↑でカテゴリごとの記事検索ができます twitterはこちら

【2024/08/10-13(4days)】4年通った中国地方渓流釣行で見えた渓流釣りの教科書

  • URLをコピーしました!

*当ブログはアフィリエイト広告を使用しています(筆者で実釣したものを厳選しています)

(渓流ルアーって、始めたばかりはパタパタと釣れて、数回いくうちに状況の変化で釣れなくなって、やっとかかったら新子ばかり、みたいなことありませんか?僕は渓流でそのジレンマにぶつかりました。今回の釣行はなんとなく、その脱し方がわかったので、渓流入門後の学びのまとめ記事として投稿します)


今回は家族の法事(初盆てやつです)で8月の3連休も絡めて5日間、中国地方で過ごしました。
お盆の行事は1日のみだったので連休はひたすら里川〜渓流に入り浸ってきました。

結果は4日でアマゴ15本!毎年2回はこの地方の水系を攻めて、だいたい地形が頭に刻み込まれたのもあり、状況が読めるようになってきました。途中リールのデジコンが故障するというアクシデントもありながら、23cmの良型アマゴもゲットできた(し義父に夕食として献上できた笑)実りある釣行でした。あと、年券の元取った(笑)
渓流釣りの醍醐味である、冒険的な要素もあり、今回は長めに釣行記を。

渓流釣り始めて4年目になり、今回は渓流ルアーの基本総括をテーマに臨み、学びがありました。その学びを記していこうと思います!

目次

前提:渇水・高水温でいつものポイントが全然釣れない

高原である里も、連日の30度超。今年も梅雨はあまり雨が降らなかったようで、地元の人も認める渇水。昨年も渇水でしたが、輪をかけて岩が剥き出しです。水温は20度弱とサウナの水の方が冷たいくらいでした(笑)。

おまけに昨年からネットでもPRを始めた漁協の努力もあり、プレッシャーもかかったんだろうな、という印象。

いつもは「堅い」ポイントでもチェイスすらないわけです。あっても、追い切らない。唯一、橋脚に複数の流れがあたる反転流で、ガツンとイメージ通りの1尾をとった程度であとは事故のようなキャッチでした。渋い。

その1:ルアーサイズを上げろ!新子を避けるルアーチョイス

まず僕の渓流ルアーのチョイスは以下です。

◆AR-Sスピナー3.5gで魚の有無をチェック

◆魚がいればDコンパクトミノーを投入

AR-Sスピナーは渓流では入門用でまずこれを使えば釣れないことはない不敗神話ルアーです。僕は「餌」と思っているくらい信頼しています。しかし、その弱点はですね、

小型or新子祭りになる。

ということです。新子はなるべく釣りたくないですし、小型はバレやすい上、フックの漁協規則がない渓流だと、トリプルフックが小さな魚体に結構なダメージを与えてしまいます。なるべく釣りたくないというのが本音です。

今回は4日もあったんで、最終日に小型無限ポイントで実験してみたんです:AR-SとDコンパクト(小さい方ね)とDコンタクト(大きい方ね)を同じポイントを攻めてみました。

◆明らかにAR-Sは数は釣れるものの新子ばかりになる。Dコンタクトは新子は食ってこない。
◆Dコンパクトは中間だがやはり新子が半分くらいまざる

つまりルアーサイズをあげていくことで、新子を避けることができるわけですね。

というわけで今回は2日目から実験を除いて、AR-SとDコンパクトは封印し、レギュラーサイズのDコンタクト(シングルフック仕様)で縛って釣ってみました。効果テキメンで2日目からは例年よりも大きい、キープサイズをつることが出来ました。

その2:シングルフックで釣りを成立させろ!

