。
しかもデカいです。この時のためにしたためた、サイコロラバーを投下します。
・・・無視。その後はブレイク周辺を行ったり来たりしていますが、ルアーは一切無視。しかも、こいつ以外全くバスがいません。15分ほど格闘しますが、無視を決め込まれてさらに他の見えバスを捜索にランガンします。
流れ込み付近でフィーディングのバスが!
さらに3分くらい歩いていると、木々に囲まれた超小規模ワンド。軽い流れ込みも絡むスポットです。もちろん日中はお留守でした。しかし、マヅメになって、なんと複数の魚影が!鯉かバスかは分かりませんが、距離をとって、サイコロラバーを投下。
すると、2尾が着水と同時に追っかけてきます。バスです!必死に中層をシェイクすると、1尾が追っては諦め、追っては凝視して、を繰り返してきます。そして、(もうこれ以上シェイクすると陸にワームが打ち上がってしまうという)岸際でチュポっとキスバイト。アワセますが、タイミングが早かったのか、食いが浅かったのか、すっぽ抜け。
おまけに、ワンドを覆う木の枝にグルグルとワームとラインが巻き付いてしまいました。それを直している間に2尾のバスは消えてしまいます。なんてことだ・・・せっかくいい感じだったのに。しかし、今度は小バスが入ってきます。
嫁を呼び出し、この小ワンドにバスがいることを伝えます(僕は枝でよれたリグの再セッティングに苦戦)。
周辺も回りますが、見えバスが回ってくるのがここだけなんですよね。
ふと、木の下を見ると、サクラの木によくいる小型の毛虫が転がってます・・・これだけサクラの木(らしい*嫁が教えてくれました)。毛虫食いにきてる?
バスが入るまではキャストせずに見えバスが来たら投げる作戦に切り替えます。
そして、バスが登場。僕のベイトでヘビダンで誘いをかけるも、ヘビダンのフォールだとむしろ嫌っている感じ。
嫁を呼びつけて、1g台のイモケムシダウンショットで少し沖目に投げてもらい、見えバスが見えなくなる通り道でシェイクで誘ってもらいます・・・
嫁、ヒット!!毛虫パターン??
しかしこれもすっぽ抜け!
これを1時間くらいかけて、数回繰り返し、ついぞや見えバスも消え失せて、納竿となりました。
クリアウォーターは高台からバスを探すことから
いやはや、2桁爆釣を体験した地方野池でこんな苦戦をするとは夢にも思わなんだ・・・。
溜池やリザーバーのオカッパリでの増水ってやはり難しいものですね。とはいえ、マヅメにはちゃんと魚がシャローに寄ってくるということはわかりました。
さらに、とにかくクリアなこの池ですが、クリアな分、まずはテンポよくシャローで反応があるかどうかを確認することが大事と思いました。マッディなブラインドの釣りでは、言葉通り見えないわけですからそれっぽい場所でバンバン探りまくることが大事ですけど、クリアな場合は、シャローは見えますから、
バス
ベイト
がいるのか、反応しているのか、しっかりと目で見て、まずは魚っけがあるポイントを絞っていくことが無駄がないオカッパリができるのかな(全くないなら、とにかく沖の変化を探すしかない)と思いました。
あ〜あせっかく地方まで来たのに・・・で、この嫁帰省ツアーが終わると思いきや・・・次回この体験が奇跡を起こすのです(続く)

5. まとめ

この日の釣果は以下の通りです:
- 1バイト(サイト)0フィッシュ
- 累計キャッチ回(1尾以上キャッチできた回):4
- 累計釣行回数:17回
- 累計キャッチバス数:15尾