出張で金曜日に香川へ。その翌週に九州出張ということで、週末のお休みは香川県で過ごすことになりました。
この日程が決まった時点で、もちろん釣りができないか?というアイデアが浮かぶわけです。そして前日の夜からセコセコ準備をして、タックルを密かに持ち込んでみたわけです。
結果から言いますとですね
小バス24本+ナマズ2本
という本当に11月か、という釣果となりました。
パックロッド+1タックルなら荷物預かりで行ける
今回持ち込んだタックルは
Fishman LOWER73L
カルカッタコンクエスト100
リーダーライン
ルアーケース1個にラインカッター
です。リールとルアーケースはスーツケースにポンと入れてOK。ロッドは仕舞寸法が90cmなので、空港で荷物預かりしてもらいました。宅急便用の円筒のダンボールに入れたのでそのまま預かってもらいました(これは釣り終わりに宅急便で自宅に送る目的でした。思惑通り、そのまま伝票貼ってホテルから宅配できました!)。
*そういえば折ってしまっていたLOWERですが、修理完了しました。なんと2営業日で帰ってきました。Fishmanの修理、早すぎ!
車社会、野池だらけの香川県
香川県なんですけど、とにかく車社会です。車で移動するように街が作られます。
高松空港から高松駅まで同じ高松なのに、車で40分かかるそうです。僕は丸亀ってところに予定があったので、車で1時間超でした(泣)。何が言いたいかというとですね、
何も知らずに都民が電車移動前提できてしまうと、立ち往生してしまうくらい車が必要です。空港からのバスも1時間に1本レベルですからね。
結局割高になってしまいましたが、タクシーで移動。タクシーから窓の外を眺めていると、
まぁ数百mに1つは野池があるわけですよ。香川県は昔から水不足が起こりやすいから、溜池がたくさんあるらしいんですよね。広島・兵庫に次いで日本3位なんですって。
タクシーの運転手さんに「ここって釣りできます?」なんて聞きつつも、どの運転手さんも「ブラックバスかぁ、たまにやってる人はいるけどな〜」なんて反応でした。
野池を巡るべく、休日はレンタカーを予約しました。
府中湖にするか、野池にするか
当日は10時からレンタカーを借りて釣りをする予定でした。前日までにとても考え込んだことがあります。そう、「結局、どこで釣りをするか」問題です。
野池がたくさんある=たくさん釣り場があって楽、ではないです。
ノープランで巡るとですね、
野池がたくさんある=移動時間だけで1日が終わる
リスクがあるということです。若い頃、房総野池探しをしたことがありますが、ほぼ移動で1日が終わりましたから。外れの野池の連続なんて余裕でありますし、時間帯だってある。しかも道路事情もわからない知らぬ土地のフィールドなんて移動の距離感がわからない。リスクだらけなわけです。
というわけで、地図やらYoutubeやら、ネット検索を駆使して色々調べた結果、2つに絞ります。
1:ホテルから40分で行けるメジャーレイク:府中湖
2:ホテルから30分で行けるバスが存在する野池:K池
移動を前提ではなく、確実にバスがいるところでチャレンジできればいいのでね。
そして、結果的に下道で行けるK池に挑戦することにしました。実際道路もシンプルで30分弱で到着することができました。
ちなみに香川には小さい山がたくさんあります。讃岐富士っていうらしいすね、この山。
野池で地元アングラーと出会う
11:00頃、フィールドに着いて、ちょうど堰堤に到着しました。コンクリの足場なので、やりやすそう、と思って野池を見渡してみます。写真のような感じ。関東の小規模リザーバーくらいありますね(笑)
駐車スペースに車を寄せると、バサーが準備をしています。背中にバスのイラストと地元のバス釣りチームと思しきロゴがついたパーカーを来てらっしゃいます。
*Aさん(仮称)
僕「こんにちは〜・・・すみません、東京から来たんですけど、ここってバスは釣れますか?」
A「なになに、わざわざ東京から来たの!?」(香川訛り)
僕「そうなんですよ、出張できたんですけど、釣りしたくって、野池探したらここが良いって聞いたんですけど、釣り人が全然いなくて不安になって(笑)」
A「ここはチビならたくさん釣れるよ(!)」
僕「お!マジですか!このあたりってやって大丈夫ですか??」
A「いいよいいよ、俺は明日の大会の準備で来てるから、一緒にやろうか」
というありがたすぎるオファーをいただき、ご一緒させていただくことに!
