なんか最近は、昔の会社の部下が昇格したからコメントくれ、とか、子供が生まれたから云々、と若い頃に夜な夜な遊びほろけていた後輩や友達がどんどんまたひとつ大人になっていくようなイベントがいくつか。
仕事が忙しくなり、大好きな釣りに行けなくなる、家庭が一番大変な時で、釣りに行く頻度が減る、自分の父親もそうだったんだろうな、と想像するわけです。家庭を持ったり、出世するということはそういうことです。と言ってみたいものの僕はスーパー自由だな、と痛感。
僕も仕事で趣味のライブや釣りに行けない時期もありました。自分で仕事するようになってからは仕事との境目があんまりないので、適宜クライアントの休みに合わせて釣りに行けてますが。これで小さい子供なんていたら、もう釣り行けないストレスでハゲてるんじゃないかと思います。
家庭や仕事の合間に釣りに付き合ってくれる仲間には感謝しないとな〜なんて。みんな、忙しくなってきてるなぁ、とやりとしてて思うわけです。
諸行無常なわけですね。
昔可愛がって天塩にかけた部下の出世コメントをあーでもねぇこーでもねぇ考えていたら、沙羅双樹の金の声的にケータイがなります。前の会社(その出世部下と同じ会社)で仲良しだった40代社員からLineが。
「初代ガンダムの1年戦争中に作られたガンダムって何種類かわかる?!」
いたわ、不変なやつ。僕と同人種。とりあえず、その後こいつとLineでひたすらモビルスーツを上げまくっていたら、寝落ちし、朝になり、釣りの時間になりました。
というわけで、今回も川スモールを求めて、K川、9月から5回目?4回目?。今回はスモールを意図的にねらうというわけで。6:00~日没のロングゲームです。
朝から雨・風もスピナベで幸先よくゲット
6時スタートでいつもの橋桁・チョコレート護岸・テトラが絡む川のベント。
減水がさらに進行し、先月訪れたときにバスの溜まり場になっていた沈みカバーも全て露出しています。ここをライトキャロで攻めれば固かったんだけどな〜。
減水時期のボーナスタイムももうすぐ終わりかな、とよぎります。
ポツポツ雨が降ったり止んだり、上着を着ないと肌寒い風も軽く吹き抜けています。
雨風あるなら、散っているだろう魚を探してみよう。
スピナーベイトということでハイピッチャーを岸際にバシバシ投げていきます。
長靴だったら全然入れちゃうような浅い側の岸際ギリギリをテンポ良く打ってみます。朝はね、ほんとにね、足元まで魚いる時ありますからね(高滝の護岸とかね)、なんて独り言言いながら、雨宿りしていた木に「ヘビとか落ちてこないよな?」と、木を見つめていると、ロッドに重みが。よそ見バイトで早速一尾ゲットします。
写真撮影しようと針を外そうとした、空中で針が外れて、オートリリースとなりました。
最近ハイピッチャー調子いいね。安いし、釣れるし、どこでも手に入るから遠慮なく使い倒せます。3/8メインで使っていますが、テトラとか、ドシャローなら1/4も買い足してもみようかな今度。
「秋は巻物!」は都市伝説と思っていましたが、9月から毎回スピナベには何かしらの反応があります。もともと最も好きで、過去一番バスを連れてきたルアーなので、釣りが楽しくなります。
「え、今日巻ける日!?」ということで一気にテトラ帯までをスピナベで流しますが、
・・・無。ルアーチェンジ
いつものポジションに魚がいない!?
往路は巻いてみたので、復路は撃ち!ジグヘッドでテトラを舐めるように攻めます。いつもならこれで小バス(別名精神安定剤)を連発できるので、早速最終兵器を投入します。
・・・無。
ギルが見にきますが、いつもは口を使うようなアクションでも、興味を示すだけ。食べてきません。何より、バスは?いつもは小バスも混ざるのですが、圧倒的に少ないor人影を見るや否や沖に消えます。
ただでさえ、状況が読みにくい秋に雨風。おまけに減水の進行。いつもの攻め方(流れにキャロを乗せて水中カバーで食わせるorテトラの合間に潜むバスをジグヘッドで狩る)ではいけない、と仮説を立てます。
流石に朝イチ、マグレみたいな魚だけで終わるわけにはいかん!
