周りは釣っているのに、自分だけが釣れない・・・僕はよくある話です。元々天邪鬼な性格ってのもあるんですけど、「そっちがそれで釣るならこっちは!」とか言ってわけわかんない釣りにこだわって、「より釣れなくなる」ことが原因です(笑)。
僕だけが釣れないみたいなこともたくさんありましたが、最後の最後に手中に収めかけたドラマチックフィッシュを逃すことにも僕は類稀なる才能があります。去年の桧原湖の足元バラシ、房総ダムの日暮直前バイト、そして今回。
釣行の概要:ポッカポカの春〜冷たい雨の連日茨城釣行
- 釣行回数:#13
- 日付:2025/4/12
- 場所:K川+並走する川(茨城)
- 天候:晴れ
- 気温:20度(最低気温10度*釣行中は最低でも15度以上夕方10度)
- 水温:18度(表層)
- 風速・風向:東南 1~4m
- 時間:10:30~18:30
- 狙いの魚種:ラージマウスバス/スモールマウス
- 使用したタックル:後述
20度台の日が続き、コートも不要になってきました。週後半は雨もありましたが、気温は安定して20度前後。雨の翌日のピーカンってのだけ心配。風も南風が混ざって暖かい。
ポイントとアプローチ:増水で難化するK川。並走する別の川への移動
DAY1-1:増水進み、流れが消えるK川に見切りつけて並走する別川(No.2川)へ
- 状況:水位激増+1m以上。F堰より上流は流れがなく、居場所も絞りきれず、流れのある別川へ
- 使用ルアー:キャロ・スピンナッツノーシンカー・サイコロラバーダウンショット
川 - 釣果:0(1フックオフ)・同行者2名それぞれバスゲット(寂)
秋から春まで通った中流域が増水で水没のため、少しのぼって、K川の有名な上流堰の下からスタート。本流は水が悪目で人もすでに入っているので軽く流してパス。並走する水路も攻めますが、反応一切なし。水面には桜が溜まってました。移動!

有名な堰の上へ。また1m近く増水。前回の釣行で連発した水門(釣行記事へ)は完全に水没し、反応もなし。やはり前回の一過性のポイントだったんですね。変化として(いつもは閉まっていた)堰が開き、水がジャバジャバ下流へ落ちてました。こうやって毎年水量調整しとるんですな。移動!
移動時にすれ違いのアングラーさんから「上流では釣れてるらしい。または並走する某有名河川仮称K川No.2はまだ流れもあり、春モード」という情報。ただ、僕も知ってるその上流のポイント、ここから1時間ドライブなんだよな〜。パス。
K川の川辺を走りながら、ポツポツと本流に隣接する水門を攻めますが、雰囲気がないです。かと言って川幅ある本流を隈なく探すなんていう途方もないことをしても釣れるはずがない・・・この雰囲気のまま上流にいって滑るのも嫌だしな・・・どうせなら流れがあって川幅がもっと狭くて狙いやすいところに移動しよう!と決意します。距離が近いことから先述のK川No.2へ。
DAY1-2:K川No.2へ
以前上州屋でもらったポイントマップがあり、確認。
・水門があるのでワンチャン川自体の流れがなくても水が動いていそう
・川のインターセクション+ベントカーブで流れていればチャンスあり
・テトラもあるのでカバーゲームもできるかも
というわけでK川No.2の水門ポイントへ移動します。
ドデカい水門からはどちゃ濁りの水が排出されてますが、K川No.2の水は綺麗。水門から排出された水が、川の水と合流するように下流に流れています。流れてる!よし、なんとかなるのでは?