どうやらAさんは香川県でバス釣りチームを主催してらっしゃり、翌日は府中湖で大会をされるということでした。府中湖は千葉で言うと高滝湖みたいな感じですかね?手練れバサーがしのぎを削っていて、そのプレッシャーからか、素人だと1尾取れたらラッキーみたいな印象を受けましたね。よかった、野池にしてw。
岩盤でひたすら当たる
Aさんと共に野池を眺めると、岩盤に誘導されます。
「小さいでいいなら、この岩盤にバスが溜まってるよ」とAさん。岩盤での釣りはあまり経験はないし、野池も久しぶりなので、最近扱い慣れているキャロでじっくり攻めることに。風が真正面から吹きつけている(この池はそうらしい)ので、少し重めの7gシンカーで。
試しに持参したレッグワームを岩盤の沖数メートルに落としてみると早速、
昼時にもかかわらず、1投に1アタリレベルでヒットしてきます。
11月、しかも真昼間、こんなにバスおるのか?
「今日は土日だから結構釣り人も来ちゃうよな〜」と他のアングラーを気にするAさん。確かにポツポツ人はいるんですが、対岸に2名、同じ堰堤に1組くらいしかいないんですよ、関東のリザーバーと比べたらほぼ無人です、平日レベルに空いてます・・・。
その後もひたすら20cm未満のバスが釣れ続け、開始2時間以内に早く2ケタ。つ抜け。
Aさんのデカバス
場所がスレ始めてきたので、足場の良い対岸の岩盤へ移動。これまで僕の釣りを見守ってくれていたAさんも釣りを始めます。Aさんは僕より少し年上の方ですが、見ていたバスプロは似通っていて、田辺哲男の陸王のロッドの持ち方はかっこいい!とか、ハートランドシリーズは〜とか、バスプロとタックル談義に花が咲きます。
僕は相変わらず岩盤で小バスが釣れ続けます。
Aさんは、僕が20cm未満を連発しているのを嬉しそうに眺めながらも、自身は5インチ以上のデカワームだけを使います。理由は「小バス釣りだすと(釣れすぎて)針外すのもめんどくさくなるから」とのこと(笑)。小バスのあたりは合わせずに放置してらっしゃいました。贅沢〜!でも本来のバス釣りっすね!うまい証拠です。
西と東の違いというと極端な言い方ですが、やっぱりビッグベイトとか、デカいルアーは西の人がよく使ってますね。そんな話をAさんとしていると、Aさんが「あ、小バスがくっちまった!」と渋々ファイトを開始します。
10mくらいから見ていたんですけど、僕から見ているとAさんのロッドの曲がり方がどう考えても小バスじゃないんですが・・・。だんだんAさんが本気でファイトしていることに気づきます。水面がたちますが、絶対デカい。Aさんはさっき「小バスだ」って言ってたよな?
え?なに、香川って40cmとかでも小バスなの!?
Aさんがバスをランディング!でかい!いや、何このデブバス。
小バスじゃないじゃないですか!と、手元を見ると・・・Aさんがなぜ「小バスだ」と言ったかがわかりました。
この写真、中央部のバスの右上に注目して欲しいんですけど、もう一尾バスいますね。釣れたワームは右下のスパテラです。バスが二尾いますね。
これ、Aさんはデカバスの回遊ルートにワームを通していたんですけど。
・Aさんのワームに小バスがヒット!Aさんは合わせずに外れるまで少し泳がせてたけどフックアップしちゃった
・そんな小バスのイレギュラーな動きに回遊していたデカバスが反応
・デカバスが小バスを食べたら、小バスにかかっていたフックがデカバスにもフッキング
村田基さんの池原ダムか!(これわかる人昭和生まれ)。
とツッコミたくなるような奇跡に立ち会うことができました。そんで、ここのデカバス、こんなふうにバス喰いしているからか、体高がえげつない。ヘラブナみたい!
