こんにちは!今日は「キャスティング」について語らせてください。いや、語らせてくれなくても語ります。バス釣りを始めたての初心者さんや、キャストがままならず釣り場で木の枝に糸がグルグルになって困っているそこのあなた!僕もです!
キャスティングは、釣りの基礎中の基礎なのに誰も教えてくれないですよね。だから、僕みたいに釣り歴が30年あっても15年くらいずっと間違ったフォームでトラブル続きになってしまうわけです。
この記事は、キャスティングの基本を押さえてトラブルを回避する方法と上達の極意を集約しました!まず、釣りに行く前にイメトレに使ってください。
まず断言します。キャスティングはルアー選びよりも重要です。”釣れそうなルアー”を揃える前に、”投げられる技術”を身につけてください。どんなに高価なルアーを持っていても、それを木の上や対岸に飛ばしてしまったら魚は釣れません。僕もそれで大損害を出しましたから。
キャスティングが釣りの運命を変える理由
キャスティングは正しく覚えると、釣れる魚の数が格段に増えます。僕自身、キャスティングを適当に覚えたせいで数々の悲劇を経験しました。ある日、ルアーだけが遥か彼方へ飛んでいき、糸の先には何もない—時には穂先が飛んでっている(実話)。別の日には木の枝にルアーを引っ掛け、そのままその木と不毛な戦いを繰り広げました。勝ったこと?一度もないですね。
それだけじゃありません。キャスティングが下手だと釣り場で無言のプレッシャーも浴びます。隣でプロ並みに投げる人の横でルアーを木に引っ掛けると、「なんか生き物が騒いでるな?」みたいな目で見られるんです。地獄です。
しかし、キャスティングを見直して正しいフォームを習得するとどうでしょう?トラブルは激減し、釣果は劇的にアップしました。つまり、キャスティングは釣り人の人生そのものを変える可能性を秘めているんです。釣りの運命を変えるどころか、釣り人としての尊厳を取り戻せます。
失敗から学んだキャスティングの真理
キャスティングがうまくいかなかった理由のひとつは、自己流で突っ走ったからです。当時はYouTubeなんてありません。頼れるのは雑誌やムック本の図解と、当時流行っていた某バス釣りアニメ。アニメの主人公が竿をグルグル回してルアーを投げる姿を真似して、釣り場で竿を扇風機みたいに回す子どもが誕生しました。それが僕です。
この自己流キャスティングを20年間続けた結果、悪い癖が体に染み付いてしまいました。そのまま友人たちにも間違った教えを広めたのは…ごめんなさい。今ならその頃の僕をぶん殴りたいです。ですが、過去の失敗があったからこそ今の僕がいる—そう信じています。
みんなやってる!初心者のキャスティングミスあるある
初心者のうちは、キャスティングで次のような失敗をしがちです:
- 遠くに投げたつもりが目の前にルアーが落ちる
- まっすぐ投げてるつもりが左にそれる
- 投げたルアーを見失う
- 正面に投げたつもりが上に飛ぶ
- 優しく投げているのに、着水音が大きい(「ボシャン」)
- ルアーが水面よりはるか高いところにある木に引っかかる
- 足場の近くにある障害物に竿先やルアーをぶつけて破損する
これらのミスがある場合、キャスティングを見直しましょう!これを放置すると遅かれ早かれトラブルになります。ご安心を、みんなが通る道です。この記事を参考に、基本をしっかり押さえて改善していきましょう。
最初に覚えるべき投げ方
キャスティングにはさまざまな投げ方がありますが、初心者がまず覚えるべきは オーバーヘッドキャスト と サイドハンドキャスト の2つです。
- オーバーヘッドキャスト:竿を上から振り下ろして投げる、釣り場の基本中の基本の投げ方です。正確に遠くへ飛ばせるのが魅力ですが、釣り場によっては頭上に木の枝がある場合も。
- サイドハンドキャスト:竿を横に振って投げる方法です。上に障害物があるときでも狙ったポイントを狙いやすいのが特徴です。
この2つをしっかり習得すれば、大抵の場面に対応できます。何種類も投げ方を試す必要はありません。まずは オーバーヘッド と サイドハンド を使いこなし、コントロールを重視したキャスティングを目指しましょう。いきなりバスプロみたいな下から振り上げるキャストや水切りキャスト(スキッピング)を覚えようとするのは御法度です。糸と気力が遠投した時のスプール並みになくなります。あっという間に。
基本を学べる超おすすめ有料級神動画
今は便利な時代です。キャスティングを正しく覚えるための神動画がたくさんあります。特におすすめなのが、釣り界の大御所・村田基さんのキャスティング動画です。この方、最近は完全にアンタレスとシャウラの人、みたいになってますが、キャスト技術と指導力は間違いなく日本一です。超基本的なキャスティング技術を丁寧に教えてくれます。
彼の動画を何度も見て、ポイントを体に叩き込んでください。具体的には:
- 竿を手首中心にしならせること
- 体をぶれさせないこと
- グリップの指の位置を正確にすること
村田さんのキャスティングセミナーを2024年の釣りフェスで生で見たのですが、動画と同じでブレない基本を再確認できました。初めての人はもちろん、経験者も一度立ち返るべき内容です。
これも実演が見られておすすめです!