ちなみになんですが、ずっと自信のなかったシングルフックでのミノーイングですが、結論

◆シングルフックだからと言って釣果が落ちる

という印象はなかったです。メリデメで考えると

メリット
◆エビりやフック同士が絡む現象が明らかに減る
◆ネット絡みがすぐ取れる
◆魚体から針を外しやすいため魚へのダメージは多少減る
◆意外と口にガッツリかかるので、フッキングさえしてしまえばバレない

デメリット
◆ドリフトや狭いプールでひったくるようなアタリはフッキングしにくい(トリプルフックと比べて)
◆新子レベルの小型はまずフッキングしない

ある程度重みがかかるアマゴであれば、そんなに差が出ないということがわかったので、今後は積極的にシングルフックで渓流釣りをしようと思いました。

その3:白泡オンリーの釣りを脱せ!目に映る流れは全てトレースせよ

これですよ。僕は前述の通り、この川に通って4年目ですが、初期の頃って、

白泡が立っているポイントしか釣れず、

◆良型は落ち込み(下部写真の奥のような大きな白い泡ポイント)でしか釣れない

というジレンマに陥っていました(ちなみにこういうポイントは先行者さえいなければまず絶対に誰でも釣れます)。いい加減こんな状況は脱したい。そんな想いで今回は徹底的に勉強しました。ヒントは餌釣りとフライ。彼らは細かく攻めるんですね。

去年くらいに気づいたんですが、僕は以下の写真のようなポイントがあると、

◆写真右側の白泡ポイント以外はヅケヅケジャブジャブと歩いてテンポよく踏み荒らしてしまっていたんですね。
これ、渓流釣り初心者あるあるらしいんです。
◆歩いて近づいてみると、実は深みになっているところって多いんです。同じポイントに何度も通っていると、なんとなく流れの起こり方(見た目)でわかるようになります。
ハッキリ言ってしまうと、
「不用意に歩くな!歩く前に流れをすべて丁寧にトレースせよ!」


今回はXでそんな初心者あるある投稿を目にしていたもんで、今回は目に映る筋は全て打ちました。
川幅が広いところは、ズケズケ川を渡って不用意にポイントに近づいて全てアップで撃つわけにもいかないので、ドリフトをしてみます(下の図)。流れに乗せてミノーを流し、要所要所でトゥイッチするんです。

*ちなみにこれをやるのは足元をすべて攻め終わった後です。最後がオススメです。理由は、最初に奥から攻めてしまうと、魚がかかった際に手前まで魚が走ってしまい、足元の魚を散らしてしまう恐れがあるからです。また、歩く前に歩きそうなところは攻めておかないと普通にポイント潰します(笑)。まずは近くから攻めて、やり切ったら、徐々に遠くに投げるように攻めましょう。

今回は去年まで不発だったスポットで、これがハマりました。おそらく放流スポットだったんですが、深みから魚が食いあがってバイトしてくるんです。綺麗なアマゴが2連発で釣れました。

綺麗な斑点とパーマーク

今回はこんな釣り方も含めて、いつもするアップキャストも含めて、歩く予定のところも全て丁寧に打ち尽くしました。

その4:影を落とすな+忍足+手前から釣れ!

これはシンプル。渓流魚以外もそうかもしれないですが、1度警戒モードに入った魚はその後ルアーを追うことはありません。

◆ファイトした魚が暴れると、もちろんその周辺の魚は警戒して、その後半日くらいは釣れなくなります。
◆水がこんなに綺麗な渓流では、人影はもろに魚から見えてます。不用意に近づくと、投げる頃には魚は散ってしまいます。

◆じゃぶじゃぶ歩いたり、岩もゴロゴロ鳴らしながら歩いてしまうことも同様です。魚は低音の振動に敏感という学説もあります。

とにかく物陰に隠れて静かにアプローチしつつ、手前から攻めました。いきなり大遠投してしまうと、魚が追ってきた時に手前の魚まで散らしてしまいます。なので、最初は近くから、その後徐々に奥に投げ込んでいくことで、ポイントの魚を順序よく探ることが出来ます。
*いきなり大遠投して、根がかりだの、着水コントロールミスって大きな着水音を立ててしまったら終わりですしね(何度かやらかしました)。