それにしても、デカバス狙いって言って本当にデカバス仕留めるAさんは釣りがうまい。僕は基本的にそのフィールドのベテランさんと会話しながら上達の鍵を知ることが大好きなので勉強になります。
そして、僕にもガツン!待望の大型のアタリが!少しドラグも出てランディングすると・・・
ナマズちゃん。霞のアメリカナマズばっかりの日々だったから久々に会えて嬉しいよニホンナマズさん。
Aさん曰く「この池でガツンとしたアタリはナマズだよ」とのこと。Aさんがフィッシュグリップかしてくださったからよかったけど、これ遠征セットでペンチのない状態で釣ってたら地獄だったな・・・(感謝)。
「今度の遠征はプライヤーも大型持ってこないとですね!」なんて話していると、また、ガツン!
明らかに引きがナマズのそれだったので、「あ、ナマズっす」とか言って、
日が上りきって結構時間が経って、風も止み、水の動きが止まったので、水が澱んでナマズが入ってきたのかも、とのこと。また対岸の岩盤に戻ります。
というか、野池って魚が溜まるって言いますけど、条件で溜まる魚が変わってくるのもまた面白いな、なんて。
元の岩盤に戻って、AさんはAKパンチで岩盤を攻めます。早速ヒット!僕もヒット!
ダブルヒットですね〜!なんて話していたんですけど、僕のは20cm未満です。
で、一方、Aさんのロッドのしなり方がおかしい。足場が高く、足元に潜られそうだったので、僕が足場を下ってランティングをします。で、上がってきた魚体。
あと2cmのランカー予備軍。そして、何この体高。ランディングした時、僕の親指がもげるかくらい重かったです。2kgフィッシュでした。
デカバス狙ってとれるってやっぱり素敵。同じようにワームでやっているのにね。「小バスのあたりに反応せずに、その捕食音と波動でフィーディングのデカバスを呼び寄せる」らしいんですが、まぁ僕は我慢できずにキャロ合わせしちゃうわけですね(笑)。熟練度の差ですね。
その後、AさんのAKパンチをいただき、レクチャーを受けて、AKパンチでもバスを釣り、使い方もマスターした僕ですが、あとはひたすら小バスを狩り切りました。
日暮前となり、ラインも見えにくくなり、17時納竿。
気づいたら飯も食わずに日暮
Aさんに、「よくこんな時間まで休まずにボトムズルびいたな!」って少し呆れ顔で感心されました(笑)。
いやいや、こんなに釣れることないですから、釣り溜めしとかないと損ですから!そりゃ没頭しますよ!11月にしては暑いくらい(22度とかあったんじゃないかな?)日差しが強かったので、真夏のレジャー気分で没頭してましたわ。
それにしても飽きずにずっと一緒に釣りしてくださったAさんには今思い起こしても感謝です。
Aさんお会いできなかったら悲しい釣行になってました。岩盤攻めようなんて思ってなかったんで、ボウズでした。こんなに長い時間お付き合いいただいてありがとうございました」。ほんとに、Aさんと会わなかったら、的外れなことしてボウズだったでしょう。ありがとうございます。気さくでいい人でよかった!
次回香川に来る時にもご一緒にしてくださるとのことで、お礼をお伝えして、twitter交換しました。また香川にきたくなるいい出会いでした。
ちなみに嫁に写真見せて気づいたんですが、グレーのパーカーに、ベージュのカーゴパンツという偶発的ペアルックで釣りしていたらしい(笑)。釣りしている最中は全く気づかなかった(笑)絶対同じチームの人みたいに見えてたろうな(笑)。
え〜、ちなみにですね、このブログ投稿が釣行日より遅くなったのはですね。翌日に、この飯なし釣行と護岸立ちっぱなし釣行+その日の夜の取引先さんとの飲み会が大影響し、極度の脱水症状となり、眠気、腰痛、悪寒で死にかけていたからです(笑)。