テトラの外+対岸のブレイクが答えだった
復路のジグヘッドも無反応だったため、バスを探します。実はその間に嫁が、朝イチ僕がスピナベで釣った付近のポイントで小バスを2-3尾釣っていました。
ここはいつも堅いので、一旦ポイントとして寝せておいて。流石に二人で溜まり場は攻められないので、僕もその日のバスの居場所を見つけにいきます。
もちろん、キャロ!なんですが、最近色々ワームを使っています。その功罪で、5gや3.5gのシンカーだと、キャロにした時にワームの重量バランスが崩れてしまい、飛距離が落ちていることに気づきます。
これじゃ広範囲を探れない!
というわけで、今回は奮発して14gの遠投仕様。ヘビキャロで攻めます。
橋桁遠投・・・反応なし(ギルっぽいアタリ)
チョコレート護岸の沖・・・反応なし(これがいつもと違う)
テトラの沖側の切れ目・ショルダー部分・・・あと陸っぱりから投げるとしたらここだ!
9:00~テトラと並行に、スイングインパクトをズルズルと引きずると、ロッドが重くなります。多分食ってるんだろうな〜とじっくりラインを見ると、沖に「じんわーり(重みを出しながらゆっくり)」と動きます。一呼吸おいて・・・フルフッキング!
小バスですけど、ゲット!嬉しい!
この川では無類の実績を誇る細身のレッグワームと双璧を成して、太みのスイングインパクトも前回に引き続きバスを連れてきます!テールが回りやすいのでフォールでもしっかりアクションしてくれるのがいいですね。
ちぎれやすいのと、パッケージ内のエキスの液体匂いが気に入りませんが、釣れてれば正義です。君、明日から一軍で。
いつもなら、こういったパターンで同じサイズのバスが何尾か続きます。でも・・・テトラ帯を歩きながら沖側を延々と攻めるも続かない。回遊が入っていたのかな?超浅瀬にベイトがうろつき出してきたし、テトラの中にも30くらいのバスがうろつき出していたし(ルアーガン無視、警戒マックス)。
ふと対岸を見ると・・・。減水で対岸が干上がってめっちゃ近づいています。そこにサギ(写真右上)がいて、明らかにクチバシには小魚を挟んでいます。対岸は数十mのキャストで届きそうな距離です。
減水のおかげで、K川のこのポイントの地形図が頭に描けてきました。
いつもはこうな訳ですよ(図)
それがこうなってるわけです(下図)
干上がったわけですが、ってことは、干上がってないところは結構深いってことですよね(小泉ポエムか)。偏光グラスで見ると、水の色的にもガクンと落ちてる。絶えず流れがぶつかっているので深くなっているということ=かけ上がってるってこと!減水時はそこで魚の密度が濃くなるなり、回遊ルートが絞れるなりするってことか!(?)
んで、対岸にベイトがいるってことは、対岸のかけ上がりにルアーを落とせば、もしかしたら、人影やルアーをあまり見ていない、手付かずのバスをゲットできるかもしれない!
というわけで、急流でも目立つように、ワームを少し大きめ(目立つように)スーパースティックに変更し、遠投。対岸の底が見えなくなるところに、落とし込みます。
傾斜をズルズルしていると、「ググ!」明らかなあたり!沖でもこんなに明確にアタリってくるの!?でも浅いアタリだったらどうしよう・・・?えい!もうええわ、2秒数えて、思い切りフッキング!!して巻いてみます。
・・・・。
あれ?
動かない・・・。
竿は曲がっているものの・・・これ、流れの重みじゃね??
・・・もう少し巻いてみよ・・・。
ずーっとロッドはしなっています、流れのないスペースまで巻き寄せてると、いきなり生命感が復活!
お!いい引きになってきた!
いい引きでした。
スーパースティック4inch、こちらは
センコー+シャッドテール
というこの川のためだけに作られたベイト用セコ釣りの化身みたいな奴なんですが、センコーよりも重量感もなく、テールも小さいので、全体的に控え目使いやすいです。本当はデカイの狙って釣るために使いたかったんだけど、でも釣れれば正義。
はい、初打席で一軍入り。決定。
しかし、これも単発で続かず、前の魚が9時過ぎ、この魚が9:30。結局はフィーディング当たっただけだったのかと・・・。といえ、午前で3フィッシュ(嫁も3フィッシュ)で昼食休憩。
午後はもっと上流に行ってみよう!と北上します。
流心塊の有名ポイントへ。スピナベにバイトも乗らず
K川のKK橋。この川ではかなり有名なポイントに到着します。
(こ、ここは!)