そして水門の水と川の合流部にはテトラや岩が点在しており、ヨレもできています。遠浅な感じはK川と変わりませんが、変化があり、狙いが定められそう。
DAY1-3:根掛かり地獄の最中で目の前で7尾釣られる
足元にはテトラ。沖のヨレも思い切り遠投すれば届く距離。早速自慢のキャロで地形調査を開始・・・・も壮絶な根掛かり地獄。何ここ。オフセットフックもガンガン根掛かりします。冗談抜きに10回は根掛かり、ワームかえた1投目からロストなんてこともあり、申し訳なさと、何より釣りのリズムが崩れたイライラが募ります。
そんな中、テトラ際で粘っていた嫁が、お得意MPSのダウンショットでスモールゲットしてるし。

オリキンさんの著書に、「ガイドしていると女性初心者が一番釣る、みたいなことがある。その理由は、1つの釣りをやり切るからだ」との言葉がありました。うちの嫁は典型例。1尾釣るまではひたすらMPSのダウンショットをピンスポに入れまくるのです。
さらに根掛かりと格闘中、下流を見ると、先行していたアングラーが釣ってます。10分に1尾くらい・・・。すれ違って挨拶+「すごいすね」と声をかけると、5本ですって。ベイトからスピニングまで全タックルで釣れたとのこと。水門の悪い水と川の良い水が良い形でブレンドされた濁りでフリーリグなどを絡めて5本。同じ場所でやっていても、モノの見方と腕でこんなに釣果に差が出てしまうんですね。
そのアングラーさんに「下流側、多分まだ釣れますよ」とお声をいただき、我々一向は下流側へ。同じ場所でも僕は根掛かりが怖すぎて、ワームを強気に投入できずにビビりまくります。ついに正常判断を失い、「ヤマメいないかな」とか言って渓流ミノーをくくりつけて、下流の堰を撃ったりしてました。フラフラランガンしていると、僕の携帯に嫁からコール。・・・「釣れたよ。測ってあげて」。どゆこと?
ふと、上流にいた、同行者のSくんと嫁の方を見ると・・・Sくんの手に何かがぶら下がってます。な〜んだ、バスか・・・。
!?
デカくね!?

43cmのスモールを僕が諦めたポイントで釣り上げてました。ブレディにゲーリーワームを岩にゴリゴリ当てて放置したら来たそう。この人も困ったらブレディばっかり投げますね。そんでまた釣るのよ。去年もみんなが釣れない時にブレディで1人だけみたいなことあったし。僕は使ったことないですが、秦拓馬さんのYoutubeでお馴染みの名作。
その後嫁もヒットもフックアップせず。
その後、ゴールデンタイムか!と僕のロッドにも「クイ、クイ」と反応が!おもいきり合わせたら、嫁がシェイクしてたラインがくっついてきました。ドリフトの釣りで至近距離でやるとこういうことになります。
流石に目の前で7本釣られるというワンサイドゲーム。さらに根掛かりというボディブローでフラフラな中でフェイクヒットという煽りつきです。でも、なんとしてでも釣ろう!
DAY1-4:東風が吹き抜け急に寒くなった日没寸前の悲劇
日中は20度で上着いらずでしたが、日が傾き出してから、東風も冷たくなり、寒い。しかし、世にいう夕マヅメ。鳥たちも狩場としているのか、集まっています。いつも「スモールはマヅメとは違う時間にくう」なんて宣ってますが、人間というものは都合よくできてまして。僕は「夕マヅメだからもう少し粘ろう、ほら、鳥たちも集まっているよ」と、完全に個人的な「釣りたい」という都合に理屈をつけて延長戦に持ち込みます。
とにかくキャロでシンカーをつけると根掛かりする。遠浅で大きい岩が点在しているから、流れにドリフトしている最中に、シンカーないし、ラインなり、ワームなりが挟まっていると思われる・・・
根がからずにボトムを感じられる方法・・・高比重ノーシンカー。これだ・・・!というわけで、すぐに売り切れでなかなか手に入らないカバースキャット・・・は僕も買えなかったので(翌日奇跡的にゲット)、OSPのスピンナッツというまぁほぼおんなじようなワームをノーシンカーでセットし、流れに乗せてボトムをコロコロさせてみます。見た目、イモグラブ+カバースキャット÷2。でかいけど。でかいからこそ、岩の間に挟まらないと信じて。
こいつぶっ飛びます。本来はラインまで沈めてボトムジャークするワームですが、流れがある川だと、ラインが流れに煽られてワームを動かしてしまいます。ので、極力ロッドを立てて、自然にドリフトさせます。
僕は高比重のノーシンカーってやつは大の苦手です。理由はフワフワ浮き上がるから。ボトムにいるのか、いないのかわからなくなる時があります。脳内では「ボトムなう」って思っていて、ふと水を見ると、表層でワームが踊っている時があるのです(笑)。しかし、スピンナッツは自重もあるし、ボトム用に設計されたワームなので、ちゃんとボトムの感覚を持ってきてくれます。
しかし、最後の集中力を絞って、沈め込みます。流れにはいくつかの「レーン」があって、どの流れに乗せるかで、ルアーが通るコースが変わります。一箇所だけちょうどいいハードボトムにゴリゴリっとワームが乗っかるレーンがありました。だいたいそういうところでバスは食ってきます。しかしこれがまた思い通り流すのが難儀なんですね。
・・・ゴリゴリ。「これだ」。岩のところでワームをストップ。コロン。ワームが転がったような感覚もしっかりと伝わります。
・・・ココン・・・・ココン・・・
これはアタリだ。誰かのラインではない・・・いつも焦って合わせてミスるから、もう一回待って・・・と。同行のSくんに「当たった当たった、(アワセ)行くよ」とクライマックスシーンに相応しくフッキングを予告し
ココ・・・フッキング!!