その5:水温が低いところを探せ!魚の居場所に仮説を立てる。

とにかく渇水だった今夏の中国渓流。いつもは行き慣れた里川を通い倒すのですが、今回は積極的に川を変えました。いくつかの川が点在する水系+漁協MAPでは全く詳細も書かれていない地元民のみぞ知る上流域の川を聞きつけ、地図で入渓ポイントを探し、実際に行ってみて、なんとか入渓。



蜘蛛の巣だらけ(蜘蛛の巣があるということは人が立ち入ってない?)で、木で囲まれて終日影になっている渓流域で水温も下がっていました。

ここで、冒頭の23cmが食ってきました(その後もプールに投げればチェイスが連発)。

ちょっとした流れの背でサイズは落ちましたが、2本追加できました。

渇水で川の水温もあがっているなら、積極的に上流域に突入していくことも大切だなと思いました。今回は4日目に、前日好調だった川が不発となり、「昨日の魚は放流の残りかもしれない。この高い水温の領域に魚がいる理由があまりない。これ以上粘ってもいけない!」と川を変えたことが功を奏しました。*もちろん1つの川で渓流釣りをする際は釣りあがりマナーだけは守らないといけません。

ちなみに、地図で見つけ出した、さらに山奥の蜘蛛の巣+腰まで枝や倒木が点在する秘境も、ルアーを投げればガンガン魚が追ってくるポイントも開拓しました。が、流石に、いい歳こいてかがみながらビビり散らかして知らない山奥は怖すぎて、滝が見えたところで引き返しました。事前調査や入渓退渓ポイントやリスク調査はもっとしっかりやるべきでした。山は舐めると怖いので・・・。

その6:やっぱりキャストが命。コントロールできるタックルを。

最後に、これはこのブログでたまに書いていることですが。やっぱり渓流釣りはキャストとリトリーブのテンポが大事です。今回もロッドは5ft2inと4ft持ち込んだのですが、終始4ftでやりました。



気配を消すにしろ、遠投性能にしろ、5ft台の方がいいのですが、川幅がそこまで広くない今回の里川だと、コントロールするために4ftの方が良かったり、新規開拓の川では倒木の下に通さないといけなかったり、で僕にはまだまだ短い竿で丁寧に攻めるということが大切とわかりました。5月の里川釣行でも明らかに短いロッドでコントロールをあげたほうが釣れましたからね。

反省:フローティングミノーやトップの必要性も感じた。

今回はライズを目撃したり、渇水でシンキングやスピナーをスタックさせてしまい、結局回収しにじゃぶじゃぶと歩いてしまい、場を荒らしてしまったな、と反省しました。逆に、虫ルアーでのトップウォーターやフローティングミノーのドリフトなども試したかったな、と思いました。

とはいえ、基本がわかってきたからこそ、必要性が出てきたのかな、とも思いました。

状況に応じた釣りで渓流ルアーを楽しみたい。

というわけで今回は4日間の学びをツラツラと書いてきましたが、今回は過去に一番状況を汲んでスポットや釣り方をチョイスできたな、と思っています。通っているとわかってくることもあったり、澄んだ水でボトムを観察すると、バス釣りにも使えるような

◆地形:橋脚で流れが絞られると橋桁には枝や漂流物がたまる、とか、アウトサイドベンドは流れによってできた深みがある、とか

がわかった気がしました。

発見の多い渓流釣り、今年はあと何回行けるかな?とはいえまだまだチャレンジしたいと思った夏の渓流釣りでした。

来年釣行用のメモ
・初日:毎年のポイントで2尾
・2日目:少し上流で新子4尾・新規上流の川で3尾
・3日目:少し下流の川ポイントで3尾
・4日目:新規開拓ポイントで2尾・実験ARSポイントで新子1尾

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次