一瞬話それます。ポイントに降りて気づきました。このポイント・・・きたことある。
ちょうど20年前。免許取り立てで当時の釣り親友と、「川スモール探しに行こうぜ!(当時は今よりも川スモールがレアだった)」と「全国釣りマップ」とカーナビを片手にたどり着いたポイントでした。
確か当時「前人未踏のパラダイスポイントを探そう」とかいって茨城の野池とか、回りまくってたんですね。「全国発売されている全国釣りマップに前人未踏のパラダイスが載っている」と思った18歳の僕には深刻な欠陥を感じざるを得ませんが、もちろん全然釣れずに、真夏の炎天下で死にそうになりながら「釣るまで帰らねぇぞ」って最後にたどり着いたところ。
結果はですね。粘りまくって、友人、超小バス1匹。僕、ぬかるみに足を取られ片足落水。戦意喪失て帰宅したのでした。
(回想終わり)
最初のポイントより強い流れが川の真ん中を走っているポイント。川の真ん中が渦巻いてます。ここも真ん中は少し深くえぐれているのでしょう。川幅も狭く、バスが入ってきていれば狙いやすそう。流れが強い故、もちろんテトラも点在しています。
テトラがダメで、岸際へ。
オーバーハングの下にスピナベを通します。風も流れが緩くなっているので、控え目のキュアポップスピン3.5g。
岸から2mくらいを岸と並行に巻きます。僕の方に戻ってくるスピナベを見ていると・・・ん?なんか黒い物体が横にいる。あ、バス(20cmくらい)。動いた!
パク!
バスが食った!だめだ距離が自分から近すぎる。うまい合わせが思いつかない。という間にフックアップせずバスは姿を消しました。
その後シャローを同じように引くと!
グググ!追ってそのまま食ったような重み。
まさか!?これはスモールでは!?「ぃょっし!」と声をあげて、リトリーブすると熱帯魚みたいな形の影が登場。
まさか・・・お前、やはり。
チュッパチャップスよろしく、フック「だけ」を食うというより吸うという偉業を成し得たギルです。鉄分でも欲しがってたんですかね。スピナベが全く動かないくらいガッツリフッキングされていて外すの大変でした。
今年一番釣れたハードルアーなに?って聞かれたらキュアポップスピンだと思います。外道含め。
もうスカートボロボロ、フックも研ぎすぎて逆にコーティング禿げてきた。替え時ですかね。
沖の流心で念願の川スモールゲット
獣道を進んでいくと、おいしそうなテトラを発見。スピナベがダメで、キャロライナリグに戻します。
たまにコイなのか分かりませんが水面に生命反応があります。テトラ周りを徹底的に探るか〜。
しかしここで、
「⚪︎△×*」
数人のデカい声の外国語が聞こえてきます。なんか歌ってる奴もいる。
獣道からガサゴソ。海外の方が数人グループで登場。両手にはたくさんの釣具。僕の近くで準備を始めます。
「釣りの親善試合を挑もうってことね。まぁ、いいだろう。我はテトラを陣取っておるから、ここは我が攻略してしんぜよう。君たちが立っているポイント、日本代表のストライカーのアタシがさっき投げたから、釣れるものなら釣ってみるがいい。」(*全て心の声です、ビビりすぎて会釈しかしてません)
釣りを続行。
そのうちの一人が近づいてきます。お、挨拶に来るとはいいね、やはり釣りはお互いの挨拶からだよね。
右手を見るとスピニングタックルねぇ。なるほど。
僕の横3m、いや、体を伸ばせば穂先でつっつける距離で、僕ガン無視・無言でおもむろに準備を始めます。
え?・・・・!俺のこと見えてないの!?
ただでさえ投げる時危ないヘヴィキャロ振り回してる僕の横でよう釣る気になったな。
なにこれ、これが噂のゾーンディフェンス!?