ギューーーっとロッドが絞り込まれ、ググンと生命感、乗ったぁぁぁぁ!とSくんとともに歓喜。「にがさねぇぞ」とロッドを自分の方に引き寄せると、あれま、バスも僕の方に走り出します。ラインが緩んだ瞬間に、ロッドが一気に軽くなります。
数字の9みたいにフックの上部にカブトムシの幼虫みたいに丸まったスピンナッツだけが高速で帰還しました。
膝から崩れ落ち、しばらくキャストできない悔しさ。その後18:30までゴリゴリ岩を攻めるもワンチャンスをものにできず。18:30冷え込みと日没で納竿。
使用タックル
タックル1:スピナベ・チビビッグベイトヘビーバーサタイル
- ロッド:TULALA Baksyn Heavy Wire 70MH
- リール:SHIMANO カルカッタコンクエスト100HG
- ライン:シーガーフロロリミテッドBASS 12lb
スピナベとブラストボーンJrで使用。ノーチャンス。
タックル2:ダウンショット・キャロ・ノーシンカー
- ロッド:JACKALL×SHIMANO 24POISONアドレナ 164L-BFS/2
- リール:Loongze AirLite DBC A100(右)
- ライン:ハードブル1号+リーダーフロロマイスター6lb
いつもの使い方ですね、はい。
ヒットルアー:OSPスピンナッツ65
バラしましたけどね。ボトムジャークのカバースキャット系統のOSP版というやつでしょうか。飛距離はすごい、ボトム感度もしっかりで使いやすかったです。イモグラブよりもボトムジャークに特化されてるから、ボトムをドリフトさせたい今日みたいな日にはすごく良かったのと、鈍感な僕にとっては、ボトムがわかる貴重なノーシンカーとして、流れのないところで、普通にボトムジャーク練習したくなりました。フック3/0がジャストです、バラしましたけど(怒)。
流れ、岩、水通し、リグ選び
去年は「全員6月まで釣れなかった一向」が全員40UPのバスを入魂という快挙を達成しました。何が嬉しいってね、僕が釣れなくても、誰かが何かしらの魚の反応を得られる日が続いているわけです。
去年だったら、K川のいつものポイントや、ちょっと移動した「それっぽい障害物があるところ」で粘ってボウズだったと思います。でも、なんとか勝ちパターンに持っていくしかない、場所を変えたのが大きかったです。
具体的には、
・今日のK川は流れがないし、増水で陸っぱりでの場所が絞りづらすぎる。
・だったら釣れているK川に近い環境のNo.2川にしよう
・テトラはうちの嫁が強いのでダウンショットで魚がいるかどうかはわかるだろう
暖かくなってから日も経ちましたし、水温も20度近くまで表層が上がってきている。流れがあったり、ヨレやベントが絡むとやはり食いっ気ある魚は多かれ少なかれいると思うんですよね。
さらに、悪い水と良い水が境目ばっちりで流入してきたんで、水の良し悪しで差が出るんだなっていうのは当たり前のことですが、復習になりました。
さらに、いつもはなんとかしてくれるライトキャロがとにかく根掛かりまくるんで新たに高比重ノーシンカーでバイトまで持って行けたのは次への良い練習テーマになりました。
5. まとめ

この日の釣果は以下の通りです:
- 1バイト(フックオフ)*同行者2名が1尾ずつGET
- 累計キャッチ回(1尾以上キャッチできた回):3
- 累計釣行回数:13回
- 累計キャッチバス数:3尾