キャスティングが上手になると楽しい!
キャスティングが上手になると、釣りの楽しさが倍増します。例えば:
- スポーツ的な楽しさ:ボーリングやダーツのように、狙ったところに投げるという精度の追求が面白い。失敗すると「あれ?おかしいな?」と何度も挑戦したくなる中毒性あり。
- ものをぶっ飛ばす爽快感:思い切り竿を振り抜いて遠くに投げるだけで気持ちがいい。釣れないときでも気分転換になります(笑)。一種のストレス解消法とも言えます。
- 見た目のカッコよさ:正確で力強いキャスティングは、周囲の目を引きつけます。釣り場で「おお、あの人カッコいいな」と思わせる唯一の瞬間かもしれません。
達成感:狙ったポイントで魚を釣れると「狙って釣れた!」という満足感が得られる。逆に失敗しても「釣れなかったけど、まあカッコよかったし?」という謎のポジティブ感に浸れます。キャスティングそのものが楽しみになると、釣り場に行くのがさらに楽しみになりますよ!
キャスティングを上達させるためのコツ
キャスティング技術を向上させるためには、以下のポイントを意識してみてください:
- 6ft以下のロッドを使う:長い竿は遠くに飛ばせそう!と思うかもしれませんが、実際には力が必要でコントロールが難しいです。6ftまたはそれ以下のロッドで基礎を身につけることが大切です。「下手の長竿」という諺の通り、最初から長い竿で挑むと、飛ばないどころかぶつけるだけで終わります。実際、僕も「遠くに投げれば魚が釣れるんだ!」と血迷い、いきなり7ftのヘヴィパワーの硬い竿を購入しました。結果どうなったかというと、自分の真後ろにある枝にルアーを引っ掛けるわ、対岸の草原にルアーを投げてなくすわで散々な目に遭いました。初心者には絶対におすすめしません。
- ルアーウエイトをロッドの適正値にする:ロッドのグリップ部分に記載されている対応ウエイトに注目しましょう。極端に重いルアーや軽いルアーは、ロッドが無理をするためコントロールがしにくくなります。適正ウエイトの真ん中あたりのルアーを選ぶと、ロッドの力を活かして正確に投げられるようになります。
- 狙ったポイントを確認しながら投げる:広いフィールドでは、つい「あの辺でいいや」と感覚的に投げがちです。しかし、しっかり「ここに落とす!」と決めて練習すると、目線が安定し、結果として上達が早くなります。毎回振り返りを忘れずに!
僕が成功体験を掴んだのは、6ft以下のロッド(5ft10inchや5ft2inchのロッド)に切り替えた時でした。短いロッドはコントロールがしやすく、キャストの練習にも最適でした。特に最初の数週間で「これなら狙った場所に投げられる!」と実感できたのは大きな進歩でした。初心者には、このサイズのロッドが間違いなくおすすめです。
理想のキャストとは?
キャスティングの理想的な形は次の2点を押さえることです:
- 低い弾道:低い弾道は何かに引っ掛ける可能性を減らしてくれます。さらに、飛びすぎたときには手で少しブレーキをかけるだけでコントロールが可能です。
- 静かな着水音:着水音を静かにする技術も重要です。うるさくすることは簡単ですが、静かにできるようになると状況に応じて魚にプレッシャーをかけずにキャストできます。この細やかなコントロールが釣果にも繋がります。
低い弾道を練習すると、狙った場所へのコントロール力が劇的に向上しました。最初は着水音が大きくて「ボシャン」と響いていましたが、静かに着水させる技術を意識することで、魚に与えるプレッシャーを減らすことができました。これが釣果に繋がったと実感しています。
キャスティング練習のコツ
キャスティングを習得するには、とにかく練習あるのみです。練習の際のポイントは以下の通り:
- 動画を見て正しいフォームを覚える:上手い人の動きをイメージしながら練習するのが大切です。
- 公園や広い場所で練習する:人のいない場所で安全にキャスト練習を行いましょう。
- 低弾道キャストを目指す:野球のピッチャーみたいに体をひねりすぎると失敗します。
正しいイメージを体に染み込ませると、キャスティングは簡単に感じるようになります。そして、一度覚えた技術はなかなか衰えません。
最後に
キャスティングは、釣りの基礎中の基礎です。でも誰も教えてくれない。まずは、今日の記事や動画を覚えれば釣りの楽しさは格段に増します。投げた瞬間の爽快感、狙ったポイントにルアーを落とせた時の達成感—どれも釣りの醍醐味です。ぜひ、動画や実践を通じて正しいキャスティングを身につけ、釣りライフを充実させてください!
最後に、かつての僕のように泣きながら帰路につくことがないよう願っています。キャスティングの練習をしっかりして、楽しい釣りの世界にどっぷり浸かりましょう!