しかも、お前、そこに立つと、俺、テトラから陸に帰れないのよ!ディフェンスラインあげてくんなよ!いや、これ、俺テトラから陸にルートないやんけ!?戻るの失敗して落ちたら死ぬよ?え、いいの?
オフサイドトラップに完全に萎えて、この人が準備している最中に会釈して、獣道を戻って、最初に投げていたポイントの方に移動します。
チラっと、針先に目をやると、ミミズをいき餌としてやっていました。
「このやろう、親善試合でドーピング剤を使うとは。1個分けてくれよ」
*餌づりは全然チートではありません
同じグループにも挨拶して、獣道を空けてもらいます。
「ウルサクテゴメンナサイネ!」と陽気なメンバーが声をかけてきます。
「いいよいいよ、バス?」と声をかけると、その時にはガン無視で外国語で仲間で話してました。
こいつらイエローカードやろ!審判2枚目!!退場!退場!
そして少したつとワーワーとまた声がして、ふと一人の手元を見るとビッグ鯉を釣り上げているのでした。
ミミズパワー恐るべし。
さて、僕は、キャロライナリグにスイングインパクトのまま、その後も岸際でポツポツ当たりが出ます。しかし、乗るようなあたりでもない。無論、スモールでもなさそうな。
小バスやギルに神経を使うことはやめ、せっかく流心が豊富なポイントにいるし、沖にある強い流心にヘビキャロを遠投します。いつもの3倍思い、14gのシンカーでも「ゴロ・ゴロ」と流されるような流心です。
しかし、流れに自然な速度でゴロ・ゴロとワームが転がっていくのがわかるので、そのままロッドとラインを追従させてルアーを流し込みます(ドリフトってやつね)。今日は食いが悪そうだから、重いシンカーでゆっくり流してみるのもいいか。余計なアクションはせず、ゴロゴロを楽しみ(?)ます。
何投か移動しながら、点在するたくさんの流れにキャロを乗っけます。シンカーが岩に当たってゴロゴロとしている間に、もちろんロッドの穂先も、「ウィン・ウィン」と流れと同じリズムを刻みます。流されているかどうかは、ラインを伝わる岩の感触と以下のような穂先のリズムで感じるわけですね。
「ウィン・ウィン」(ゴロ・ゴロが穂先とラインで伝わってくる)
穂先が刻む一定のリズム。睡眠不足には、目の前で五円玉を吊り下げて、左右に振られる催眠術のリズムです。
「ウィン・ウィン」
眠い・・そういえば3時間くらいしか寝てないな・・・眠気を覚ますには考え事でもしよう。。。
「そういえば機動戦士ガンダムの一年戦争で出てきたガンダムって何種類だっけ」とか自分でも全く興味ないことを考えながら、ポケ〜っと穂先を見ていると
「ウィウィン、ウィ、ウィウィウィ・・・」。
「そうそう、アムロのやつと、NT-1と、陸戦くらぃ・・・?あれ?」・・・竿のリズム、流れと合ってない。
そこから穂先が真っ直ぐに戻ります。沖ということ、流れのど真ん中ということで、ラインには明確な感度がありません。でもロッドティップは明らかに変。
「これ、絶対食ってる」・・・今日2回目の沖のバイト。三たび意を決して。フルフッキング!
はい、もうデジャブなんで、途中までコピペで書きます。
竿は曲がっているものの・・・これ、流れの重みじゃね??・・・もう少し巻いてみよ・・・。ずーっとロッドはしなっています、流れのないスペースまで巻き寄せてると、いきなり生命感が復活!(午前に経験済みなのよ)
しかし、ここからが違う!
30ないくらいの川スモールだったんですが、ピックアップ前にギュインギュインと暴れる暴れる。ラージがグングンだとすると、キビキビとした感じがします。少し閉め気味にしておいたカルコンのドラグがでます。あ、明らかにラージじゃない気がするこれ。
パッと見えた魚体、サイズはそうでもない!ぶち抜こう!
なんかマッチョなスモール釣れたぁ!!!やった!!14:15。回遊かな?。僕のゴールで親善試合は1-1同点(没収試合)に戻します。
ちなみに、このバス、釣った時にミミズを吐きました。流されてきたミミズ食べてるんでしょうね。
これで満足!このポイントは引き上げ、さらに支流に移動も、外道一尾で日没納竿(ここは縁ある川なので、研究したらまた記事にします)となりました。