先々週は香川出張で著名野池で20本(記事へ)。その後翌週は、九州出張で釣りはできませんでした。そしてこの週末も実は東京を離れて、岡山へ。嫁実家関係の法事。毎年5月、8月は渓流釣りに行くエリアです。しかし、もちろん今は渓流釣りは禁漁。嫁が機転を効かせて、バスロッドを持ってきてくれていました。
法事の準備は済ませてあるので、半日の猶予。さて、どうするか。
「県北の野池を探してみよう」というわけで、11月下旬というまぁもう初冬と言っていい時期に、岡山県の野池に行ってきました。もちろん、事前情報はほぼなし。いざ巡ってみて、釣り禁止で移動してしまうのも(日も短い冬は致命傷的に)嫌です。ネットで紹介されている県北の有名野池へ行ってみました。
結果はですね、夫婦で23本(25?)。先日の香川野池といい、西日本の野池どうなってんの?頑張っても1尾すら釣れない霞ヶ浦に、毎週高速代払って通った去年の今頃がバカらしくなるレベルですよ。
というわけで地方遠征の釣りを振り返りたいと思います。
気温9度。晴れ時々雨風で虹が出る野池
帰宅時間も考えて、釣行時間は12時〜16時。岡山県北は山が多いです。故に関東よりも一段寒い。
12時すぎに野池に到着。途中の道路の温度計は11度(帰りは9度)というわけで冷え込んでますね。風は北の風、これも北東から吹いたり北西から吹いたりと目まぐるしい。
しかも、変な天気で、2mmくらいの雨がざーっと降ったり止んだり、なのに、日が出てきたり。
野池に虹がかかっていました。山間部だけあって、虹が近い。
こんな感じで減水しているのか、土で囲われた野池です。対岸には昼過ぎからわらわらとアングラーがいて、有名な野池なのだな、と期待が膨らみます。
風があたる堰堤は反応なし
駐車場から程近い堰堤からスタート。堰堤は野池の南西に位置しています。北風なので、風ビュンビュンに当たります。水も冷たい。流れがあるし、ベイトが流されてきて、バスが入ってきてないかな〜なんて期待を持ちスタート。
護岸された足場から3m先は緩やかなブレイクになっており、両サイドは岩盤も絡むエリア。そうです、香川の野池(記事へ)では、この
・護岸が絡む
・風があたる
・岩盤エリア
で小バスが湧いていたという記憶から、このエリアを選択したわけです。
僕はキャロをくっつけて地形調査、嫁はダウンショットでブレイク周りで食わせにかかります。
しかし、1時間、全く当たりなし。
香川野池の爆釣ぶりが記憶に新しい僕は、
「今日の野池は完全に外したな・・・」とよぎります。しかも雨がボツボツと降り出し、風も直撃で寒い・・・。
車に避難し、エリアを変更。
冬の一等地:風裏+岬が絡むワンド
雨が弱まるのを待ちながら、野池を周遊しエリアを探します。
冬でよく言われる有望エリアといえば、
・北風ブロック
・ディープが絡むワンド
などでしょうか。
そんな考えで、西岸で北風をブロックするようなエリアに移動。
雨が止むと、車で他のバサーがきました。
・・・「春日部」ナンバー。え?岡山の県北に春日部だと!?すぐに車を降りて、話しかけます。
僕「すみません!春日部の方ですか!?」
バサー「いえ、単身赴任です(笑)」
僕「東京から来たんですよ!」
バサー「単身赴任?」
僕「いや、嫁の実家があって!」
バサー「あ〜そうなんですね(苦笑)。」
僕「この野池バスがいるってみてきたんですけど」
バサー「あ〜いますよ。その辺(ワンドを指差す)で小さいのだったらたくさん釣れますよ」
まじか・・・11月末に、「たくさん」釣れるだと・・・地方ポテンシャル。
というわけで御礼と、場所に入る許可をもらい、出陣。ワンドはこんな感じ。
ブレイクも絡んで、いい感じ。季節もあって、水は澄んでます。
僕が目をつけたのは、ワンドの端から伸びる、岬です。自分で書いてて死にたくなった地形図がこれです。
このワンドの端っこの岬が水中に伸びていて、ブレイクを作っているわけです。
13:30〜釣り再開。
早速沈み蟲キャロを岬の奥にぶん投げて、ズルズルしていると、
ココン!
早速当たります。しっかり合わせると、乗りました!しかし、ほとんど引かない。ビニール袋でも持ってきたかと思って上がってきたのが
一投目からきた・・・。↑こんな小型の岬の先端から奥のブレイクにて。
今回は完全にちょい釣り用に、ロッドは短いBC4 5.10LHにしたんですが、キャロ全然飛びますね。
早速嫁に、
「この岬の端っこに投げてみ、多分釣れるよ」と嫁に投げさせてみると・・・
はい、一投目。完全に風がブロックされたワンドのブレイクにバスが湧いています。
ここから、怒涛のラッシュで、同じ場所で、延々と釣れ続けます。少し移動しても、ブレイクが絡むワンドであればアタルアタル。
沈み蟲キャロの放置が無双
沈み蟲、レインズスワンプ、スパテラ。もうワームだったらなんでもくいます。ただ、これまでと異なるのが、最近の主力だったスイングインパクト。釣れないことはないものの、沈み蟲より反応が悪い。
圧倒的に沈み蟲の放置気味キャロが無双します。1.8inchでも、2.2inchでもブレイクに置いておけば釣れます。しゃがんで靴の泥を拭いててもきましたからね(笑)。小バス釣りまくっている僕を対岸から見ていた親子に「あ〜沈み蟲使ってる〜」って言われて少し恥ずかしかったですけど(笑)
超定番ワームとして有名な沈み蟲ですけど、こういう野池は相性がいいわけですね。関東・四国・中国、全てで釣れてるのはさすが。しかも放置て・・・。
嫁は相変わらずダウンショットなんですが、5.5ftでしかも途中で折れた竿(僕が手違いでガイド2個分折ってしまった)で釣ってます。実質3ftのロッドはアワセずらいらしく、体をくるっと横回転しながら、ほぼ後ろ向いてアワせてる姿がなんかウケました。
一方でスピナベ、クランクはからっきしで、アタリすらありません。んで、また、ワームに戻すと延々と釣れます。雨降ってても、風向き変わっても釣れます。
20cm~30cmのバスが延々と釣れ続け、25本近く小バスを釣りまくり、15:30納竿となりました。
カバーが少ない故にストラクチャーを意識。学び多き野池。
さて、今回の野池だったんですけど、まだ暑さが残る上旬+四国の野池で好調だった堰堤が不発、逆にいよいよ冬っぽい風ブロックエリアで嘘みたいに釣れたわけです。
これが僕が夏以外釣れない理由だな、と振り返ります。季節が意識できないから、「前に釣れた場所で延々と釣りをしてしまう」。
今回は、サクッと冬っぽいエリアに移動できたことが非常に大きかったです。Googleマップ見て、なんとなく、風向きや地形に仮説を立てて、やってみる。
「風があたるところはダメだった」
「気温も低いから、風をブロックするエリアかつ、深場が隣接するところでやろう」
「岬の先端からの落ち込みにいるのでは?」
文字にすると簡単ですけど、つい竿を持つと、「いつもの場所」「やりやすい場所」で終始しがちです。
冬の澄んだ水と、カバーが少ない野池という環境で実証できたのはすごく良かったです。地図で立てた仮説に対して、キャロのシンカーで地形をしっかりと確認して、変化で釣る、という釣りの基本を学べました。
とはいえね、デカバスは釣ってないのよね(笑)。
年末まであと2回。超タフの関東に戻っての釣りになりますが、デカバスを狙って釣れるように勉強しようと思います。